労務管理のツボをギュッと押す方法を考えます

会社で起こる労務管理に関する悩みやトラブルを解決する方法を考えます。

台風で仕事が休みになったら、振替出勤で対応する。

 

台風対応

 

 

臨時休業になったら給与はどうなる?

暑い夏が終わって涼しくなってくると、雨の季節がやってきます。

雨というと夏前の梅雨時期をイメージするところですが、秋口からは台風が何度かやってきますし、秋雨前線も活発になり、雨がよく降ります。

台風が来ると、電車やバスが止まって、通勤や通学に影響が出るため、仕事や学校が休みになるときもあります。

では、台風を理由にお店や会社を臨時休業にしたら、従業員に対する給与はどうなるのか。

休みになったのだから給与も無いのか。それとも、労働基準法26条が適用され休業手当を支払う必要があるのかどうか。

 

振替出勤すれば、休んだ日は休業にならない。

ノーワーク・ノーペイと言ってしまえば簡単なのですが、使用者の都合で休ませると、仕事をしていなくても給与を支払う必要があります。

では、台風を理由に臨時休業なり営業時間を短縮するなりすれば、それは使用者の都合による休業になるのかどうか。

台風は使用者の責任ではない、だから休業にはならない。このように言うことも可能です。自然災害ですし、使用者が台風を呼び寄せるなんてこともありません。

ただ、営業できるのに営業しないとなれば、これは休業になる余地があります。

台風でお店の設備が損壊して営業できない。これならば使用者の責任にはなりませんから26条の休業にもなりません。

しかし、お店のものは何も壊れていないし、営業するには支障ない。けれども、電車が止まって従業員が出勤できないし、お客さんも来ない。この場合は休業なのかどうか。これは判断が難しいところ。

台風でも小売チェーンや飲食チェーンは通常通りに営業しているところが多いですが、営業できるのに休みにしてしまうと休業手当が必要になることを知ってのことではないかと思います。

台風といえども、雇用契約で約束したとおりに働けるようにしなければいけない。そう考えて営業しているとも考えられます。

とはいえ、無理に出勤して、通勤中に怪我をする人が出てくる可能性もありますし、電車も動いていないのに出勤させるのは酷です。一方、会社としても、休業扱いになるのは避けたい。

この場合は、振替で出勤できるようにするのが妥当な対応です。

台風がやって来る日は臨時休業にして、当日に出勤するはずだった人は他の日に出勤して補填します。これならば休業手当は必要ありませんし、従業員も台風の日は休めます。

数時間もすれば台風のピークは過ぎますから、臨時休業するとしても1日か2日で足ります。となれば、その1日分なり2日分を他の日に回して出勤できるようにすれば雇用契約で約束した内容を履行できるでしょう。

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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