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┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━ (2015/11/18号 no.290)━
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大学在学中に合格し、私が社労士になった理由。
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このメルマガは労務に関する内容が主ですが、今回はちょっと内容を変化させて、社労士試験について書いてみようと思います。私が社労士試験に合格したのは大学生の頃ですので、随分と前のことです。
これから社労士試験を受ける人がいれば、ちょっとでも参考になるのではないかと思いますし、試験を受けない人に対しても「ふーん、そんなもんか」と感じれるような情報を伝えられるはずです。
内容は長くなるので、今回を含めて全3回に分けて配信する予定です。
2015年、平成27年度の社労士試験は2.6%の合格率になったようで、今まで見たことがないほどの低い数字です。
第47回社会保険労務士試験の合格者発表 40,712人が受験、合格率は2.6%
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000103157.html
例年のデータでは、合格率は9%前後で、私が合格した平成16年度の試験でも合格率は確か9.4%ぐらいだったように記憶しています。平成27年度の試験では合格率が2.6%ですから、この合格率だけを見れば、社労士試験が超難関の国家試験のように思えてしまいますね。
平成27年度の試験は選択式の合格ラインが随分と低かったので、選択式試験で合格基準に達せず不合格になった人が多かったのだろうと思います。
なぜ社労士を選んだの?
資格試験は数えきれないほどありますから、あえて「コレ!」とピンポイントで選ぶのは難しいものです。大学生ならば、行政書士、宅建、司法書士、司法試験、会計士試験を選ぶ人が多いでしょうね。
大学生の視野は狭いですので、自分の届く範囲でしか情報を集めませんから、人気の資格から選択されていきます。今はどうか分かりませんが、社会保険労務士なんて、私が大学生だったころはマイナーで、周りの人で受験する人はいなかったし、そもそもその存在を知らない人が多数だったはずです。
そんなマイナーな資格になぜ手を伸ばしたのかというと、桜上水駅の本屋に行ったとき、資格試験のコーナーで社労士の本を手に取ったのが事の始まりでした。桜上水駅は世田谷区にある京王線の駅です。その駅に隣接した書店にふらっと入り、何気なく資格試験コーナーへ行き、何気なく社労士試験の本を取って、パラパラっと見て、雇用保険だとか健康保険だとか、労働基準法などが学習対象になっている試験だと知ったのです。
「あぁ、こういうことを知っていれば役に立つだろうな」と感じ、「じゃあ、受けてみるか」と決めたわけです。学生の間に何か資格でも取っておこうかという気持ちがあり、本当に軽い気持ちで選んだのが社労士だったというだけです。教職課程を履修する人、宅建資格を取る人、あとは行政書士、学生は軽い気持ちで資格に手を出しますが、私もその1人だったというわけです。
親が社労士だったとか、親戚が労働基準監督官だとか、そういうマトモなきっかけは無くて、目の前にあるものに手を伸ばした。それだけです。
「社労士試験なんて、カンタンに受かるだろう」という自惚れ。
「メジャーな資格=難しい。マイナーな資格=カンタン」というアホなイメージを抱いていたために、初めはろくすっぽ試験対策もせず、概説書をチラチラっと見て、テキストを購入したものの、ペラペラとめくりながら見る程度しかしなかった。
知名度と難易度を単純に結びつけるのが学生の悪い癖で、受験生の頃に染み付いた感覚が抜けていなかったんでしょうね。
会計士試験や司法試験は難しいけれども、宅建や行政書士は簡単だと大した根拠もなく資格を序列化して、難易度を決めつける。高校受験や大学受験では、有名な学校ほど入試の難易度が高いですので、その延長線上で資格試験を捉えているのが原因なのでしょう。
社労士なんて、会計士や税理士、弁護士に比べて、大学生には超が付くほどマイナーですので、知名度が低いということは、難易度も低い。そう考える人がいても不思議ではありません。
1回目の受験は成蹊大学で。
初めて社労士試験を受験したのは大学3年のとき。受験地は成蹊大学でした。東京の武蔵野市にある大学で、最寄り駅は京王井の頭線の吉祥寺駅です。
