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マイナンバーカードが健康保険証になる利点 保険証の受け取りや返却が不要に

マイナンバー保険証

 

 

マイナンバーカードが保険証に=利便性高め普及促進-健保法改正案

 政府は(2019年2月)15日の閣議で、マイナンバーカードを健康保険証として使えるようにすることを盛り込んだ健康保険法などの改正案を決定した。カードの利便性を高めて普及を促すとともに、受診時の本人確認を確実にし、医療保険の不正利用を防ぐ狙いだ。2021年3月からの施行を目指す。

 新たな仕組みでは、医療機関の窓口に設置する専用機器でマイナンバーカードの裏側のICチップを読み込む。専用機器は、保険診療の支払い審査を行う「社会保険診療報酬支払基金」などとつながっていて同基金がカードの所持者の健康保険証の情報を送信、医療機関が保険資格を確認できるようになる。これまで通り健康保険証も使用できる。

 

やっと実現。マイナンバーカードが保険証に。

2017年頃から、マイナンバーカードが健康保険証になるという話が出ていましたが、やっと実現するようです。

従来の健康保険証だと、健康保険協会や健保組合から会社に保険証が送られてきて、事務を担当する人が本人に渡して、やっと使えるようになります。

退職するときには、会社に保険証を返却する必要がありますが、退職した後に健康保険証を使っちゃう人もいて、後から費用(保険で負担した7割)を回収する手間もかかっていました。


マイナンバーカードを健康保険証として使えば、保険証を発行する費用や手間が不要になりますし、被保険者資格を取得してから保険証を本人に渡すまでの時間もなくなります

すぐに手元に保険証が届かないと被保険者は不安ですし(療養費制度があるため、無保険にはなりませんが)、会社経由で渡すものだと、担当者がいない、本人が休日で休みなど、入れ違いで保険証が手元に届かないことも。

マイナンバーカードだと、紛失しない限り再発行しませんから、常に手元に置いておけます。被保険者資格の有無をデータベースに記録したあとは、保険証が有効化されて使えるようになります。

今後の制度変更によりますが、保険証が手元にない間に利用する療養費制度も、マイナンバーカードを病院の窓口に出せば、被保険者側での手続きなしに、半ば自動的に適用されるようになるのではないかと思います。

 

被保険者資格取得届を出せば、即日にでも健康保険証の機能を有効化して、マイナンバーカードを病院に持っていけば健康保険を適用できます。

加入者データを書き換えるだけで済みますから、以前のようにカードを発行して、事業所まで送って本人に渡すという作業はありません。

退職時には、被保険者資格喪失届を出せば、すぐに健康保険証としての機能を無効化できます。そのおかげで、退職後に保険証を使ってしまうことも防げます。さらに、被保険者資格喪失届も電子手続きで済ませられますから、手続きに要する時間は短縮されるでしょう。

 

 


マイナンバーカードが健康保険証として使われるように。

顔認証付きのカードリーダーで、健康保険の被保険者資格があるかどうかをチェックできるようになります。

リーダーでマイナンバーカードを読み取り、センサーに顔を向けて、健康保険に加入できているかどうかをチェックするようです。

運用開始時期は2021年3月になる予定です。

このカードリーダーは診療報酬支払基金が一括で購入し、各医療機関に配置していくとのこと。そのため、医療機関で購入する必要はないのでしょう。

顔認証するとなれば、マイナンバーカード健康保険証として使う状況になるわけですが、これは利点が多くあります。

現在使われている健康保険証には、顔写真が付いていませんし、保険証の持ち主、つまり健康保険の被保険者以外の人が保険証を使う可能性があります。

保険証を病院の窓口に出すと、パソコンをカチャカチャと操作して、被保険者資格があるかどうかを、ネット経由で確認しています。受付の人が手作業でやっているのです。

顔写真がありませんから、その保険証を持ってきた人が本人なのかどうか判断しづらいのです。

別人が、誰かの保険証を窓口に持ってきても、券面に書かれた人が持ってきていると推測して対応します。「他に身分を証明するものはありませんか?」などと聞かれることもありません。

