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2010/6/14【「納会=仕事」or「納会≠仕事」?】

 



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■「納会=仕事」or「納会≠仕事」?◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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ただの飲み食いなのか、仕事なのか。
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■「納会=仕事」なのか、それとも「納会≠仕事」なのか。



納会とは、何らかのイベントの締めくくりに開催したり、年末や年度末に開催したりする独特の集まり(集会?)のようなものです。

年末の集まりは、「納会」という名称ではなく「忘年会」という名称が使われている場合の方が多いかもしれない。他にも、盆休み前に実施する夏の避暑納会のようなものもありますね。

「暑さを吹っ飛ばせ!」みたいなスローガン的なものを作って、バーベキューしたりするのではないでしょうか。暑いのになぜかバーベキューなのが不思議で、暑いならば素麺とビールを用意すれば良いのにとも思うのですけれども、なぜか人が集まると火を使う料理が選択されてしまう。「火を使ったら、なおさら暑いじゃないか」と思ってしまうのが私なのですけれども、世間の常識とは違うのかもしれない。「"ところてん"でも食べれば?」と思ったりもする。

そんなこんな納会ですが、会社によっては納会を仕事として考えているところもあります。納会も仕事なのだから、キチンと賃金も支払われるし、法定時間を超えて納会を実施すれば時間外勤務手当ももちろん支給すると考えているのですね。

確かに、納会は会社のイベントとして組み込まれているのでしょうから、仕事として扱う考えにも一理あります。


しかし、納会を仕事と考えることがヘンだという人もいるでしょう。会社のイベントといっても、納会は飲み食いして談笑するものだから仕事ではない、という判断なのですね。

確かに、納会はただの飲み食いの場と考えるのは真っ当な判断です。仕事の話などせずに、他愛もない話をしながら、ワイワイと飲食を楽しんでいるのだから、仕事とは別物なのでしょうね。






■納会は残業??



大きく分けて、納会を実施するときは、仕事が終わってから納会タイムに切り替わる(もしタイムカードのようなものがあれば、終業の打刻を終えた後で参加する)、もしくは、1日全部を納会用に確保しておくという2パターンでしょうか。

就業時間終了後に納会を実施すれば、納会は仕事ではないと考えることができるし、一方、就業時間を超えた業務時間と考えることも不可能ではないでしょう。

納会が仕事なのかどうかは、「納会に業務としての性質があるのかどうか」で判断するのが妥当でしょう。

もし、納会に業務としての性質があるとするならば、あえて「納会」という名称を用いる必要はないはずです。通常業務の延長で対応すれば足りるのであって、納会のようなイベントを用意することもないでしょう。

他には、「強制参加か任意参加かで分かれる」という基準があるかもしれません。強制参加ならば仕事、任意で参加する程度ならば仕事ではないと判断するのでしょうね。しかし、強制か任意かという基準で判断したとしても、納会の実態が単なる飲み食いの場であるとすると、たとえ強制であっても納会を仕事とは判断できません。


また、強制的に参加させるほどの納会もないのではと思います。

参加せよと言われても、何らかの理由をつけて帰ることもできます。例えば、「ハムスターのチュウ太に餌をあげないといけないので、、、(本当はハムスターなんて飼っていないけど)」とか、「ビリーズブートキャンプをやらないといけないので、、、(本当はもうやっていないけど)」とか、「皇居ランのグループに参加するので、、、(本当はそんなグループに参加していないけど)」などなど、納会に参加しない言い訳は何なりと思いつくはず。「娘が風邪をひいているので早く帰りたいんです(本当はピンピンしているけど)」とか、何でもアリです。

無理に脅迫して参加させるほどのイベントでもないのですから、参加せずとも何ら気にすることはないはず。「でも、参加しないと何か悪い感じがする」という気持ちもあるかもしれませんが、納会に参加せずとも特に悪いことは起こらないものです(私も納会というものに参加しなかったことが何度かあります)。


また、一般人の感覚では、「納会は仕事ではない」という理解でしょうから、賃金や時間外勤務手当を出すのはヘンです。談笑しながら飲み食いするのが納会だと私も思っていますから、やはり仕事ではないと判断するのが妥当です。もちろん、納会を業務として扱い、手当を支給すること自体は差し支えないですが、これは義務ではありません。






■「飲み食い=納会」ならば仕事ではない。



珍しいところでは、「ノンアルコールの納会ならば仕事、アルコールが入れば仕事ではない」という基準で判断する方もいるようですが、客観的に決まったことではありません。

アルコールの有無で判断するのは実際にも無理があります。飲酒する人がいれば、飲酒しない人もいますから、この人達を分けるのは面倒です。飲酒した人には手当は出ないけど、飲酒しなかった人には時間外勤務手当が支給されると分けていくことを想像すると、かなり厄介だと思えるはず。

何もこのようにややこしい判断をせずとも、「納会は飲み食いの場なのだから仕事じゃない」と判断するだけで足りることです。

健康診断のように、実施しなければいけないイベントならば仕事に含めるのでしょうが、「納会を実施しなければいけない」などという決まりごとなどありません。企業ごとに任意で決めて実施するのが納会なのですから、何かの義務があるということはないのですね。






┏━━━━━━━━━━☆★ 後記  ★☆━━━━━━━━━┓



龍馬伝の山内容堂がところてんを食べている場面があった。

ところてんは今では身近な食べ物だけれども、以前はさほど身近ではなかったのかも。それとも、すでに一般的な食べ物であって、たまたま食していただけだったのかも。

人がところてんを食べているのを見ると、おいしく思えてしまうけれども、実際に食べてみるとさほど美味しいものではない。透明で涼しげな感じがところてんから伝わってくるが、食べると独特な味がするので、好き嫌いに差があるのではとも思う。ところてん嫌いな人は確実に存在するのではないか。

人が食しているのを見る場合と自分で食べる場合でこれほどギャップがある食べ物も珍しいと思う。



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