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残業代は出る? 仕事のミスを修復するために残業

ミスで残業┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■┃  本では読めない労務管理の「ミソ」
□□┃  山口社会保険労務士事務所
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━ (2008/10/6号)━


 



■  ミスを修復するための残業
■■ 残業代は出るの?
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ミスで仕事の時間が延びて残業になった

仕事にミスは付き物といっても良いのでしょうが、そのミスが
意外な部分まで波及することがあります。


例えば、

顧客に渡すべき書類を忘れてしまった。
しかも、気づいた時には終業時刻を過ぎている(すでに残業中)。
さらには、その書類は今日中に渡さなければいけない、
としたら、、、。

当然ながら、その書類は顧客の下へ届けるのですが、その時間
の給与はどうなるのかが今回のテーマです。


1、残業は残業。だから、会社は残業代を払う。

2、ちょっと待って!その社員さんがミスして残業が伸びたん
でしょう?ならば、その延びた部分の支払いはしないよ!

この2つのどちらかの対応になるかと思います。


現実には、「ミスを起こすと残業代を払わない会社」と「ミスを
起こしても残業代は払う会社」の両方があります。


どちらの会社にも十分な理由がありますので、一概にどちらかが
ダメとは言いにくいですよね。




本人の責任だから残業代は出ない?

会社としては、
「君の責任だから、君が償うのが筋でしょう」と言いたい。

社員としては、
「確かに私の責任ですが、残業代を支払うかどうかとは関係ない
でしょう」と反論するはず。


普通の人からすれば、会社の方が真っ当なことを言っています
よね(法律を抜きにして考えると)。


また、「ミスが発生するような環境で働いていたから、今回の
問題が起こったんだ」と仰る社員さんもいるかもしれませんね。

開き直りな感もありますが、、、。

社員さんの言い分が全く不当かというと、そうでもありませんね。
時間外に働いたことは確かですから、手当ても出て然るべき
なのかもしれません。




どんな理由でも残業したら残業になる

法律では、時間外手当を支払うにしても、「残業の理由は
問われない」んですよね。

どんな理由であれ、法定時間外に働いていたという「事実」に
基づいて時間外手当を支払うべきとされています。


会社としては、「えぇ~!そりゃないよ!」と言いたいところ
です。

私も、会社の言い分は十分に理解しています。


ただ、社員さんのミスで、取引先や顧客に何らかの実損害が
出ているならば、その点については損害賠償を求めることが
可能です。

しかし、通常起こりうるミスで、勤務時間が延びたから
といって、損害賠償はできないでしょうね。

書類を届け忘れたとすれば、お客さんからは怒られるかも
しれませんが、何らかの実損害があるかと言えば、特に無い
でしょう(信頼や信用を失ったと考えることもできますが、
数値換算できません)。


民法にも、使用者責任(715条)というものがありますし、
「社員のミスは、会社のミス」と考えるのが社会における
理解なのかもしれません。




ミスで残業しても残業代は必要

ミスを修復するための残業が実際に発生した時は、
その社員さんに注意を促して、今後は同じことが起きないように
対策するのが最善です。

よって、ミスで残業が伸びたとしても、その時間外手当は
支払うべきと考えます。


「社員のミスだから払わない」という主張では、労働基準
監督署の人は納得しませんから。

法律に基づかない意見は聞いてもらえません。


会社さんの気持ちはとても良く分かりますが、
確実に負ける状況に会社を導くわけにもいきませんからね。


 

 

残業代の未払いによる労務管理リスク
残業の割増賃金を正確に支払っていないと、過去の割増賃金まで遡って払わなければいけなくなりますので、給与計算は正しくしておきたいですね。

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労務管理の問題を解決するコラム

職場の労務管理に関する興味深いニュース

【仕事のQ and A】

決まったことを決まった手順で処理するのは難しいものではありません。例えば、給与計算。毎月1回は給与が支給されるので、その計算作業も毎月ありますけれども、頭を悩ませるほどのものではありません。