そのため、他人が他人に保険証を貸したり、借りたり、なんてことが起こります。1回3,000円で保険証を貸している、なんてことをやっている人も、世の中にいるのではないかと想像します。

マイナンバーカードだと、顔写真が付いてますし、IC チップも埋め込まれています。顔認証付きのカードリーダーにカードを置いて、カメラに顔を向けると、オンラインでネットワークに接続し、自動で認証してくれる、という流れになるんでしょうね。

近頃のカメラやセンサー、コンピューターは、顔の形などを精巧に解析し、本人以外はまず通らないような認証精度を発揮しています。身近なものとしては、iPhoneのFace IDは良くできています。

パスケースや財布の中のカードは増えがちで、公的証明書、キャッシュカード、ポイントカードなど、1人で何枚もカードを持つのは当たり前になっています。

マイナンバーカードを健康保険証として使えるならば、公的証明書が1枚減ります。カードが1枚減るだけですが、これはありがたいです。

紛失すると、再発行するために、時間や手間がかかるのが公的証明書です。ポイントカードを失くしても、また新しいものを作ればいいのですけれども、公的証明書だと、役所などに行って、再発行申請書を書き、本人確認をして、発行されるまで1週間なり10日は待たないといけません。

カードが減れば、紛失する可能性も下がります。

 


現行の健康保険証の欠点。マイナンバーカードの利点。

今の保険証は、手続きをしてから、保険証が発行されるまで時間がかかりますし、発行されて会社に届いても、事務の人がいなかったら受け取れない、なんてこともあり得ます。

健康保険の被保険者資格は入社時点で取得するので、すぐに健康保険は使えるようになっているのですが、保険証が手元にないと「まだ健康保険は使えないのかな?」と思ってしまうもの。

一方、退職する時になると、保険証を会社に返さなきゃいけない。厄介なことに、ここで保険証を返さない人もいて、退職したのに、病院に行って、保険証を使っちゃう人もいるんです。

こうなると、保険で支給した額を、後から回収しなければいけませんので、手間がかかります。

保険証を返したら返したで、今度は、任意継続被保険者になる場合は、またそれで手続きして、新しい保険証が発行されます。先日、保険証を返したばかりなのに、また新しい保険証が届くわけです。

国民健康保険の場合も、そちらはそちらで保険証が発行されます。

保険証を発行するのも、もちろんタダじゃありませんから、入社して発行し、退社する時にカードを廃棄し、また任意継続や国民健康保険で加入すると、保険証を新しく作る。

作ったり、廃棄したり、作ったり、廃棄したり、この作業を省きたいところ。

作ったら、カードを郵送しなきゃいけないですし、送り返す時も郵送費が必要です。

誰もが時間や経済的な費用を負担しなければいけないのです。今の保険証を使っていると。

マイナンバーカードならば、保険証を発行したり、回収する必要がなくなります。さらに、申請して、健康保険証が手元に届くまで1週間ぐらいかかる、そんなこともなくなるでしょう。

健康保険の被保険者資格取得届、もう最近では紙で出すものではなく、電子申請も増えてきてますから、電子申請で被保険者資格届を出して、受理してもらえれば、場合によっては1日でマイナンバーカード健康保険証として使えるようになるかもしれません。

保険証が手元になくても、後から療養費を請求することができますから、費用的にはまあ別に気になることでもないんでしょうけど、保険証が手元にない状況で病院に行くとなると、やっぱ不安なんですよね。

マイナンバーカードは常に自分の手元にありますから、それを病院に出せばいいわけです。

退職した時も、会社にカードを返す必要はありません。会社は被保険者資格喪失届を出すだけで終わります。保険証を本人から回収することもなくなります。

被保険者資格喪失届を受理して、場合によっては1日、さらに早ければ即日で、被保険者喪失届を出した当日に、保険者資格の喪失処理が終わる、なんてことも十分に考えられます。

