労務管理のツボをギュッと押す方法を考えます

会社で起こる労務管理に関する悩みやトラブルを解決する方法を考えます。

2009/8/23【フルタイム社員になる前のアルバイト】


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■■ ┃ 本では読めない労務管理の「ミソ」
□□ ┃ 山口社会保険労務士事務所  http://www.growthwk.com/
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日本の人はマニフェストを読むのでしょうか。

マニフェスト、マニフェストとニュースで採り上げていますが、
読んで得られる情報は投票に役立つのでしょうか。


「読んでも分からないけど、出されたものは読まなきゃ」という
感覚なのかもしれませんね。


2005年の選挙では、マニフェストなど読まずに投票した人も
多かったのではないか、と私は思い出すのです。


「やっぱり、小泉さん! 何だか分からないけど、小泉さん!」
という感覚だったのでは(懐かしい)。





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今日のTOPIC
1: フルタイム社員になる前のアルバイト
>>>保険にはいつから加入するのですか?
2: 編集後記
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■■  フルタイム社員になる前のアルバイト
■■  保険にはいつから加入するのですか?
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■正式な雇用日前にアルバイトで勤務。


例えば、人材採用をするときに、雇用契約を締結するとして、
契約の効力が発揮される日付が9月1日だとします。さらに、この
契約を締結した日時が8月20日だとします。

そこで、予定している契約開始日(9月1日)よりも早い段階で、
アルバイトやパートタイムとして勤務してもらおうと考えたと
します。


つまり、本契約は9月1日だけれども、雇用契約の成立時点が8月
20日だから、間が空いてしまうわけです。そのため、仕事を早く
覚えてもらうために、8月31日までは、アルバイトやパートタイム
という身分で働いてもらおうというわけです。


では、この場合に、雇用保険や社会保険への加入については、
どのように扱うのが良いでしょうか。


8月21日から働いてもらうならば、8月21日から保険に加入する
のが良いか。

それとも、8月31日まではパートタイム雇用契約を締結しておく
ので、フルタイム社員としての雇用契約は9月1日からなのだから、
保険も9月1日からで良いと判断するのか。


どちらでしょうか。






■フルタイム社員になることが前提ならば加入するとしたいが、、、。


事後的に、フルタイム社員としての雇用を予定しているならば、
最初から公的な保険に加入するのが1つの立場です。


例えば、3ヶ月の試用期間を設けているとして、その3ヶ月間は
保険への加入はしないというのはダメということですね。

「試用期間は公的な保険に加入しません」というルールを設ける
会社があるようですが、これはダメなんですね。



しかしながら、雇用契約書を分けて作ると、保険に加入する期間
と加入しない期間を分けることも可能ではあります。

つまり、最初に提示した例だと、8月20日~8月31日まではパート
タイム雇用契約を締結し、さらに、9月1日から有効になるフル
タイム雇用契約を締結していると、パートタイムの期間は保険に
加入しないということができる可能性があるわけです。


契約書を分けるという手段を用いていると、外形的には、パート
タイム期間とフルタイム期間の分断を示すことができてしまいます
ので、保険への加入をすり抜ける会社も出てくるのではないで
しょうか。


ただ、外形的に雇用契約の分断を示すことはできても、実態として
は雇用契約は間断なく継続しているのでしょうから、紛争になった
ら会社側が負けるかもしれません。






■どちらも通用してしまう。


フルタイムとして雇用契約が有効になるまで、パートタイムとして
雇用する期間が2か月とか3ヶ月になれば、保険の加入を免れよう
という意図があると考えやすいのですが、その期間が数日程度に
なると、判断に迷いが出ます。


今回の例だと、8月20日から31日までの11日間ですから、この期間
だけを有効とするパートタイム雇用契約を作って対応しても通り
そうなものです。

ただ、何ともズルいやり方ではあります。


「数日といえども、フルタイムで雇用することが確定している
のだから、最初から保険には加入するべき」という判断はもちろん
正しいですし、「雇用契約は別々に作っているのだから、8月31日
まではパートタイム社員として雇用できる」という判断も不可能
ではないです。


私は、フルタイム社員として雇用することが確実ならば、最初から
保険には加入するべきと判断します。

試用期間を理由に、保険への加入を遅らせる会社もありますので、
この扱いを避けたいという思いがあります。


確かに、仕事を初めて、すぐに退職されてしまうと、会社が負担
した保険料は無駄になったと感じてしまうかもしれません。
つまり、保険料は1ヶ月単位で支払う(日割りにはできない)
ものですから、数日で離職されてしまうと、保険に加入してから
1ヶ月経過までの期間は、雇用していないのに保険料だけが支払
われているという状況にはなりますね。


しかし、人を雇用するにはリスクがあります。そのリスクにも、
物理的なリスク(労災や通勤災害など)だけではなく、経済的
リスク(公的保険料が無駄になるなど)も含まれるはずです。

すぐに辞めたいほどに魅力が無い職場だったのかもしれませんし、
いわゆる「ミスマッチ」だったのかもしれません。ときには、
「ザルで水を掬う」ような状況になることもあるでしょう。


しかし、このリスクを覚悟できないならば、人材採用はやめておく
べきです。


「上手くいくかもしれない、けれども、損するかもしれない」と
悩むのが商売ですから、損することだけを考えているとなると、
もはや商売ではないのではないかと思うのです。






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>>編集後記


銭湯の中には、軟水を使っているところがありますね。

通常の水道水と違って、何となくヌルっとしているんです。

肌触りは良いのですが、石けんを使った後に、体やタオルを洗い
流そうとすると、なかなか石けんが切れないのですね。


いつまでもヌルヌルしてしまって、石けんが落ちないのです。


軟水の銭湯では、「お肌スベスベ」がウリのようですが、私には
「お肌ヌルヌル」です(笑)。



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