2010/2/4【パートタイム社員の保険は常に微妙】




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もはやモーニング娘。のメンバー構成は分からない。


今気づいたことがあって、「もーにんぐむすめ」を変換すると「モーニング娘。」と表記される。もちろん「。」もくっ付いてくる。

すごいもんだ、、、。








■パートタイム社員の保険は常に微妙◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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企業の裁量と行政の裁量が混ざりあう境界線
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■パートタイム社員の公的保険は常にユラユラしている。



雇用保険や健康保険、厚生年金に加入するのはフルタイムの社員だけと考えている方もいらっしゃるようですが、必ずしも公的保険はフルタイム社員限定というわけではありません。

契約社員であっても、派遣社員であっても、パートタイム社員であっても公的保険に加入することはあるのですね。

ただ、上記の中でもパートタイム社員の保険関係については曖昧な扱いになることが多く、保険に加入させるべきか、それとも、加入しなくてもよいのかが判断しにくい場面もあります。

主に、「雇用保険に加入するのかどうか」という点と「健康保険・厚生年金に加入するのかどうか」という点の2点が問題になりやすいですよね。


もちろん、雇用保険にも健康保険・厚生年金にも、「"ある程度の"加入基準」はあるものの、厳密に決めきっていないので、現場の運用で困ることがあるわけです。






■週20時間が基準でも、契約と実態が乖離していることもある。



まず、雇用保険を考えると、パートタイム社員であっても、「週20時間以上の所定労働時間で働き」かつ「1年以上引き続いて雇用される見込みがある」という2点の条件を満たすと、雇用保険に加入します。

上記の条件を読むと、「あぁ、キチンと条件が示されているじゃないか。何の問題もなかろう」と思えてしまいますよね。

ところが、上記の条件にも不備があるのです。

まず、「週20時間以上の所定労働時間で働き」という点について考えると、週20時間以上というのは、「契約上だけ」でしょうか、それとも「契約だけでなく実態も勘案する」のでしょうか。つまり、雇用契約で週20時間以上の内容で契約を締結したら雇用契約に加入するのでしょうか、それとも、雇用契約だけで判断するのではなく、勤務実態で判断して、週20時間以上かどうかを判断するのでしょうか。

ここは判断が分かれますよね。

例えば、雇用契約では週24時間という内容だったものの、実際の勤務は週18時間から19時間程度であり、厳密には週20時間を超えていないとしたらどうでしょうか。

雇用契約に基づいて形式的に判断すれば、雇用保険には加入しますよね。一方、実態で判断すれば、雇用保険には加入しないでしょう。つまり、雇用契約と雇用実態が乖離しているために、雇用保険に加入すべきかどうかを判断するのが難しくなっているのですね。

もちろん、雇用契約と雇用実態は一致させるべきですから、契約と実態が乖離するのは本来はおかしいのです。しかし、契約と実態が乖離する場面というのは少なくないですよね。例えば、「週5日で働けると聞いていたけれども、、、実際は週3日しか仕事していない、、」という人もいるはずです。


ゆえに、契約では週24時間、実態は週18時間から19時間程度という場面になったとすれば、雇用保険に加入するかどうかは企業と社員で話し合って決めるのが妥当です。もちろん、条件を満たさずにあえて加入することは構いません。


公的には「週20時間以上の所定労働時間」という基準しか示されていないのですから、「契約上か」それとも「実態上か」の区別まではしていません。そのため、契約と実態が乖離しているために、雇用保険に加入するかどうかが微妙な状況だとすると、保険に加入するかどうか任意で判断することになるわけです。


「でも、任意で加入するかどうかを判断したとして、その結果もし加入しないと扱うと、後から遡及加入を求められるのでは?」と思うかもしれませんね。

しかし、雇用保険に遡及加入させられるのは、明らかに雇用保険に加入すべき場面なのに意図的に加入しなかった場合です。加入するかどうかが微妙な状況で、結果として加入しなかったとしても遡及加入にはならないのですね。






