社労士が対応する業務分野は広く、必要な全ての知識を常に覚えておくのは難しいものです。もちろん、ココだけはという部分は頭に入っているのですが、あまり使わない知識は忘れてしまいます。
今ではスマホやタブレットもありますし、ネット接続の料金も安くなりましたから、分からないことがあればすぐに調べられます。ただ、ネット検索は、簡単な事柄(法律の条文など)だと探しやすいのですが、専門的な内容を調べるとなると時間がかかります。
経験した方ならば分かるかと思いますが、自分が知りたいことを検索して、あのサイト、このサイトとアクセスしても、ピタッとくる情報がない、気付いたら多量の時間を浪費していた。そういうことが私にもあります。
そこで、私が商売道具として使っているものがあります。それは、『社会保険労務ハンドブック』という本です。労務管理に関連する事柄を1冊にまとめてくれている便利な書籍で、約700ページほどの分量ですが、コンパクトなのでさほど重くはないです。
カバーと帯が付いていますが、私は購入したらすぐに捨てています。カバーが無いほうがシンプルな外観になりますのでワタシ好みです。
例えるならば、料理人だと包丁、ゴルファーだとゴルフクラブのようなものですね。
ネット検索を使えるので、重たい六法を持ち歩く必要はなくなりましたが、社会保険労務ハンドブックのような専門的な事柄をまとめたものは今でも持ち歩いて使っています。分からないことがあれば、まず検索ではなく、まずこのハンドブックを見る方が早いときもしばしば。
毎年更新され、法律の改正内容も反映してくれますので、手間と時間を節約し、ひいては金銭負担も減らしてくれるので助かります。
社労士専用の書籍かと思えてしまいますが、一般向けに販売されているものですので、誰でも購入できます。
そんじょそこらのビジネス書を読んで時間を浪費するよりは、このハンドブックを1冊手に入れて、労務管理の実務に取り組むほうがラクです。
社労士にとってはカンニングペーパーのようなものですが、会社内で総務や事務系の仕事を担当されているのでしたら、この社会保険労務ハンドブックを傍において参照すると安心です。
やるべき仕事と関係ない仕事は、なるべく省力化して、少ない時間で済ませたいものです。給与計算はバックオフィス業務ですから、本来やるべき仕事とは違い、なるべく簡単に、楽に、早く終わらせるのが賢明でしょう。
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