他には、雇用保険や社会保険への加入手続きもちょくちょくと発生しますけれども、これも必要な書類を揃えて出すだけですから難しくない。

労務管理ではルーティンな業務があり、それらを処理するには特別な能力や知識は必要ありません。

しかし、時として、普段は遭遇しないような問題が起こります。例えば、休憩時間を1回ではなく何回かに分けて取るのはいいのかどうか。有給休暇を半日や時間単位で細かく分けて取ると便利なのかどうか。仕事着に着替える時間には給与は支払われるのかどうかなど。答えが1つに定まりにくい問題が労務管理では起こります。

  • Q:会社を休んだら、社会保険料は安くなる?
  • Q:伊達マスクを付けて仕事をするの?
  • Q:休む人が多くて勤務シフトに穴が開く。対処策は?
  • Q:休憩時間を分けて取ってもいいの?
  • Q:残業を許可制にすれば残業は減る?
  • Q:残業しないほど、残業代が増える?
  • Q:喫煙時間は休憩なの?
  • Q:代休や振替休日はいつまでに取ればいいの?

このような問題に対して、どのように対処するか。それについて書いたのが『仕事のハテナ 17のギモン』です。

 

仕事のハテナ 17のギモン

【1日8時間を超えて仕事をしたいならば】

毎日8時間の時間制限だと柔軟に勤務時間を配分できないので、月曜日は6時間の勤務にする代わりに、土曜日を10時間勤務にして、平均して8時間勤務というわけにはいかない。

しかし、仕事に合わせて、ある日は勤務時間を短く、ある日は勤務時間を長くできれば、便利ですよね。それを実現するにはどうしたらいいかについて書いています。

残業管理のアメと罠

 

残業管理のアメと罠

【合格率0.07%を通り抜けた大学生。】

私が社労士試験に合格したのは大学4年のときで、いわゆる「現役合格」です。けれども、3年の時に一度不合格になって、ヘコんだんです。「たかが社労士試験ごときにオチたのか」って。

どうすると不合格になるか。どんなテキストや問題集を使えばいいか。問題集の使い方。スマホをどうやって社労士試験対策に活用するか、などなど。学生の頃の視点で書いています。

社労士試験というと、社会人の受験者が多いですから、学生の人の経験談が少ないんですよね。だから、私の経験が学生の人に役立つんじゃないかと思います。

大学生が独学で社労士試験に合格する方法: 合格率0.07%の軌跡 Kindle版

 

合格率0.07%を通り抜けた大学生。

【学生から好かれる職場と学生から嫌われる職場】


高校生になれば、アルバイトをする機会があり、
過去、実際に経験した方、
もしくは、今まさに働いている学生の方もいるのでは。

中には、
「学生時代はアルバイトなんてしたことないよ」
という方もいらっしゃるかもしれません。

そういう稀な方は経験が無いでしょうけれども、
学生のアルバイトというのは、
何故か、不思議と、どういう理屈なのか分かりませんが、
雑というか、荒っぽいというか、
そういう手荒い扱いを受けるんです。

若いし、体力もあるし、
少々、手荒に扱っても大丈夫だろうという感覚なのでしょうか。

それ、気持ちとしては分かりますけれども、
法令上は、学生も他の従業員と(ほぼ)同じであって、
一定のルールの下で労務管理しないといけないのです。

もちろん、
18歳未満は夜22時以降は働けないとか、
8時間を超えて働けないとか、
そういう学生ならではの制約は一部ありますけれども、
それ以外のところは他の従業員と同じ。

週3日出勤で契約したはずなのに、
実際は週5日出勤になっている。

休憩時間無しで働いている。

採用時に、1日5時間働くと決めたのに、
実際は1日3時間程度しか勤務させてもらえない。

「学生には有給休暇が無い」と言われた。

テスト休みを取って時給を減らされた。

など、
やってはいけない労務管理がなされてしまっている
という実情もあるようです。

何をやってはいけないかを知らないまま、
間違った対応をしてしまうこともあるでしょう。

(知らないからといって許されるものではありませんけれども)

このような労務管理をすると、学生から好感を持たれ、
辞めていく人が減るのではないか。

一方で、
「これをやってしまってはオシマイよ」
な感じの労務管理だと、
ザルで水をすくうように人が辞めていく。

学生から好まれる職場と嫌われる職場。

その境目はどこにあるのかについて書いたのが
『学校では教えてもらえない学生の働き方と雇い方 - 35の仕事のルール』
です。

 

「学生が好む職場」と「学生が嫌う職場」 その違いは何なのか。

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