大学生の頃は、世田谷区の上北沢に住んでいましたので、京王線に乗って、明大前駅で乗り換え、井の頭線で吉祥寺まで、アクセスは便利でした。
午前が選択式試験、午後が択一式試験というスケジュールでした。2015年時点では、選択式と択一式が入れ替わり、先に択一式試験があり、後から選択式試験というスケジュールに変わっています。
試験日は8月ですので、大学生は夏休みに入っており、ナンダカンダと遊ぶ時期でしたが、私は一応ながら資格試験を受ける立場でしたので、それらしい感じで生活はしておりました。大した試験対策もせずですが。
最高にマズかった玉子ドンブリ。
午前中の選択式試験が終わり、昼食の時間になるのですが、試験会場周辺にコンビニや飲食店があるだろうと考え、昼食を持って行きませんでした。この考えは甘かったですね。
昼食の時間といっても、確か1時間程度しかありませんでしたから、大学の外に出て悠長に食事などできません。東京だし、大学がある場所柄なので、コンビニぐらいはあるだろうとロクに下調べもせずに予測していました。
同じように考える人は意外と多くて、周辺のお店は当日の受験者で溢れ、私が入った蕎麦屋(もしくはうどん屋)も混雑していました。
私は玉子丼を注文しましたが、10分ほどで料理が出てきたので時間はかかりませんでしたが、他の人は20分ぐらい待たされていたようです。店の人も、「何で今日はこんなにお客さんが来るんだ?」と不思議そうでしたが、まぁ知りませんよね、近くの大学で資格試験があるなんて。しかも社労士試験ですからね。
この玉子丼、今まで食べたことが無いほどマズいもので、2015年時点の現在でもこのマズさ記録は塗り替えられていません。飲食店であれほどマズい玉子丼を出すのは珍しいんじゃないかと思えるほどの出来で、「家で自分で作った方が遥かに美味しいものが作れそうだ」と思わせるほどのシロモノでした。
東京ではハズレの飲食店に遭遇した経験はここだけではなく、明大前近くの中華店、東京神田にある喫茶店など、「素人が作ったのか?」と思えるほどの料理を出すお店があって、東京の飲食店のボラティリティの高さを知りましたね。美味しいお店は実に美味しいのですが、ハズレに当たるとゲンナリです。
昼食時間がある資格試験を受験するならば、お昼の食事は必ず持参すべきです。コンビニに行けばいいだろうと適当に考えれていると、当日に困ったことになります。
時間が余ってヒマ。
マトモに試験対策などせずに受験したので、午前の選択式試験のデキがいいはずもなく、さらにマズい玉子ドンブリにも精神攻撃され、午後の択一式試験に対するヤル気など7%ぐらいしか残っていませんでした。
解けない問題のオンパレードで、試験時間は3時間30分もある。ここで「選択肢から選ぶだけなんだから何とかなるだろう」と考える人は素人。マトモに試験というものに向き合ったことが無い人は、選ぶ問題だから何とかなると思い、実際には何ともならない結果になるだけです。
選択や択一だから簡単。記述や論述だから難しい。これも先ほどの資格試験の序列化と同じです。サイコロを転がして正解を選べるならば、そもそも資格試験になりませんし、むしろ選ぶ問題は記述系の問題よりも難易度が高いのが普通です。
考えても、頭をひっくり返しても、首をグルンと回しても分かりませんので、時間が2時間ほど余りました。問題冊子を凝視しても、睨んでも、瞬きしながら見てもどうせ解けないので、とにかくヒマでしたね。
あまりにヒマで、「オレは何でこんなところにいるんだろうか」と思い始め、そもそも受けなければよかったんじゃないか、チャンと試験対策をしてから受験すべきだった、9,000円をドブに捨てたな、など色々と空想していました。
雰囲気とか感覚とかを知りたいために受けたのですが、雰囲気のために9,000円の受験料を支払うのは大学生には贅沢です。
結果は?
結果は言うまでもないでしょう。もちろん不合格です。あれで合格したら試験の意味がありません。
ここで諦めるわけはなく、2回目では私のリベンジが始まります。たかが社労士試験と思っていたのに、門前払いどころか、門にすら達していなかったのですから、自業自得とはいえ、屈辱でした。とはいえ、対策らしい対策もせず、屈辱もヘッタクレもないのですが。
次回のメルマガでは、
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、という内容を予定しています。
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