あやめ社労士事務所 - 労務管理のツボをギュッと押す方法を考えます

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残業代を定額にすれば残業対策になる?


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┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━ (2008/07/13号)━



■  定額の残業代で万事OKか。
■■ 時間外の計算は正確に
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■時間外計算は不要か?

年俸制に時間外手当を含めたり、
時間外分を営業手当として支払うところもあるようです。

一定の額で払っているのだから、
その都度の計算はしないという目論見ですね。


ところが、現実には、
時間に合わせて計算しないといけないので、
上記の様な方法に有意味な点はありません。

場合によっては、超過した時間外を改めて
計算する必要があるので、むしろ事務負担が
増すかもしれません。




■二度手間になるだけ。

例えば、
手当で、週20時間分の時間外手当を定額で
払っていたとする。

ところが、
実際には週30時間の時間外勤務が発生したら、
差分の10時間分を改めて支払わないといけなくなる。


もし、事務を簡略化するために定額にしたのなら、

その目的は達成できないでしょうね。


時間外手当の定額払いには特にメリット
がないので、お勧めできません。


ただし、
実際の時間外勤務が週10時間であっても、
週20時間分が支払われるので、
社員さんは得をするのですが、実際と時間
が異なるので変な感じになりますね。


会社にとっても都合の良いものではないですし、
また、社員さんにとっても、得なのは確かですが、
「残業していないのに時間外手当が支払われるの?」
と変な感覚を覚えます。




■実際に採用している企業の例

ここまで言っておいて変な感じがしますが、
時間外の定額制は違法ではありません。

ですので、定額の仕組みを使うことも可能です。


具体的に挙げると、
あらかじめ週20時間までは時間外手当を定額で
支払っており、さらに、20時間を超えた分は、
別途、計算の上、支払っているという会社です。

ところが、
就業規則には週20時間までの時間外手当の
支払いしか記載がありません。


実際の時間にあわせて計算しているが、
就業規則の変更は必要かという疑問をお持ちの企業でした。



この場合、
実際の時間に合わせて時間外を計算しているので、
就業規則を変更する必要はありません。

確かに、労務管理の仕組みとして運用しているなら、
就業規則に書いておくべきとは思えます。

しかし、
時間に対し正確に計算がされているならば、
社員さんにも不利益がありませんので、
就業規則の内容と対応が異なっていても構いません。

どうしても就業規則に書いておきたいならば、
「超過した時間は、別途、計算の上、支払う」
就業規則に書いておくのも良いかと思います。




●時間外の上限を決めることはできない。

「定額にして、それ以上は払わない」
ということはできません。

また、年俸制を採用していても、
時間単価を出して計算しますので同じです。



残業代を減らすという試みも分からない
ではありませんが、時間外はキッチリと計算
していないと、社員さんの不満が出やすいです。


時間外を減らすならば、
残業しないように仕事の順序を決める
ことの方が大事です。

「結果をコントロール」するより、
「原因をコントロール」するということです。

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労務管理の問題を解決するコラム

職場の労務管理に関する興味深いニュース

【仕事のQ and A】

決まったことを決まった手順で処理するのは難しいものではありません。例えば、給与計算。毎月1回は給与が支給されるので、その計算作業も毎月ありますけれども、頭を悩ませるほどのものではありません。

他には、雇用保険や社会保険への加入手続きもちょくちょくと発生しますけれども、これも必要な書類を揃えて出すだけですから難しくない。

労務管理ではルーティンな業務があり、それらを処理するには特別な能力や知識は必要ありません。

しかし、時として、普段は遭遇しないような問題が起こります。例えば、休憩時間を1回ではなく何回かに分けて取るのはいいのかどうか。有給休暇を半日や時間単位で細かく分けて取ると便利なのかどうか。仕事着に着替える時間には給与は支払われるのかどうかなど。答えが1つに定まりにくい問題が労務管理では起こります。

  • Q:会社を休んだら、社会保険料は安くなる?
  • Q:伊達マスクを付けて仕事をするの?
  • Q:休む人が多くて勤務シフトに穴が開く。対処策は?
  • Q:休憩時間を分けて取ってもいいの?
  • Q:残業を許可制にすれば残業は減る?
  • Q:残業しないほど、残業代が増える?
  • Q:喫煙時間は休憩なの?
  • Q:代休や振替休日はいつまでに取ればいいの?

