- 社労士試験はテキトーに選択肢を選んでも正解できないように作られている。
- 社労士試験で6.6%の合格率は低いのか。
- 1科目の足切りで17,766人が不合格に。
- 社労士試験で学生の合格者は13人。
- 社労士試験に合格するコツは問題演習の繰り返し。
社労士試験はテキトーに選択肢を選んでも正解できないように作られている。
2019年 社労士試験の合格者発表がありました。
毎年8月に試験を実施して、11月に合格者を発表するのが社労士試験ですが、今年の合格率は6.6%とのこと。
試験は択一式と選択式の問題問題で、選ぶだけだから簡単そうに思えるのですが、適当に選んで合格できるようなものではないんです。
試験では「選ぶだけ = 簡単」、「記述や論述 = 難しい」という先入観を持つもの。
そりゃあ選ぶのは誰でもできますし、マークシートを鉛筆なりシャープペンシルで塗るわけですから簡単です。解答作業に限定すればですが。
「当てずっぽうに選んでも合格できるんじゃないか」なんて思ったとしたら、それは思い違い。
そんな適当に選んで解答して合格しちゃったら、エライコッチャです。
それなりに学習して対策を講じてきた人でも、間違った選択肢を選んでしまうことが多々ある(経験者は語る)のですから、マークシートを塗り塗りすればイケるだろうなんて片腹痛いぐらい。
初学者は「選ぶ試験ならば簡単だろう」誤解するもの。ですが、実際に解いてみると手も足も出ない。まぁ、現実とはそういうものです。
簡単ならば合格率が6.6%になどなるわけがない。66%ならば分かりますけどね。
社労士試験で6.6%の合格率は低いのか。
数字の捉え方は人によって違いますし、6.6%と数字だけポーンと目の前に出されても、高いと感じる人もいれば、低いと感じる人もいます。
ちなみに、私が合格した年は、確か9%台だったはず。9.4ぐらいだったか。
実のところ、普段から学習し、対策を講じている人には、合格率が何パーセントだろうと関係なくて、問題に8割ほど正解できる方はほぼ合格できます。
合格率という数字は、本来は個人ごとに違っていて、ちゃんと取り組んでいる人に限れば50%とか70%ぐらいの数字になるもの。
逆に、ろくすっぽ学習もせず、テキストをパラパラと眺めた程度の人が受験すれば、6.6%どころか、1.3%とか、それこそ0.03%なんていう合格率まで下がるわけです。
公表されている数字はあくまで全体としても数字であって、個人ごとの合格率はその人の取り組み次第でガラッと変わります。
1科目の足切りで17,766人が不合格に。
この試験、総合得点だけでなく、科目毎に基準点が設定されていて、それをクリアできないとその時点でアウトになります。
一例を挙げると、選択式の試験では8科目ありますが、それぞれで5点満点の配点があり、満点だと40点。
2019年試験の社会保険に関する一般常識という科目では、正解率が低かったため、2点以上が基準になりましたが、0点と1点だった人は合わせて17,766人いました。
この17,766人は、仮に他の科目が満点だったとしても(まぁ、そういう人は稀ですが)、不合格になってしまうわけです。
受験者数が38,428人で、そのうち17,766人が選択式の中の1科目でアウトになるわけです。その割合たるや、驚くなかれ46.2%。
ほぼ半分の人が、たった1科目に阻まれ退場させられるんですね。
私が社労士試験に合格したのは大学4年の頃ですが、思い返すと「よく合格できたな」と。
社労士試験で学生の合格者は13人。
全体では2,525人の合格者がいて、そのうち学生は0.5%で、人数では12.6なので、おそらく13人になるかと。
どういう動機やきっかけで学生の方は社労士試験を受験しようと思ったのか。その経緯は色々あるでしょうが興味があるところです。
私も学生の頃に合格した1人で、きっかけは本屋でした。資格試験関連のコーナーをブラブラしていて、社会保険労務士という妙な名称が目に入ったので、そのテキストをパラパラっと眺めていたんです。
すると、雇用保険だの国民年金だの労働基準法だの、「なんとまあ実用的なことを学ぶんだな」と感じたわけです。そういった名称を見れば、「何だか役立ちそう」ぐらいの感覚は学生でもありました。
そこから受験に至るのですから、きっかけなど些細なものです。偶然、あのとき本屋にいて、資格試験コーナーに偶然立ち寄ったのが始まりなのですから。
ただ、その後の学習はなかなか過酷でしたけれども。
社労士試験に合格するコツは問題演習の繰り返し。
合格の決め手になった学習法は何かと聞かれれば、それは問題を解き続ける方法。
選択式でも択一式でも、同じ問題を4回、7回と繰り返すと、理解が定着してきて、さらに問題に慣れてきます。
すると、模試でも本試験でも点数がグイグイと上がる。
試験というのは、他の資格試験や高校・大学の受験でも同様ですが、問題を解く作業を繰り返すと、力づくで合格できます。
試験問題というのは、手を変え品を変え出題しているだけです。社労士試験に限らず、試験というのは問題を使い回りたり、同じようなことを形を変えて出題しているため、似たような問題を繰り返し解いていれば、当日の試験でもササッと解答して正解できてしまいます。
「同じ問題を繰り返し解いても意味ないんじゃない?」と思う方もいるでしょうが、意味は大アリです。
なぜならば、試験は「手を変え品を変え」なのだから、同じ問題が繰り返し出題されているわけで、試験対策としても同じ問題を繰り返し解いても有効。
私が学生の頃は、問題集を科目別にバラバラに分解して、持ち歩いて空き時間に解いていました。ですが、問題集を破る作業が面倒でしたし、カパンに破いた問題集を入れておくのも、何だか美観を損なうというか、汚い感じだったんです。
スマホ全盛期の今ならば、スマホで問題を解くようなサービスもあるでしょう。選択式、択一式、どちらの問題であっても、画面に表示して正解を選び、その後に解説を読める。そんなサービスがすでにあるはず。
問題集を持ち歩く必要がないですから、そういう道具があるなら、そちらを使うことを推奨いたします。
問題を繰り返し解く。これが資格試験に合格する王道だと確信しております。
テキストをジーッと眺めて読んでも、10分ほどで眠くなりますし、問題を解けるようにはならないもの。
テキストの類を読むのはザザッと済ませて、ゴリゴリと問題を解いて内容を理解していく。この方法だと変な方向に学習することは無いでしょうし、時間をあまり浪費せずに点数を積み上げられます。
問題をサクサクと解いていると快感ですし、どこを理解できていて、どの部分で理解が不十分なのかもハッキリと分かります。
テキストだけをジリジリと読み続けても、どれぐらい理解できているのかは分かりにくいもの。まして問題を解けるようにはおそらくならないはず。
バットでボールを打つ方法を学習しても、実際にバットでボールを打ってみないことには打てるようにはなりませんからね。
間違っても正解してもいいので、選択式や択一式の問題をジャンジャンと解き続けていけば、合格点に達するのも、そう時間はかからないはず。
大学生が独学で社労士試験に合格する方法: 合格率0.07%の軌跡
こちらにも興味がありませんか?