学生の休みと社会人の休みは違う。
学生の頃は、日曜日が休みになるのが当然で、1992年頃から隔週で土曜日が休みになり、しばらくして毎週土曜日が休みになりました。
土曜日になると妙に気分が昂ぶって、爽快感がありましたね。まだ土曜日が休みではなかった頃で、午前中で学校が終わり、帰って家でお昼ごはんを食べる。その後、さて何をするか。いつもワクワクしていました。
土日、祝日は休み。学生の頃はこれが当たり前でしたが、学校を卒業すると休みの日は変わります。
製造業、土木建設など、体を使う仕事は土日や祝日が休みになり、規則的な職場が多いですが、サービス業では休みが定まっていない職場が大半です。
土日に休める会社がある一方で、土日は出勤で平日が休みになる会社もあります。また、祝日に休みになる会社があれば、祝日であっても普通に仕事をする職場もありますね。
学生の頃は、暦通りに休みがありますけれども、卒業して社会人になると、職場ごとに休みの日が違います。
では、日曜日が祝日になったら、休みの日はどうなるのか。日曜日と祝日で休みが2日分ありますから、翌日の月曜日は休みになるのか、それとも通常通りの平日なのか。この点が疑問になります。
どの日を出勤日にして、どの日を休みにするか。これは会社ごとに違う。
「日曜日と祝日が重なったんだから、当然に翌日の月曜日は振替休日になるんでしょ?」そう思う方もいらっしゃるでしょうが、これも会社ごとに違います。
学生ならば、月曜日は振り替え休日になるかもしれませんが、会社だと10社あれば10通りの休みがあります。
法律では、週1日の休みがあればそれでOKですから、それ以上の休みをどのように設定するかは会社次第です。
振り替え休日を設けるのか、特に何もない月曜日にするのか。これは自由です。
クリスマスが終わってから始まる年末年始の休みも、必ず休みにしないといけないものではなく、休みにせず商売をしてもいいし、お店を閉めてしまってもいい。
2017年の年末から、ドコモショップでは12月31日から1月3日まで店を閉めるようです。働き方改革の一環で、お客さんが減る時期にあえてお店を開けなくてもいいでしょうし、大晦日と三が日に休めるとなればショップで働く人も嬉しいでしょうね。
ドコモショップの年末年始休業について
年末年始が書き入れ時になる商売もあるでしょうが、そうではない商売では、あえてお店を開けずに休みにする方が働く人の気持ちに良い影響がありそうです。
振替休日には種類が2つある。
ご存知のように、休日とは休みの日ですよね(当たり前すぎますが)。
つまり、仕事が無い日が休日というわけです。
確かに、日常生活では、このように理解して差し支えないです。
ただ、会社の休日には、分けると2種類の休日があります。法定休日と法定外休日です。
そこで、休日を振り替えるという場面にを想定したとき、その振替は「法定休日の振替」なのか、それとも、「法定外休日の振替」なのか、どちらでしょうか。
休日を振り替えるだけだから、どちらも一緒と思えてしまいますが、効果は違うのですね。
休日出勤手当が絡んでいるかどうかがミソ。
法定休日の振替は、言い換えると、"労働基準法的な"休日の振替です。
一方、法定外休日の振替は、言い換えると、"会社的な"休日の振替です。
つまり、前者だと、休日出勤手当(休日割増賃金のこと)が絡みますので、ルールに基づいて振替する必要があるのですね。一方、後者だと、休日出勤手当が絡みませんので、会社独自の振替方法を用いることができるわけです。
法定休日を振り替えるときの注意点は、代休と混同しないという部分です。
代休か、それとも、振替かによって、休日出勤手当の取り扱いが変わりますので、きちんとした振替が必要なのですね。
振替休日に一本化すれば、代休と混乱することもなくなります。
他方、法定外の休日ならば、休日出勤手当の取り扱いを考える必要がありませんので、代休か振替かの分別を厳密にすることもないわけです。
代休っぽい振替でも、振替っぽい代休でも、代休と言うべきところを振替と言い間違えたり、振替と言うべきところを代休と言い間違えたりしても、困ることはありません。なぜならば、取り扱っている休日が「法定外の休日」だからです。
もちろん、法定休日ならばこのようないい加減な取り扱いはダメですが、法定外休日だと手当が絡まないので、代休も振替も同じものになってしまうのですね。
法的にはこんな感じの理屈になりますけれども、現実は、法定休日と法定外休日を厳密には分けて扱わず、単に休日としているでしょうし、まして法定休日の振替なのか、法定外休日の振替なのかを分けることも無いのでしょう。
休日を振り替えるときは、先に振替休日を取ってから、その後に振替で出勤する。この順番を守っておくと、振替休日でのトラブルは無くなると思います。