労務管理のツボをギュッと押す方法を考えます

会社で起こる労務管理に関する悩みやトラブルを解決する方法を考えます。

残業届出制と残業許可制 キチンと機能するの?

形骸化



┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■┃  本では読めない労務管理の「ミソ」
□□┃  山口社会保険労務士事務所
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━ (2009/5/1号 no.85)━



===========================
今日のTOPIC
1: 残業届出制と残業許可制
>>>残業代不払いの分岐点が見える。

===========================





■■  残業届出制と残業許可制
■■  残業代不払いの分岐点が見える。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄





■事前に手続きが必要な時間外勤務。


時間外勤務を行う時には、何らの手続き無く各社員ごとの
判断で実施することもあるでしょうし、中には、事前に申請
をした上で行うこともありますね。


例えば、時間外勤務の申請を求める会社では、


「時間外勤務は、上長(上司)の命令によるものとします」

「時間外勤務を行う際には、事前に時間外勤務申請書を提出
すること。なお、やむを得ない事由があるときは、事後に提出
すること」


などのようにルールがあるかと思います。


そこで、今回は、上記の「申請」の性質について考えてみる
ことにします。


つまり、申請とは、単に届け出るだけの申請なのか、それとも、
場合によっては時間外勤務が認められない申請なのかという
点です。







■届出制と許可制の違い。


ある会社で、「時間外勤務申告書」を事前に提出するという
ルールが設けられているとすれば、その申告は「届出制」の
性質を帯びたものなのか、それとも、「許可制」の性質を
帯びたものかが疑問になります。


もし、届出制の時間外勤務申告だとすれば、原則として、
時間外勤務が否定される(実際に時間外勤務をしたにも
かかわらず、手当が付かないという状況)ことはありませんよね。


届出制というのは、「原則OK、例外NG」の仕組みですから、
上記のような解釈になります。



一方、許可制の時間外勤務申告だとすれば、場合によっては、
時間外勤務をしても手当は付かないこともあります。

許可制というのは、「原則NG、例外OK」の仕組みですから、
時間外手当の不払いが起こり得るわけです。


「時間外勤務申告書」を事前に提出させる目的が、時間外勤務
の「許可・不許可」をふるい分ける点にあるとすれば、時間外
手当の不払いには注意を払わなければいけませんよね。








■必要な時間外勤務かどうかを判断するのは容易ではない。



事前に「許可・不許可」を判断して、時間外勤務を実施するか
どうかを決めるという仕組みならば、時間外勤務を許可制に
することも可能でしょうね。


しかし、事後的に、時間外勤務の「許可・不許可」を判断して
しまうと、不要な時間外勤務を行う可能性も生まれてしまい
ますよね。


現場の人たちにとっては必要な時間外勤務であっても、上長
(上司)から判断すると不必要な時間外勤務と扱われてしまう
こともあります。

つまり、必要な時間外勤務かどうかを判断するのは簡単である
と断言はできないんですね。



ゆえに、「時間外勤務申告書」を提出させるならば、届出制で
時間外勤務を管理するのが妥当だということになります。


ただ、その場合、不要な時間外勤務を意図的に行う人もいるかも
しれませんが、許可制の不都合を考えれば、性善説で対応する
べきなのかもしれません。




メルマガ以外にも、たくさんのコンテンツをウェブサイトに掲載しております。

労務管理の問題を解決するコラム

職場の労務管理に関する興味深いニュース


┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ ┃本では読めない労務管理の"ミソ"山口社会保険労務士事務所 発行
┣━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


メルマガの配信先アドレスの変更


メルマガのバックナンバーはこちら


メルマガの配信停止はこちらから


┣*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*


労務管理の問題を解決するコラム
┃仕事の現場で起こり得る労務の疑問を題材にしたコラムです。


職場の労務管理に関する興味深いニュース
┃時事ニュースから労務管理に関連するテーマをピックアップし、解説やコメントをしています。


メニューがないお店。就業規則が無い会社。


山口社会保険労務士事務所


┃『残業管理のアメと罠』
┃毎日8時間の時間制限だと柔軟に勤務時間を配分できないので、
┃月曜日は6時間の勤務にする代わりに、土曜日を10時間勤務にして、
┃平均して8時間勤務というわけにはいかない。
┃しかし、仕事に合わせて、ある日は勤務時間を短く、
┃ある日は勤務時間を長くできれば、便利ですよね。
┃それを実現するにはどうしたらいいかについて書いています。
『残業管理のアメと罠』



┣*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*
┃Copyright(c) 社会保険労務士 山口正博事務所 All rights reserved

┃新規配信のご登録はこちらから
┃(このメールを転送するだけでこのメルマガを紹介できます)
メールマガジン 本では読めない、労務管理の"ミソ" に無料で登録する

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

山口正博 社会保険労務士事務所
大阪府大東市灰塚6-3-24
E-mail : mail@ymsro.com
業務のご依頼に関するお問い合わせ

© 社会保険労務士 山口正博事務所