あやめ社労士事務所 - 労務管理のツボをギュッと押す方法を考えます

会社で起こる労務管理に関する悩みやトラブルを解決する方法を考えます

内定を断る方法が分からず辛いから内定辞退セットが売れる

断る方法

 
内定辞退セットに賛否両論 心のこもった「就活謎マナー」が企業にとっても大迷惑な理由

 

内定辞退セットを売るなんて、目の付け所が良く、商売が上手

ほー、こんなものまで考えて作ったなんて、賛否両論というより、感心しました。

内定を辞退するとなると、心理的な抵抗感があって、どうやって辞退の意思を伝えたらいいのかを悩んでしまうもの。

その悩みを解決するための製品として、内定辞退セットというものを売り出したのでしょう。

日本法令ウェブサイトより

人が製品を買うのは、自らに起こった問題を解決するためです。内定を辞退するにあたって、心理的な抵抗感を解消するために、こういう辞退セット売るというのは、商売としてはまっとうなものです。

洗濯をする負担を減らすために、洗濯機を買うわけですし、食器を洗う手間や時間を省くために、自動食器洗い機を買うわけです。また、掃除を楽にするために、掃除機を買う。これらの製品と内定辞退セットは、問題を解決するために作られた、という点で同じです。

最初の5,000セットは、完売したとのことで、まさに売れるべくして売れた、と言ってもいいでしょう。

人の気持に応えるのが商売ですから。「内定を辞退しにくいのだけれども、なんとかできないか」という気持ちを察知した人が作ったのでしょうね。


内定辞退に対するイメージが良くない

内定辞退というキーワードで、関連検索すると、怒られた、水をかけられた、嫌がらせとか、そういうワードが関連で出てきます。

他にも、辛い、方法、伝え方なども関連ワードで出てきます。

確かに、会社や担当者によっては、面倒なやり取りが発生するし、嫌がらせも起こるのでしょう。

「何で辞退するんだ」、「採用するために、どれだけの費用がかかったと思ってるんだ」、「採用作業にかかった時間を返せ」など、語気を強めて相手から言われかねないような内容です。

だから、テンプレで内定を辞退する人がいても不思議ではありません。こういう形で辞退すればいいのです、と本やビデオで教えられれば、「よし、そうしよう」と思うのが素直な学生でしょう。

1社だけ内定を得ている場合は、断る内定がありませんから、こういう悩みはありません。

しかし、3社とか7社とか、複数の内定を得ていると、どれか一つの会社にしか行けませんから、残りのものは断っていかなきゃいけない。これが学生を悩ますのです。

好意的な雰囲気で面接が進んで、相手も内定を出して喜んでいたような会社だと、なんだか悪いことをするような気分になって、辞退の意思を伝えにくいもの。

逆に、他の会社の内定を断れば、ウチの内定を出してやる、みたいな形で、強圧的に接してくるようなところだと、辞退する段階で、電話を通して、罵詈雑言を浴びせ掛けられる可能性もあるわけです。こういう会社も、なかなか辞退の意思を伝えにくい。

過去に内定を辞退するにあたって一悶着を起こすような会社があったからその情報が長々と残って就活をする学生に伝わってしまっている

内定を辞退する時は、何か嫌な気持ちになる、相手から怒られるとか、暴言を浴びせ掛けられるとか、そういう印象を持ってしまっているので、なるべく負担のかからない辞退の方法がないか、と探っているところに、内定辞退セットが販売されたわけですから、それは売れますよね。


断るならば早く断ってほしいと採用担当者は思っている

お祈りメール、という言葉が就活生の間では知られています。これは、不採用の連絡をメール1本で伝えるものです。

就活している学生に対しては失礼でしょうし、テンプレートで送っているメールでしょうから、学生が定型的な方法で、内定を辞退したとしても、お互い様じゃないか、と思えます。

相手が事務的に不採用を伝えてくるのだから、こちらも事務的に内定の辞退を伝えてやろう。そう考えるのは自然なことです。

実務では、メール1本送って辞退するだけでいいのでは、とも思えます。お祈りメールと同じですし、相手がメール1本で「残念ながら」と伝えてくるのだから、学生も「残念ながら」と伝えるのです。

会社側も、早く辞退の意思を学生が伝えてくれれば、他の人を採用する時間的猶予を作れます。

ただ、なりすましで、辞退を伝える人もいます。他の学生に嫌がらせするために、本人を装って、相手先の企業に内定辞退を伝え、本人を不採用にさせるというもの。
本人は、内定を得たその会社に入社するつもりなのに、第三者が、メールをその会社に送って、さも本人が内定を辞退するかのように伝えて、本人が、もうその会社に入れないように嫌がらせをする。

これは確かにあり得ます。

例えば、中学受験でも、繰り上げ合格を他人が辞退するケースがあり、他の人が辞退すれば自分の子供が繰り上げで合格できるとなると、電話で、他の受験生(繰り上げ合格の対象になっている)の親になりすまして、繰り上げ合格を辞退する意思を学校に伝えるわけです。

こういうなりすましで他人を妨害する行為は、実際に起こり得ることですから、内定を辞退するときは本人確認を確実に実施する必要があります。

名前だけでなく、応募者番号や生年月日、携帯電話の番号などを聞いて、本当に本人かどうかを確認した上で、内定辞退の処理を進める必要があります。

メールでのなりすましはあり得ますが、電話でのなりすましも起こり得ます。


高校生の就活では内定辞退は無い、というかさせてもらえない

就活をするのは、大学生だけではなく、高校生も同じです。

ただ、高校生の就活は、大学生とはやり方が異なります。

大学生は、自分でネットを検索したり、会社説明会に行ったり、資料請求したりして、エントリーシートを書くのも、面接対策をするのも、全て自分自身でやっていきます。

一方、高校生の場合は、自分で就職先を探すのではなく、学校が集めてきた求人データの中から選ぶという形なんです。

学校に就職課(名称は色々あるかと思います)があって、そこに求人情報が会社からざっと集められてきて、その集まった求人情報の中から、自分が希望する会社に応募するわけです。これが高校生の就職活動です。

求人数が、とある会社で2人だとすると、その会社の採用試験というか採用面接を受けられるのは、2人だけに絞られます。

採用人数と応募人数を一致させて、就職できない学生を極力作らないようにしてるのが、高校の就活への取り込みです。

だから、出来試合というか、最初からほぼ採用が確定しているところに、面接なり試験なりを受けに行くわけです。

採用枠が30人のところに、応募者が1,000人とか2,000人とか、大学生の就職活動だと、こんな感じの応募倍率になりますけども、高校生の場合は、求人数と応募者数を一致させることで、不採用になる学生を極力ゼロにするように取り込んでいます。

そのため、高校の就職率は97%とか98%のように高い数字になります。

大学生の就活が自由な就活だとすると、高校生の就活は「計画就活」と表現してもいいのではないでしょうか。

ですから、大学生の就職活動と高校生の就職活動は同じではないのです。

労務管理とは?どの企業にも必要な対応
労務管理とは言い換えれば職場での働き方そのものですから、労務管理についてきちっと決めるということは、働き方についてきちっと決めるということと同じです。
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