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年功序列・終身雇用は今でも有効か



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┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━ (2008/11/14号)━





■  定期昇給の凍結
■■ しかし、定昇の安定感は魅力。
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■人を遠ざけない。

今では、定期昇給という言葉は死語となりつつありますね。

「毎年一定の時期に昇給する制度」というのが定期昇給の
仕組みです。


働く側としては、「あぁ、今年もまた昇給だ」と予測できる
ために、安心感を得られる仕組みとなっている(なっていた?)
んですね。


以前は「成果制度」について書きましたが、今回は「年功序列・
終身雇用」について書きます。



昔(10年ぐらい前でしょうか)だと、昇給は約束されたもの
という認識でしたので、


定期昇給が凍結されると、社員としては、
「昇給は約束されていたものではないのか?」という思いが
ありますね。

会社としては、昇給は義務ではありませんし、「状況に応じ
変化するものだ」と答えるでしょう。


大きな企業だと人の流入量も多いですから、成果制度を採用
しても機能します。


一方で、人材募集したとしても、集まる絶対数が少ないのが
中小企業の実情です。

そんな状況で成果制度を採用してしまうと、人を募集している
にもかかわららず人を遠ざけることもあるでしょう。





■山型給与カーブ。

年功序列、終身雇用の仕組みを構築するならば、
山型の給与カーブにするのが良いのかと考えます。


通常だと、年功序列、終身雇用の仕組み上、右肩上がりで
給与カーブは上昇します。

20代が底辺で、40代頃に急上昇し、50歳中頃がピークに
なるものです。


しかし、会社で最も寄与度が高い世代は、30代後半~40代後半
ではないでしょうか。

とすると、30代後半~40代後半に、給与カーブのピークを
持ってくるのも一つの方法です。

この仕組みだと、30代後半~40代後半がボリュームゾーン
になりますので、山型の給与カーブが描けるはずです。

従来の年功序列、終身雇用の仕組みからすると、少し変形的
ですね。





■チョコチョコでも昇給すると効果的。

なぜ、大企業(銀行やテレビ局、航空会社など)がいつも就職先
ランキングのトップになっているのかと考えると、大きな会社が
与える「安定感」、「安心感」という点は、働く人にとっては
これ以上無い魅力なのでしょう。


ドカンと上がって、ガクンと下がる仕組みも悪いわけではない
のですが、人の好き嫌いや価値観によってうまく機能するかどうか
が分かれます。


給与については、「上がるのは良いが、下がるのは受け入れ
られない」のが人の心情です。


とすると、小出しであっても、ジリジリと昇給していく仕組みは、
働く人の安心感を醸成するには効果があるのではないかと思え
ますね。


今では、人が会社を選ぶ時には、「不安感」が一番のウィーク
ポイントになるのかもしれません。

中小企業が働く人に「不安感」を与えるのは、御法度なのでは
ないでしょうか。


ちなみに、私は、成果制度であれ、年功序列・終身雇用であれ、
一長一短だなと考えています。

どちらが正しい答えかは、分かりません。


ただ、応募者が少ない中小企業は、どうしても人を育てるプロセス
が不可欠ですから、年功序列・終身雇用の仕組みの方がうまく機能
するでしょうね。

定期昇給も、中小企業には有効かと思います。


2001~2004年のデフレ時には、年功序列・

終身雇用に対して
批判的な世論が形成されましたが、今でも「良い意味で」年功序
列・終身雇用の時代はまだ続いていると思います。



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労務管理の問題を解決するコラム

職場の労務管理に関する興味深いニュース

【仕事のQ and A】

決まったことを決まった手順で処理するのは難しいものではありません。例えば、給与計算。毎月1回は給与が支給されるので、その計算作業も毎月ありますけれども、頭を悩ませるほどのものではありません。

他には、雇用保険や社会保険への加入手続きもちょくちょくと発生しますけれども、これも必要な書類を揃えて出すだけですから難しくない。

労務管理ではルーティンな業務があり、それらを処理するには特別な能力や知識は必要ありません。

しかし、時として、普段は遭遇しないような問題が起こります。例えば、休憩時間を1回ではなく何回かに分けて取るのはいいのかどうか。有給休暇を半日や時間単位で細かく分けて取ると便利なのかどうか。仕事着に着替える時間には給与は支払われるのかどうかなど。答えが1つに定まりにくい問題が労務管理では起こります。