 


従来の保険証は使えないようにする必要がある。

マイナンバーカードを健康保険証として使える、という方向に流れを持って行くんでしょうけど、おそらく政府は、「従来の健康保険証も使えます」みたいな形で選択肢を残してしまうのではないかと心配です。公的な制度が変わる節目では、移行期間が設けられることが多く、事前に決めた期限でズバッと変わらないように、馴染ませていく時間的猶予が与えられます。

e-taxで確定申告する時も、マイナンバーカードがなければ確定申告できません、という状態で、道を一本にしておけばいいんでしょうけど、ID とパスワードを使って確定申告するという選択肢も作っており、マイナンバーカードが普及しにくい原因になっているのです。e-taxではマイナンバーカードが必須、とすれば嫌でも使わざるを得なくなります。

だから、健康保険でも、1年ぐらいの猶予期間を設けて、完全にマイナンバーカードに切り替えていく、という方向を示さないと、従来の健康保険保険証も使えますよ、という状態にしてたら、いつまでもマイナンバーカードがメインとして使われることがありません。

健康保険証がマイナンバーカードに変われば、特に不利益はありませんし、むしろ利益の方が多いです。

本人にとっても、会社にとっても、さらに政府にとっても、利点は多いでしょう。

時間も手間も費用も、以前よりは減らせるわけですし、反対する理由は特に無いでしょう。

 

 

運転免許証や各種資格証もマイナンバーカードに集約

カード類は、それが多いほど紛失する可能性が高くなりますし、使わなくなるものです。ポイントカードはその典型です。無料で作れ、ポイントが貯まってお得だから、次から次に作り、パスケースがいっぱいになってしまう。その結果、ポイントカードを使うのが面倒になり、最初だけ使って後は使わずじまい。

運転免許証、在留カード、国家資格の免許証など、これらもマイナンバーカード1枚に集約すれば、どこに行ったのか分からない、失くして再発行の手続きをしなければいけない、そういう厄介な出来事を避けられます。

めったに使わないものは、いざというときに見つからないもので、国家資格の免許証などは特に紛失しやすいのでは。

マイナンバーカードを鍵のように使い、クラウドに保管された証明書類を必要に応じて取り出す。そういうスタイルに変わっていくのでしょう。

お店のポイントカードも、マイナンバーカードをカードリーダーにかざして、ポイントを貯めたり使ったりできれば、他人にカードを手渡す必要がありません。自分でカードをかざせば、個人番号を見られることもないでしょう。

マイナンバーカードをガッチリと管理して、紛失しないようにすればいいわけですから、カードを管理する負担は減ります。

市町村や都道府県が運営する公営図書館の利用証も集約できますし、マイナンバーカードを入館や貸し出しで利用できる自治体もあります。

もしマイナンバーカードを失くしたら大変だ、と思うところですが、スマートフォンに1枚だけ複製を作り、カード本体は自宅に保管しておく、という仕組みも考えられているようですから、紛失に対してはさほど心配する必要はないかと思います。

「スマートフォンとマイナンバーカードを一体化する」というニュースもあるのですが、一体化が何を意味するのか不明ですが、マイナンバーカードを1枚分だけスマートフォンに複製するためと考えれば、一体化も必要なのでしょう。

ICチップ経由でしたら、個人番号を目視できませんし、個人番号を取得できない権限に設定されていれば、コンピューター経由でも個人番号は見られません。

財布やパスケースの中身を減らし、カード類を紛失する可能性を下げ、再発行の手間や費用を減らしてくれる。マイナンバーカードへの集約には利点が多く、そういう取り組みには賛成です。

 

 

 

 

