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2018年(平成30年)社労士試験の合格発表 合格率は6.3%

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合格率6.3%は妥当なところ。

 

毎年8月に実施される社会保険労務士試験。

2018年は8月26日に実施され、
11月9日に合格が発表されました。

 

第50回社会保険労務士試験の合格者発表 ~38,427人が受験、合格率は6.3%~
(厚生労働省)

 


受験を申し込んだのが49,582人。

実際に受験したのは、38,427人。

受験率は77.5%。


22.5%の人は、申し込んだものの受験しなかったのですね。

途中で受験を放棄した人も含まれているでしょうから、
最初から受けなかった人との内訳は不明です。


受験手数料が9,000円で、約1万人が受けなかったとして、
9,000万円の受験料が払い損になったわけです。


会場の手配、試験問題と解答用紙の準備など、
受験しなかった人にも費用がかかりますから、
そのまま社会保険労務士連合会の収益になるというものでもありません。


受験しないなら最初から申し込まなければいいのに
と思う方もいるでしょうが、
途中で気が変わる方もいるんですね。

 

38,427人が受験して、
合格したのは2,413人。

合格率は6.3%です。


社労士試験の合格率は1桁が通常ですから、
6.3%というのは高くもなく低くもない数字です。

 

 

 


2015年の社労士試験は異常だった。


2015年の試験では、合格率が2.6%になり、
ちょっとした騒ぎになりましたが、
あれは例外です。

 

社労士試験の合格率が2.6%まで急低下した。


科目ごとに最低点が設定されており、
それをクリアできていないと、
仮に他の科目が満点でも合格できないのが社労士試験です。

まんべんなく学習しておく必要があり、
特定の科目で一点突破するわけにもいない。

2015年は高額療養費の問題が難しかったという総評でしたが、
社労士試験の基本テキストにも書かれている内容で、
難しい内容でも細かい内容でもありませんでした。

ちなみに、私はLECのテキストを使って学習していました。

資格学校に通うのではなく、書店でテキストを購入して学習するスタイル。

 

高額療養費は年齢によって扱いが変わります。

「70歳未満の人」

「70歳以上の人」
で高額療養費の計算が違います。


より高齢の人ほど給付が多くなるように設計されており、
70歳以上の人向けの高額療養費の方が条件が緩いです。


健康保険を学習する人は、

「70歳未満の人」の高額療養費は理解しているものの、
「70歳以上の人」の高額療養費は出題されないだろうと油断しているようで、

2015年は、「70歳以上の人」の高額療養費が試験問題として出題されました。

 

高額療養費の計算式が頭に入っていれば、
基本的な問題なのですが、
それが頭に入っていないと歯が立ちません。

そのため、

健康保険の問題で最低点に達することができず、
不合格になった人が多くなったというのが合格率2.6%のカラクリです。

 

あまりに出来ない人が多かったため、
最低点を限界まで引き下げて対応したものの、
それでも合格率は2.6%だったのです。

健康保険の選択式試験では、
5点満点の問題で、1点以上取れば最低点クリアにして、
あの合格率です。


本来、選択式試験では、最低点は5点中3点以上に設定されます。

しかし、3点に達しない人が多すぎると、それを2点以上に引き下げて、
最低点をクリアできる人を増やします。

通常だと、引き下げるとしても2点以上までですが、
2015年は例外で、1点以上まで最低点を引き下げました。

もし、2点以上を基準にしていたら、
合格率は2.6%よりもさらに低くなっていたはずです。


「0点以上でOKにしろ」などと言う人もいたようですが、
試験ですから、0点以上でOKにしてしまっては、
もう試験にはなりません。

無得点を合格にするようなものですから。

 

 

ちなみに、私が受験した平成16年度の社労士試験でも
選択式試験で70歳以上の高額療養費について出題されたんです。


その時も、健康保険の最低点が低くなって、
確か5点中2点以上で合格になったと記憶しています。


私は高額療養費についてマークしていましたから、
5点中4点で、最低点で引っかかることはありませんでした。

 

数字がたくさん出てくるところは試験問題にしやすいため、
高額療養費の計算式は何度もチェックしていたんです。

 

 

 


学生の合格者は0.5%。


合格者のうち、学生の人は全体の0.5%でした。


2,413人の0.5%ですから、

12人か13人です。


受験者を分母にして計算すれば、
38,427人のうち13人だとすると、
約0.0003%です。

受験者の中で、学生の合格率は、
0.0003%なのですね。

これは、もうレアもレア、激レアです。

スマホゲームに例えれば、
何十万円分とガチャを回しても出てくるかどうかわからない。

それぐらい珍しい存在なんですね。


私が社労士試験に合格したのは大学生の頃でしたから、
私もそういう人たちと同じなんですね。

学生といっても、年齢まではわかりませんが、
20歳代で合格した人がいるなら、これは嬉しいですね。


学生にはあまり認知されていない職業ですから、
受験する人も少ないんです。

公認会計士や弁護士、行政書士、司法書士、
あとは宅建。

これらの職業なり資格は学生でも知っている人が多く、
受験者も合格者も多くなる傾向があります。


働き方改革で、
労務管理に対する注目がグングンと上昇している時勢ですから、
社労士になろうとする学生は、
なかなかの目利きができる人ではないかと思います。


社労士試験は、選択式と択一式の試験で、
「選ぶだけの試験」ですが、
だからといって簡単ではないのが初心者殺しです。

 

初めて受験する人は、
「選ぶだけだから簡単だろう」
と思うものですが、
実際に受験すると歯が立たず
ボコボコにされて無残に不合格になります。


学生なら時間はあるでしょうから、
こういう試験を受験するにはいい時期です。

労働基準法、雇用保険、健康保険や国民年金、厚生年金。

こういう制度に対する理解は、
受験者本人にとっても役立ちますし、
商売にも使えるわけですから、
一石二鳥ですね。

 

私が大学生だった頃の社労士試験についてまとめた本(合格率0.07%を通り抜けた大学生)もありますので、
ご興味のある方は読んでみてください。

 

 

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