  • Q:会社を休んだら、社会保険料は安くなる?
  • Q:伊達マスクを付けて仕事をするの?
  • Q:休む人が多くて勤務シフトに穴が開く。対処策は?
  • Q:休憩時間を分けて取ってもいいの?
  • Q:残業を許可制にすれば残業は減る?
  • Q:残業しないほど、残業代が増える?
  • Q:喫煙時間は休憩なの?
  • Q:代休や振替休日はいつまでに取ればいいの?

このような問題に対して、どのように対処するか。それについて書いたのが『仕事のハテナ 17のギモン』です。

 

仕事のハテナ 17のギモン

【1日8時間を超えて仕事をしたいならば】

毎日8時間の時間制限だと柔軟に勤務時間を配分できないので、月曜日は6時間の勤務にする代わりに、土曜日を10時間勤務にして、平均して8時間勤務というわけにはいかない。

しかし、仕事に合わせて、ある日は勤務時間を短く、ある日は勤務時間を長くできれば、便利ですよね。それを実現するにはどうしたらいいかについて書いています。

残業管理のアメと罠

 

残業管理のアメと罠

【合格率0.07%を通り抜けた大学生。】

私が社労士試験に合格したのは大学4年のときで、いわゆる「現役合格」です。けれども、3年の時に一度不合格になって、ヘコんだんです。「たかが社労士試験ごときにオチたのか」って。

どうすると不合格になるか。どんなテキストや問題集を使えばいいか。問題集の使い方。スマホをどうやって社労士試験対策に活用するか、などなど。学生の頃の視点で書いています。

社労士試験というと、社会人の受験者が多いですから、学生の人の経験談が少ないんですよね。だから、私の経験が学生の人に役立つんじゃないかと思います。

大学生が独学で社労士試験に合格する方法: 合格率0.07%の軌跡 Kindle版

 

合格率0.07%を通り抜けた大学生。

【学生から好かれる職場と学生から嫌われる職場】


高校生になれば、アルバイトをする機会があり、
過去、実際に経験した方、
もしくは、今まさに働いている学生の方もいるのでは。

中には、
「学生時代はアルバイトなんてしたことないよ」
という方もいらっしゃるかもしれません。

そういう稀な方は経験が無いでしょうけれども、
学生のアルバイトというのは、
何故か、不思議と、どういう理屈なのか分かりませんが、
雑というか、荒っぽいというか、
そういう手荒い扱いを受けるんです。

若いし、体力もあるし、
少々、手荒に扱っても大丈夫だろうという感覚なのでしょうか。

それ、気持ちとしては分かりますけれども、
法令上は、学生も他の従業員と(ほぼ)同じであって、
一定のルールの下で労務管理しないといけないのです。

もちろん、
18歳未満は夜22時以降は働けないとか、
8時間を超えて働けないとか、
そういう学生ならではの制約は一部ありますけれども、
それ以外のところは他の従業員と同じ。

週3日出勤で契約したはずなのに、
実際は週5日出勤になっている。

休憩時間無しで働いている。

採用時に、1日5時間働くと決めたのに、
実際は1日3時間程度しか勤務させてもらえない。

「学生には有給休暇が無い」と言われた。

テスト休みを取って時給を減らされた。

など、
やってはいけない労務管理がなされてしまっている
という実情もあるようです。

何をやってはいけないかを知らないまま、
間違った対応をしてしまうこともあるでしょう。

(知らないからといって許されるものではありませんけれども)

このような労務管理をすると、学生から好感を持たれ、
辞めていく人が減るのではないか。

一方で、
「これをやってしまってはオシマイよ」
な感じの労務管理だと、
ザルで水をすくうように人が辞めていく。

学生から好まれる職場と嫌われる職場。

その境目はどこにあるのかについて書いたのが
『学校では教えてもらえない学生の働き方と雇い方 - 35の仕事のルール』
です。

 

「学生が好む職場」と「学生が嫌う職場」 その違いは何なのか。

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