健康保険証のカードを発行せずに済む利点

マイナンバーカードを医療機関の窓口で読み取り、被保険者資格をネット経由で確認し、健康保険に加入しているかどうかが分かるようになるとのこと。

この仕組みは、私が以前に予想していた内容とほぼ同じです。

保険証の発行・回収が不要。健康保険証を廃止してマイナンバーカードに移行。

保険証を見て確認するだけだと、被保険者資格を持っているかどうかまでは分かりませんでしたが、ネットワーク経由で被保険者資格を確認できれば、健康保険に加入しているかどうかを医療機関で把握できるようになります。


社会保険に加入するときの保険証の受け取り、退職時の返却。この手間が無くなるだけでも十分な利点です。

不正利用を防ぐ目的もあるようですが、一番の利点はカードを発行して手渡しする作業が無くなるというところにあります。

従業員が入社すると、被保険者資格喪失届を出し、保険証が作成され、退職すれば、被保険者資格喪失届を出して、保険証を郵送して返却します。また、保険証を紛失すれば、カードを再発行しなければいけないものです。

入社して、1ヶ月程度で辞めてしまえば、ついこの間発行したばかりの新しい保険証を破棄しなければいけなくなり、その作成費用、郵送費用が無駄になります。

1件あたりの費用はさほどではないのでしょうが、それが10万件、100万件となれば、相応の額になるでしょう。

 

健康保険証を即日発行できない理由。

退職したら裁断して処分してしまうものですし、この発行費用や郵送費用をゼロにできるのも魅力的です。


しばらくの間は、従来の健康保険証も併用できるようですが、2021年3月からは健康保険証を新規で発行することはなく、マイナンバーカードに集約していくのだろうと思います。

併用期間をどれだけ設けるのかは不明ですが、いつまでも従来の保険証を使えるようにしていると、切り替えが進みませんから、なるべく早くマイナンバーカードに切り替わるのを望みます。

これを書いている時点が2019年2月ですから、3年かけて健康保険証からマイナンバーカードへ移行させていくのでしょう。

もっと早く実現しても良さそうな取り組みですが、加入者が多い制度ですので時間がかかるのは仕方ないのかもしれません。

 

 

オンラインで健康保険の被保険者資格を確認できるように

以前は、医療機関にやって来た人が健康保険に加入しているかどうかを、窓口ではすぐに確認できませんでしたが、マイナンバーカードを使ったオンライン資格確認(2021年3月開始予定)ができるようになり、病院側、患者側ともに受付時の手間が減ります。

「オンライン資格確認」で利用する「顔認証付きカードリーダー」の申請の受け付けを開始します

健康保険証としてマイナンバーカードを使うには、マイナポータルで利用登録をする必要がありますが、実際に登録してみたところ、スマートフォンから操作して登録する際に必要な時間は2分程度でした。

診察のために窓口に行くと、何かと書面に記入するものですし、受け付けた窓口の職員がPCに向かってカチャカチャと入力しているのを見かけます。

マイナンバーカードのICチップを読み取り、顔認証で受付できるようになれば、他人によるなりすましを防げますし、紙に色々と書く手間も減るのではないかと。

しばらくはマイナンバーカードと健康保険証を併用するようですが、マイナンバーカードに集約されれば、公的証明書が1枚減りますし、発行や返却によって生じる手間や時間も省けます。

入院して手術を受けるときに申請する限度額適用認定証も、マイナンバーカードを健康保険証として利用していれば、申請する必要がなくなります。申請書を送って、限度額適用認定証が郵送されてくるまで4日ほどかかりますし、認定証は有効期限があり更新も必要でした。そのための手間と時間がなくなり、マイナンバーカードを窓口に提出すれば、高額療養費制度で限度額適用を受けられるようになります。

