有給休暇の使用順位 新しい方から使うのか、それとも古い方から使うのか

 

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年次有給休暇は、時効が2年あり、
今年の分の有給休暇は翌年まで持ち越せます。

 


例えば、


2年6ヶ月勤務して、
有給休暇が12日付いた(週5日で勤務と仮定)
として、

勤続期間が3年6ヶ月に達するまでに
有給休暇を7日使ったとすれば、
残りは5日分。

さらに、

3年6ヶ月時点で、
14日分の有給休暇が付きますから、

有給休暇の残日数は合計で19日。


19日のうち5日分は繰り越しなので、
4年6ヶ月の時点まで
繰り越した5日分を使えます。



新しい有給休暇は14日。
繰り越した古い有給休暇は5日。

混ざるんですよね。

新しいものと古いものが。

 


ここで問題になるのが、


新しい有給休暇から使っていくのか

それとも、

古い方から使っていくのか

 
という点。

 


内訳は分かる? 繰り越された日数。新しい方の日数。


給与明細では年次有給休暇の残日数しか
書いていない場合、

何日分が繰越分で、
何日分が新しい分なのか
内訳が分かりませんよね。

 

有給休暇を使うと、
残日数の数字が減っていくのですが、

古い方から使われているのか。
新しい方から使われているのか。

残日数の数字を見ても分かりません


給与明細に有給休暇の残日数を
書いていない事業所となれば、
さらに実態は不明朗になります。

 

 

 

新しい方から使う vs. 古い方から使う


会社側は、

新しい有給休暇から使うようにする傾向があります。

繰り越された有給休暇は後回しにして、
直近で付与された有給休暇から消化していく。


一方、

労働者側は、

古い方から使いたいと考えている方が多いようです。

先に時効にかかるものから使った方が
時効で有給休暇が消滅しにくいですからね。

 

新しい方の有給休暇から使えば、
古い有給休暇は時効で消滅しやすくなり、
使える有給休暇が減って会社側には都合が良いです。

 

しかし、

有給休暇を使う側からすると、
なるべく消滅させずに使い切りたいと
考えているでしょうから、
古い有給休暇から消化していきたいと思うでしょう。

 

 

 

動機が意地悪。


法律では、
付与された後の有給休暇を
どの順序で使うかは
決めていません。

 

そのため、

新しい方の有給休暇から使っても良いですし、
古い方から使っていくのも良いです。


ただ、

「なぜ新しい有給休暇から消化させるのか」
と問われたら、

これは答えにくい。


「古い有給休暇を時効で消滅しやすくして、
使える有給休暇を減らしているんです(意地悪全開)」
と素直に答えられるかどうか。

 

何とも嫌らしいというか、
意地悪というか、
そういう気持ちが滲み出てくるようです。

 

 


どちらが良いか。


食べ物と同じように、
有給休暇も古い方から先に消化する方が
理にかなっています。

従業員も納得するし、
分かりやすい。


繰り越された日数と
当年度に付与された日数を
給与明細に表示しておくのも良いのですが、

古い方から使っていくルールならば、
繰り越された有給休暇の日数を知っておけば足ります。

 


6月の給与明細では、
有給休暇の残日数5日だった。

7月の給与明細では、
有給休暇の残日数が19日になっていた。


7月に有給休暇の残日数が増えていますが
これは新しい有給休暇が14日分付いたということ。

 

ならば、
残りの5日分は繰り越し分だから、

「早めに使っておく必要があるな」
と分かります。

 

もし、

新しい有給休暇から使うルールだと、
繰り越された5日分を使うには、
まず先に新しい方の14日分を使ってしまわないと
いけないため、ハードルが高くなります。


古い有給休暇から使えるならば、
繰り越された日数を把握しておくだけでいいですし、
新しい有給休暇を使い切る必要はありません。


ゆえに、
有給休暇は先に時効が到来する
古い方から使うのがオススメです。


食べ物は、
古いものから先に食べますし、
販売するときも古い方から売っていきます。


仕入れも同じです。

先に仕入れたものから販売し、
新しく仕入れたものは倉庫の奥にしまっておく。

 

First In First Out(FIFO)

が基本です。

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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