このような問題に対して、どのように対処するか。それについて書いたのが『仕事のハテナ 17のギモン』です。

 

仕事のハテナ 17のギモン

【1日8時間を超えて仕事をしたいならば】

毎日8時間の時間制限だと柔軟に勤務時間を配分できないので、月曜日は6時間の勤務にする代わりに、土曜日を10時間勤務にして、平均して8時間勤務というわけにはいかない。

しかし、仕事に合わせて、ある日は勤務時間を短く、ある日は勤務時間を長くできれば、便利ですよね。それを実現するにはどうしたらいいかについて書いています。

残業管理のアメと罠

 

残業管理のアメと罠

【合格率0.07%を通り抜けた大学生。】

私が社労士試験に合格したのは大学4年のときで、いわゆる「現役合格」です。けれども、3年の時に一度不合格になって、ヘコんだんです。「たかが社労士試験ごときにオチたのか」って。

どうすると不合格になるか。どんなテキストや問題集を使えばいいか。問題集の使い方。スマホをどうやって社労士試験対策に活用するか、などなど。学生の頃の視点で書いています。

社労士試験というと、社会人の受験者が多いですから、学生の人の経験談が少ないんですよね。だから、私の経験が学生の人に役立つんじゃないかと思います。

大学生が独学で社労士試験に合格する方法: 合格率0.07%の軌跡 Kindle版

 

合格率0.07%を通り抜けた大学生。

【学生から好かれる職場と学生から嫌われる職場】


高校生になれば、アルバイトをする機会があり、
過去、実際に経験した方、
もしくは、今まさに働いている学生の方もいるのでは。

中には、
「学生時代はアルバイトなんてしたことないよ」
という方もいらっしゃるかもしれません。

そういう稀な方は経験が無いでしょうけれども、
学生のアルバイトというのは、
何故か、不思議と、どういう理屈なのか分かりませんが、
雑というか、荒っぽいというか、
そういう手荒い扱いを受けるんです。

若いし、体力もあるし、
少々、手荒に扱っても大丈夫だろうという感覚なのでしょうか。

それ、気持ちとしては分かりますけれども、
法令上は、学生も他の従業員と(ほぼ)同じであって、
一定のルールの下で労務管理しないといけないのです。

もちろん、
18歳未満は夜22時以降は働けないとか、
8時間を超えて働けないとか、
そういう学生ならではの制約は一部ありますけれども、
それ以外のところは他の従業員と同じ。

週3日出勤で契約したはずなのに、
実際は週5日出勤になっている。

休憩時間無しで働いている。

採用時に、1日5時間働くと決めたのに、
実際は1日3時間程度しか勤務させてもらえない。

「学生には有給休暇が無い」と言われた。

テスト休みを取って時給を減らされた。

など、
やってはいけない労務管理がなされてしまっている
という実情もあるようです。

何をやってはいけないかを知らないまま、
間違った対応をしてしまうこともあるでしょう。

(知らないからといって許されるものではありませんけれども)

このような労務管理をすると、学生から好感を持たれ、
辞めていく人が減るのではないか。

一方で、
「これをやってしまってはオシマイよ」
な感じの労務管理だと、
ザルで水をすくうように人が辞めていく。

学生から好まれる職場と嫌われる職場。

その境目はどこにあるのかについて書いたのが
『学校では教えてもらえない学生の働き方と雇い方 - 35の仕事のルール』
です。

 

「学生が好む職場」と「学生が嫌う職場」 その違いは何なのか。

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メニューがないお店。就業規則が無い会社。

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