望むべくんば、従来の健康保険証は1年ほどの猶予期間を設けて廃止し、マイナンバーカードへ一本化して欲しいところです。

マイナンバーカードを健康保険証として使えるようになりますが、従来の健康保険証も有効なものとして継続して使えるようにするとのことですから、マイナンバーカードへの切り替えはさほど早くないのではないかと思います。健康保険証だと、窓口で券面の内容をPCに入力する必要がありますし、医療機関の負担はあまり減りません。

マイナンバーカードを使わないとなると、被保険者資格を取得したら保険証を新規に作成し、本人に送らないといけませんし、退職すれば返却して廃棄するものです。入社しても、すぐに保険証は手に入らず、1週間ほど待たされるでしょうし、会社の事務担当者がいなければ届いた保険証を受け取れない、なんてこともあります。

健康保険証を作ったり、送ったり、廃棄したりと、いずれもタダでできることではありませんからね。枚数が多ければ、費用もかかりますし。

退職後に保険証をすぐに返却せず、使ってしまう人もいて、後から保険負担分を回収する手間もかかります。

発行、回収、退職後の利用、これらの問題を解決するには、マイナンバーカードを健康保険証として使うのが妥当です。

被保険者資格の取得、喪失はデータの書き換えで終わりますし、入社後、即日(もしくは翌日)で健康保険を利用でき、後から療養費を請求するような場面もなくなるのではないでしょうか。カードの現物が手元に常にあると、利用者は安心できます。

保険証を新たに発行する必要は無いですし、会社に送って本人に渡すこともなく、退職時に返却する必要もなくなります。カードのやり取りがなくなるのが有り難いです。

2021年4月以降は、新たに被保険者資格を取得する際には、マイナンバーカードを必須にして、従来の健康保険証を発行せずに、一本化を進めて欲しいところです。

期限を決めて、切り替えていかないと、いつまでも従来の健康保険証を使い続ける人が出てきますから、新規に被保険者資格を取得した人からマイナンバーカードへ切り替えていくのが良いでしょう。

スマートフォンにマイナンバーカードのコピーを1枚分だけ作れる機能も検討されていますから、病院にスマートフォンを持っていって、そこで自分のスマートフォンを端末にかざしてオンライン資格確認ができれば、マイナンバーカードを忘れても健康保険で診察を受けられます。

 

 

健康保険証を即日発行できない理由。

会社に入って、社会保険に加入したら、
なるべく早く健康保険証を受け取りたい

そう思う方もいらっしゃるはず。


保険証が無いと、3割負担で病院に行けませんから、
健康保険に入ったからには、
早く保険証が欲しいもの。

手元に保険証が無いと、何だか不安ですからね。

 

 

すぐには手元に届かない健康保険証。


協会けんぽの健康保険証を入手するには、

まず会社経由で社会保険に加入します。


実務では、

社会保険に加入することを

「被保険者資格を取得する」

と表現しています。


単に「資格取得」と言う場合もあります。

 


社会保険に入るときは、
厚生年金と健康保険はセットになっており、
片方だけ入ることはできません。

「年金には入らずに、健康保険だけ入りたい」
とか、

「私は健康だから健康保険は無しで、厚生年金だけ入ろう」
という選択はできません。

社会保険に入ると、
厚生年金と健康保険にセットで入ります。

 

年金手帳は20歳になれば入手できますが、
健康保険証は社会保険に入ってからでないと
手元に届きません。

 


会社から被保険者資格取得の手続きをして、

それを年金事務所と健康保険協会で受け付けます。


資格取得の手続きが受理されると、

保険証が会社に送られてきます。

その後、会社の事務を担当する人から
本人に保険証が渡されます。


健康保険に加入したら、すぐに保険証が手に入るわけではなく、
手続き開始から、保険証が届くまで5日とか7日はかかります。

 

 

健康保険証を即日発行できる?


