あやめ社労士事務所 - 労務管理のツボをギュッと押す方法を考えます

会社で起こる労務管理に関する悩みやトラブルを解決する方法を考えます

サミットやイベントで仕事が臨時休業や時短営業になるときの対処法

臨時休業と時短営業への対応

職場の近くでイベントが開催されると仕事が臨時休業や時短になる時にどう対応するか

国際会議や花火大会、お祭りが開催される期間は、道路が交通規制されてお店や会社を営業できない。そういう場所もありますね。アーティストのライブが職場近くで開催される時も仕事に影響が出ることもあるのでは。 

イベントがあるので臨時休業や時短営業になって給与が出ない、給与が減ってしまう。こういう問題が人事労務管理の現場で起こります。

働く時間に連動して収入が増減する方は、臨時休業や営業時間を短縮されてしまうと影響を受けますからね。

そうなった場合に事業所はどのような対応をすればいいのか。この点が問題になります。

事業所は、イベントによる影響を軽くするために、事前に対策を講じておく必要がありますよね。サミットだから休みにします、営業時間を短縮します、というだけでは働く人は納得しませんし、困りますから。

臨時休業や時短営業を受け入れるとしても、それを補填する何らかの対策を講じてもらわないと、労働時間に連動して働いている人たちは収入が減ってしまいます。

臨時休業や時短営業になるときは出勤日を振り替えて収入が減らないように対策する

臨時休業や営業時間を短縮するということが事前に分かっているならば、振替で出勤日を設定すれば補填できます。

ちなみに、労働基準法26条の休業手当は出せません。イベントを開催するのは使用者ではありませんし、使用者の責任にもなりません。会社の社長が国際的なサミットを開くなんてことはありませんから。

例えば、国際会議であるサミットの開催期間が5月の18日〜22日だとすると、期間は5日間です。この5日間を臨時休業にするとしたら、他の時期に5日分の出勤日を振替で設定すれば、サミットの期間に仕事が休みになっても構いませんよね。

一例として、出勤日を前倒しして4月に3日分の出勤日を増やして、 サミットの翌月の6月に出勤日を2日分を増やすと、合わせて5日分の出勤日を振り替えできます。

また、振替出勤日に年次有給休暇を消化してもいいですね。年5日の年休取得の義務日数を消化できます。

サミットの開催や日程を変えることはできませんので、事業者側でできることをやります。

サミットだけでなく、花火大会やライブ開催、地域イベントは、事前に日程や時間が分かっているので対応できます。

重要なイベントならば、1年前、半年前ぐらいから予定が分かっているので、その開催期間中は仕事や生活に影響が出るだろうと予想して、事前に出勤日を振り替えて勤務スケジュールを作っておきます。

出勤日を振り替えるのはイベントが開催される期間の直前や直後でなくても、例えば、サミットが5月に開催されるならば、 3ヶ月前の2月に振替出勤日を入れておいて、5月の休みに備えるなんてこともできるわけですよね。5月に5日間の臨時休業になるから、2月に出勤日を増やしていますと従業員に周知しておけば、なるほどと納得できます。

付け加えると、出勤日を振り替える時のコツは、先に休みを持ってきて、その後に振替の出勤日を持ってくるという順番が良いです。先に振替出勤日を持ってきてから、後日に振替休日を取れるようにすると、なんだかんだとスケジュールに理由をつけて振替休日が取れなくなってしまうことがあります。

ですので前倒しで振替出勤日を入れていく方法だと、先にサミット期間中の5月に臨時休業で休みを取ってもらって、その代わりの振替出勤日を翌月の6月とか 7月に入れていくのも良いでしょうね。先程の例では2月に前倒しする方法でしたが、こちらは振替出勤日を後にする方法です。

休みの日をキチンと取れるならば、どちらの方法でも構いません。 

サミットになるまで何らの準備もせずに、土壇場で臨時休業にしてお店を閉めてしまう、会社を休みにしてしまう。これでは働く人にとっては困りますから、臨時休業にするのは構わないとしても、その補填のための対策をどうするのかは会社として考えておかなければいけないでしょうね。

イベントによる臨時休業や時短を年次有給休暇を消化する機会として利用する

振替出勤日を作らずに、年次有給休暇を使ってもらう機会にするというのも対処法の1つです。

1年なり半年前からサミットの日程や場所はメディアを通じて伝えられていますから、対応する時間の猶予はあります。

就業規則や労使協定で年次有給休暇の計画的消化のスケジュールを定めておいて、年休を計画消化する時期をサミットの期間に合わせます。

他の月に出勤日を回せない場合は、年次有給休暇の計画的消化でイベント時の臨時休業に対応します。年 5日分の年休の取得が義務化されていますから、この日数をクリアするための施策としても使えますね。イベントを利用して年次有給休暇の消化を進めていくことができますから、むしろ都合の良いイベントになります。

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