忘年会の幹事をやるとご褒美がある。

 

飲み会の「幹事特権」、ポイントカード、金券活用して小遣いゲット…法的にアウト?

 

面倒くさくて嫌な役。


12月後半というと忘年会のシーズンで、飲食店では連日のように宴会の予約が入って盛況になる時期です。

この手の宴会を実施するには、それを仕切る人が必要です。忘年会だと幹事がそれです。

「おい、近藤! おまえ、今度の忘年会、幹事やれよ」、「え〜、面倒クサイっすよ」、「ツベコベ言うな。忘年会の幹事は近藤。決まりな!」

こんな感じで押し付けられるのが幹事役で、面倒くさくて嫌な役。そういうイメージがありますよね。

誰が参加するのか、人数を取りまとめてお店を予約する。どのお店にするか。どのコースにするか。1人あたりの予算はいくらか。電話で予約するかネットで予約するか。クーポンは使えるのか。クレジットカード支払いは可能なのか。株主優待券は使えるのか。

色々と考える事が多いんです。幹事になると。

 

 

 

おいしくて嬉しい役。


悩んだ結果、和食店で『年忘れ雅コース。お一人様5,000円。飲み放題付き』というコースに申し込むことに決めたとしましょう。

忘年会に参加する人は自分も含めて30人。費用は、15万円。忘年会の予算としては妥当なところでしょうね。

もし、自分が幹事だとすれば、どのように行動するか。 

まず、予約はネット経由にして、飲食ポータルサイトを経由すれば、ポイントが付いたり、クーポンが使えますから、それを使います。

申し込み金額の3%がポイントとして付くならば、4,500ポイントも貰えます。さらに、忘年会に使えるクーポンも発行されていれば、それも使えそうです。「申し込み金額10万円以上で使える5,000円クーポン」こういうのありますよね。

この段階で、すでに9,500円分、得をしています。

さらに、お店によっては株主優待券も使えるところがありますから、ネットクーポンと併用できるならば使う。

最後の支払いは、自分のクレジットカードを使う。支払額の1%が還元されるとすれば、1,500ポイント。クレジットカード会社が実施しているキャンペーンも併用すれば、さらにポイントが付いたりします。

申し込み額が15万円となれば、1万円程度はお得なリターンがあるはずです。

 

 


幹事の特権ではなく、幹事への手当。


参加する30人から、1人5,000円ずつ回収し、予約や支払いなどは幹事が済ませる。

クーポンやポイントなど、特典を享受すれば、1万円ほどは見返りがありますから、幹事自身の参加費5,000円は実質無料になりますよね。

こういうことをすると、「リターンがあった分は参加費を割引して還元するべき」などとマジメなことを言う人もいるでしょうが、他の人に幹事という面倒な役割を押し付けているのですから、それぐらいは手当なり手数料と考えるべきでしょう。


幹事を担当した報酬みたいなもので、金券を使って費用を浮かす。ポイントを付ける。クーポンを使う。クレジットカードのポイントを付ける。

こういうことをしたからといって誰かが損をするわけではありませんから、「幹事を担当した人へのささやかなご褒美」とした方がいい。

幹事になれば、こういう美味しい思いができるぞと思わせて、忘年会の幹事を積極的にやってもらう。そうすれば、年末になって幹事選びでスッタモンダしなくて済みます。

面倒くさいことはやりたがらないのが人間です。しかし、面倒ではあるがご褒美があるとなれば話は変わります。

こういうインセンティブがあると、嫌がるどころかやりたがる人が出てくるぐらい。むしろ、「今年の幹事はオレがやる」、「何言ってんだ。お前は去年やったじゃないか。今年はオレだ」、「いや、私にやらせて。1度もやったことないし」、と幹事役が奪い合いになる。そういう光景を想像できます。


会社から幹事手当のようなものを出すのも一考ですが、予約作業を自由にやらせれば、先程のようにオイシイ特典があるのですから、会社としては放任するだけで手間がかかりません。

面倒なことをしてもらうには、何らかのインセンティブが必要です。タダで何かをやれというのは虫が良すぎます。


弁護士ドットコムでは、詐欺や横領と話が出てきていますけれども、1人3,000円のコースに申込んだのに5,000円を徴収したら、これはダメです。しかし、キッチリ5,000円を集めて、その後で予約や支払いで工夫したとなれば、それは幹事の腕によるものです。

そういう旨味を奪ってしまうと、幹事どころか忘年会に参加する人すらいなくなります。

人を動かすには、「これは得だ」と思わせるのがコツです。商売だけでなく忘年会でも同じです。

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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