鎌倉市職員の4割、定期券代支給受け所持せず 安いICカード利用
通勤のために定期券を申請している鎌倉市職員のうち約4割がバスなどの定期券購入費を支給されながらも定期券を所持していないことが17日、分かった。市職員課は、今後は適正な運用に向けて、通勤定期の現物確認を行うとしている。
調査は昨年12月に実施。市によると、定期券を申請している職員は669人で、そのうち266人が定期券を所持していなかった。
中でもバスの定期券利用者266人のうち238人が定期券を持っていなかった。多くは定期券を購入せず、自分で現金をチャージしたICカードで支払いを行っていたという。定期券購入代金よりもICカード利用料金の方が安いためで、市議の一人は「その差額は職員の小遣いになっているのが現状。中には徒歩で通勤している職員もいる」と指摘している。
電車やバスを使って通勤していると申告すると、それに応じた交通費が支給される会社がありますが、中には申告内容と通勤実態が異なっている人もいます。
バスで通勤しているはずなのに、自転車で通勤している人。電車に乗って職場まで来ているはずが、実はチャリンコで来ているとか。私が学生だったころ、そういう人がいましたね。
鎌倉市の場合は、現金で定期券を購入するはずが、ICカードにチャージして交通機関を利用していたとのこと。定期券を購入するよりもICカードの方が料金が安く、いわゆる「サヤ抜き」をしていたのでしょうね。例えば、定期券だと1ヶ月5,000円のところ、ICカードだと4,000円で済むならば、差額の1,000円が残ります。さらに、ICカードを使うとポイントが付く場合もありますから、定期ではなくICカードを選択して得してやろうと考えたのでしょう。
通勤定期を購入している場合、コピーを提出するように要求するものですが、そのようなチェックはしていなかったようですね。コピーが提出されて、後払いで定期代金が支払われる。コピーが領収書のような役割を持っています。
交通費を支給されながら徒歩で通勤となると、これはさすがにダメでしょう。私の場合も、電車で通勤していると申告し交通費が支給されているのに、職場まで自転車で来ていた人が学生時代にいましたね。その頃、私は自転車で移動していましたから、交通費を受け取ることはありませんでした。
本人は得したと思っているのでしょうが、申告した内容と異なる形で交通費を受け取っていると、会社によっては懲戒処分の対象になります。
処分の内容、実際に処分するかどうか。ここは会社の裁量で決める部分ですから一概には決まりませんが、本来ならば受け取れないおカネを受け取っているので、詐欺となります。受け取った交通費を返還するように求められたり、金銭に関する不正に厳しい会社だと懲戒解雇される可能性もゼロではありません。
軽い気持ちで小銭を手に入れても、後からツケを払うことになりますから、まぁセコいことはしないほうが賢明です。
通勤手当だけでなく各種手当には、残業代を計算するときに含める手当と含めない手当があって、そういった区別をしていかなければいけないのが給与計算ですから、自動で楽に給与を計算してくれると助かります。
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