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健康な人にご褒美? 健康マイレージシステム

 

 

 

 

2019年度から、大阪府で、国民健康保険に加入する人を対象に、
「健康マイレージシステム」
という制度が開始されます。

 

 

健康マイレージシステムとは?

 

健康マイレージシステムとは、
健康を促進するような行動をした人に対して、
電子マネーや景品と交換できるポイントを付与するというもの。

 


健康を促進する行動の具体例としては、

 

  • メタボリックシンドローム健康診断を受ける(特定健診のこと)
  • インフルエンザ予防接種を受ける
  • スマホに歩数計アプリを入れて、毎日一定以上の歩数まで歩く
  • スポーツクラブやジムで運動する
  • 喫煙しない
  • 飲酒しない

などが挙げられます。

 


大阪府の健康マイレージシステムで対象となるのは、

メタボ対策の特定健診

歩数計アプリでの歩数計測

の2つとなる予定です。

 

 


他の市町村でも健康マイレージ制度がある。


大阪府が最初かな、と思っていたのですが、
調べてみると、他の市町村でも似たような仕組みがあります。

埼玉県やさいたま市千葉県の市川市静岡県藤枝市でも
すでに健康マイレージ制度が実施されているんですね。


「健康マイレージシステム」で検索すれば
色々と出てきます。

 

 

市川市では、

  • 1日3,000歩 歩くと1ポイント。
  • 1日3食食べる、毎食野菜を食べると1ポイント。
  • 気持ちよく目覚めると1ポイント(どうやって「気持ちよさ」を判定するのか不明ですが)。
  • 毎食後に歯磨きすると1ポイント。
  • 体重測定で1ポイント。

合計、1日で最大5ポイントまで貯まるようです。

さらに、メタボ健診を受けるとボーナスで20ポイント。
スポーツ関連イベント(マラソン大会などでしょうか)に参加すると10ポイント。


貯まったポイントは、健康グッズと交換できます。

体脂肪計や歩数計、塩分計、マッサージ器などが景品となっています。

 
景品も、商品券や空気清浄機のようなものではなく、
健康に関連するアイテムにしていて、徹底していますね。

 

 


対象者は国民健康保険に加入している人。


今は市町村で健康マイレージ制度を実施している段階で、
対象者は国民健康保険に入っている人だけです。

協会けんぽに入っている人や組合健康保険に入っている人は、
2018年2月時点では対象外です。

 


健康な人ほど損をする健康保険制度。


健康な人は保険料を支払い、
そうではない人が給付を多く受ける。

健康のための制度ではあるのですが、
健康な人にとっては<経済的に>不健康な制度
なのが健康保険です。

健康な人ほど医療機関を利用しませんから、
保険からの給付は少なくなります。

しかし、健康だからといって保険料が安くなるわけではなく、
健康な体でバリバリと仕事をして収入が増えれば、
健康保険料は高くなりますよね。

元気で病院に行くことがほとんどない人に
何らかの「ご褒美」が必要だと
過去に何度も書いてきました。

健康な人へのご褒美

今回の健康マイレージシステムは、そのご褒美に近いものです。

 

 

 

「使わないと損だ」と言う人も。


病院をあまり利用しない人だと、

「せっかく保険料を払っているのだから、
使わなきゃ損だ」

と考える人もいます。


健康保険を使うということは、
病気や怪我をするというわけですから、

「加入者の健康を促進する」という
健康保険制度の目的に逆行してしまうような
考えを抱いてしまっているんですね。


とはいえ、保険料だけを延々と払って
その対価となるサービスを利用しなければ、
加入者の不満は鬱積します。


そのため、健康保険をあまり使わない
健康な人への「ご褒美」が必要なのです。

 

 

 

協会けんぽにも健康マイレージシステムが欲しい。

 

今は国民健康保険だけが対象ですが、
加入者が多い協会けんぽにも健康マイレージシステムが
できれば良いですね。


ポイントが付与される行動の中に、

スポーツクラブやジムを利用する行動も含めると、

ポイントが付いて、
「もっとジムに通うか」という気持ちになります。


健康保険の利用額や利用頻度に応じて、
保険料なり自己負担割合を引き下げる方が
効果は大きそうですが、
財政面で実現しにくいのでしょうね。

 

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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