資格取得の手続き書類を健康保険協会の窓口に持っていけば、
即日で保険証を交付してくれるのではないか。

そう思う方もいらっしゃるかもしれませんが、

被保険者資格取得届は、
健康保険協会ではなく、日本年金機構に提出するものです。


そのため、

被保険者資格取得届を持って、
都道府県の健康保険協会の窓口に行って、

「(息を切らして)ハアハア、
資格取得届を持ってきました、
保険証を発行してください」

と言っても、

「被保険者資格取得届でしたら、
年金事務所の方へご提出ください」

と言われてしまいます。

 


日本年金機構を経由して、
その後に、健康保険協会へ被保険者資格に
関する情報が回りますから、

もうこの時点で、保険証を即日で交付するのは不可能です。


過去には当日発行もできたらしいですが、

昔は今のようなカードではなく、
紙に印字する保険証でした。

そのため、その場で作成して渡すことも可能だったのでしょうが、
今は都道府県ごとに保険証を作っていないのです。

 

 

アナタの健康保険証は静岡で作られている。

協会けんぽの保険証は、静岡で一括して作成されているようで、
そこから各地に発送しているとのこと。

まさか、自分の保険証が静岡で作られているなんて、
カードをジッと見ているだけでは分かりませんよね。


日本年金機構で
被保険者資格取得届を受け付けて、

健康保険協会に情報を回し、

静岡へ保険証をオーダーする。

その後、静岡から各地に発送される。


どんなに早くても、5日はかかりそうなプロセスですね。


被保険者資格取得届を会社から出すとしても、
すぐに出さずに、しばらく経ってから出す場合があるでしょう。

また、

保険証が会社に届いても、
事務を担当する人が休みだったり、
保険証を受け取る本人が休みだったりすると、

これまた受け取りが数日遅れます。


となると、手続きしてから、
保険証が手元に届くまで、

1週間ぐらいはかかりそうだと
想定しておかないといけないでしょうね。

 

 

マイナンバーカードならば常に手元にある。

マイナンバーカードを保険証として使えるならば、
保険証を作る必要はなくなります。

 

あのカードを1枚作るにも、
1,000円とか2,000円ぐらいはかかっているでしょうし、
それを数百万枚、数千万枚と作れば、
費用もかかります。

 

マイナンバーカードならば、1人1枚持っていますし、
入社や退社で手放すこともありません。

入社すれば新しい保険証が発行され、
退社すれば保険証は返却。

その後、また健康保険に入れば、
また新しい保険証を発行しないといけない。

マイナンバーカードを保険証として使うならば、
入退社の時は加入者のデータを書き換えるだけです。


資格取得手続きの受付が終わり次第、
マイナンバーカードが健康保険証として有効化されます。

手続きが終われば、即日から保険証として使うことも可能です。

 

「資格取得の手続き」と「データベースの更新」ならば、
1日で十分に終わるでしょう。


健康保険証のように、
手元に届くまでの時間差が無いのも良いところです。

保険証が届くまでに、医療機関に行くと、
先に10割負担になり、
後から7割を療養費としてキャッシュバックされます。


健康保険には「被保険者資格証明書」
というものがあって、

保険証が届くまで被保険者資格証明書を
病院の窓口に出すという選択肢もありますが、

この被保険者資格証明書を病院に出しても、
3割負担にならないようで、
保険証無しの場合と同様に10割負担になります。

 

従業員に健康保険被保険者資格証明書を交付するときの手続き|日本年金機構

 
マイナンバーカードならば、
健康保険証と違って手元にずっとありますし、
被保険者資格の取得手続きも迅速です。

保険証が届くまでのタイムラグが小さくなり、
先に病院代を全額負担する可能性を下げられます。

さらに、
役に立つのかどうか分からないような
「被保険者資格証明書」
を申請する必要もありません。

 

マイナンバーカードも読み取れるICカードリーダー

 

 