■社会保険の「3/4条件」は厳密な基準ではない。



社会保険の場合だと、パートタイム社員は、フルタイム社員に比べて3/4以上の労働時間で働いていると、社会保険に加入します。

例えば、フルタイム社員が月160時間で働いているとすると、パートタイム社員が120時間以上で働けば社会保険に加入するという流れですね。

ここでも、「あぁ、キチンと条件が示されているじゃないか。何の問題もなかろう」と思えてしまいますよね。


ところが、この「3/4以上」という条件。公式には「おおむね3/4以上」という条件として扱われているのですね。この「おおむね」という言葉が曲者なのです。

「おおむね」とは、「概ね」と表記されることもあり、意味は「だいたいの趣旨。あらまし。だいたい。おおよそ」と定義されています。

社会保険というのは法律で構成されている制度ですが、その制度の中に「おおむね」という文言を含めるとなると、法律の「客観性」と"おおむね"という「主観性」が併存することになるわけです。これが混乱の元になることもあるのですね。



「フルタイム社員に比べておおむね3/4以上の労働時間」という基準があるとしても、その判定はいつの時点で行うのでしょうか。

例えば、4月は124時間働きましたが、5月は118時間、6月は122時間、7月は108時間というように120時間の前後をウロウロするような勤務スケジュールだと社会保険には加入するのでしょうか。

「1ヶ月でも120時間以上になれば保険に加入するのだ」と判断すれば、4月の時点で保険には加入するはずです。しかし、「いや、1ヶ月だけたまたま120時間以上になったからといって、すぐに保険に加入するわけではない」と判断すれば、4月の段階では保険に加入はしないかもしれません。

「でも、すぐに保険に加入するわけではないと言うけれども、じゃあいつの時点で加入するのよ」と考える人もいるでしょうね。

「いつの時点で加入するのよ」という疑問はもっともで、「フルタイム社員に比べておおむね3/4以上の労働時間」という基準だけでは分からないことです。


私ならば、「3ヶ月連続で120時間以上になったら社会保険に加入する」と判断します。1ヶ月だけで判断するのはやや厳しすぎるでしょうし、といっても5ヶ月や6ヶ月の期間を設けるのも長過ぎると思えます。

ただ、「3ヶ月連続で120時間以上になったら」という基準は確立されたものではなく、社会保険事務所(今は年金事務所でしょうか)での事務処理に合わせたものです。

場所によっては、より厳しく扱うところもあるでしょうし、より緩く扱うところもあるかもしれません。


「なぜ客観的に決めないのか」と思う方もいると思いますが、「あえて曖昧にしているゆえの効用」というものもあります。


もし、客観的に決めるとなると、例えば「1ヶ月でも120時間以上になれば社会保険に加入する」という基準ができると、困る人もいるのではないでしょうか。

それゆえ、「おおむね」という言葉を使って、あえてバッファを設けているのでしょうね。







┏━━━━━━━━━━☆★ 編集後記  ★☆━━━━━━━━━┓




マックシェイクのストローについて悩みがある。


マックシェイクとは、マクドナルドで販売されているアイスシェイクのことだ。冷たいフローズンアイスのような飲み物(スイーツ?)として扱われている。

あのシェイクだが、スプーンではなくストローで飲む方式になっているのは多くの人が知るところ。

しかし、ストローでマックシェイクを飲んでいると、必ずと言っていいほど「詰まる」のだ。よく冷えているとシェイクは固いので、ストローで吸いたくても吸えなくなる。あれが厄介だ。

強く吸いすぎて、ほっぺたが痛くなることもあった。

私は、マックシェイクを飲むと、最初の2口ぐらいはストローで吸うが、後はカップの蓋をあけて、ストローをスプーン代わりにしてアイスクリームのように食べる。こうなるともはや飲み物ではない。


マックシェイクはdrinkからdessertにポジション替えした方が良いような気がする。






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