公的な証明書を1枚に集約できる

行政機関が発行する証明書は、いくつが種類があって、健康保険証だけでなく、年金手帳があり、雇用保険の被保険者証があり、運転免許証があり、健康保険証にも協会けんぽと国民健康保険で保険証が違いますし、入院して手術を受ける時に発行してもらう限度額適用認定証もあります。パスケースに入っている公的証明書だけでも何種類もあります。

そういった証明書をマイナンバーカード1枚に集約してくれれば、紛失する可能性を下げることができますし、紛失に伴う再発行する手続き減らせるでしょう。

財布やパスケースに何枚もカードが入っているのが現状で、最も多いのはお店のポイントカードです。カード類は増加しがちで、増えれば増えるほど管理が面倒になりますし、なくす可能性も高くなります。

公的証明書はマイナンバーカード1枚にして、その1枚をがっちりと管理しておけばいいわけですから、なくす可能性を低くできます。

 

マイナンバーカードの健康保険証利用|マイナポータル

 

 

限度額適用認定証が不要に マイナンバーカードで代用可能へ

入院して手術をする予定ができると、高額療養費制度を利用するため、限度額適用認定証を都道府県の協会けんぽや会社の健康保険組合に申請します。

限度額適用認定証があれば、病院の窓口で高額療養費の手続きをしてくれるため、費用を立て替える必要がなく、利用者にとってありがたいものです。

この限度額適用認定証は申請書を送って手続きする必要があり、入院前に準備しておかないといけないので、知らない方は手続きができません。

将来、マイナンバーカードを病院の窓口へ提示すると、限度額適用認定証を用意することなく、高額療養費制度を利用できるようになる予定です。

事務手続きを減らすためにマイナンバーカードを使うなら、被保険者にも利点が多いですから、こういう活用はどんどんやっていってもらいたいですね。

健康保険証を廃止。雇用保険被保険者証を廃止。年金手帳を廃止。公的な書面はたくさんありますから、これをマイナンバーカードで一元化してくれれば、管理しやすくなり、紛失して再発行することもなくなります。マイナンバーカードをガッチリ管理しておけば足りますので。

 

マイナンバーカードの健康保険証利用について ~医療機関・薬局で利用可能~ 令和3年7月

マイナンバーカードが限度額適用認定証の代わりに

マイナンバーカードが限度額適用認定証の代わりに

 

 

マイナンバーカードが健康保険証になるメリット

社長の奥さん
(小規模な会社では社長の奥さんが事務を統括していることが多い)
がいないから保険証を受け取れないなんてこともない。

保険証が届いているけれども、
休みだったので受け取れなかった、
ということもない。


さらに、資格喪失後(健康保険から脱退した後)に、
保険証を返さなくていい。

被保険者資格喪失届を出して、データを書き換えれば、
保険証としての機能は無効化されます。


また、退職後に保険証を使ってしまうことも防げます。

退職した後は保険証は使えなくなりますが、
カードは手元にあるため、
病院に出せば、3割負担で診察なり治療を受けられます。

 

しかし、資格喪失後に保険証を使うと、
保険で支給される7割分を、
健康保険協会から返還請求されます。

マイナンバーカードならば、
退職後に保険証を使ってしまう可能性を低くできますし、
健康保険協会が後から費用を回収する場面も減ります。

 

カードにICチップが入っていますから、
ICカードリーダーでピッとするだけで
外来受付を済ませることもできそうです。

窓口で保険証を出さずに、
カードリーダーにマイナンバーカードを読ませて、
健康保険のデータと照合し、
病院のカルテともデータを繋げる。

どの患者が来ているのか病院は分かりますし、
カルテも準備できます。

後は、「加藤さん、診察室へどうぞ」と案内してもらうのを待つだけ。


新規で外来に来た人には、
どういう症状で来たのかを聞かないといけないのですが、

受付はICカードの読み取りで済ませて、
その後に患者さんを呼んで、
どういう症状なのかを聴けばいいのではないかと思います。


健康保険証の発行と回収がなくなるだけでも、
メリットとしては十分でしょうね。

 

 

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