あやめ社労士事務所 - 労務管理のツボをギュッと押す方法を考えます

会社で起こる労務管理に関する悩みやトラブルを解決する方法を考えます

大雨で仕事が休みになったらときの労務対応 休業手当を出す必要があるかどうか

大雨休業

 

 

 

夏になると、
ドドッと雨が降る日があり、

天候によってお客さんの数が変わる
商売もあります。


小売店、飲食店は、
雨が降れば来客数が減ります。

他にも、
USJや動物園、水族館などの
アミューズメントパークも
晴れた日よりも雨の日はお客さんが
少なくなるでしょう。


少々の雨ならば、
商売にはさほど影響はありません。

 

しかし、

川が溢れたり、
電車が止まり、

土砂崩れや洪水で
道路が通行止めになるほど
の規模となると、

影響が出てきます。

 

 

仕事が休みになったら、給与はどうなる?

大雨で電車が運休して、
職場まで行けない。

中には、タクシーやマイカー
で強引に職場まで行く人もいますが、

「こりゃぁ、ダメだ」と
諦めて仕事を休みにする人もいます。


仕事が休みになれば、
給与はどうなるのか。

「そりゃあ、働いていないんだから、
給与は無いだろう」

と思うのが当然です。


雨で電車が動かないんですから、
誰の責任でもありませんし、
これは仕方のないこと。

 

 

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使用者に責任があれば、休業手当が必要。

「今日は雨が凄いな。
お客さんも少ないし、
お店は閉めとくか」

店主だと、
こんなことを考えるのでは。

 

お店を開けても、
想定したほどのお客さんが来ないだろう
と考えれば、

臨時休業するのも手です。


ただ、
「雨が降ってお客さんが少ない」
という理由でお店を閉めてしまうと、

当日出勤する予定だった従業員の
給与を払わないといけなくなります。


雨は降っているけれども、
お店を営業するには問題ない。

そういう場合に、
お店を閉めてしまうと、
それは使用者の責任で休業したと判断され、

「休業手当」

が必要になります。

 

 

使用者の責任かどうかの境目。

営業しようと思えばできるけれども、
お客さんが少ないと考え、
店を閉めた。

これだと使用者の責任で休業
していると扱われてしまいます。

そのため、
仕事をしていなくても、
給与を払わないといけなくなります。

 


例えば、

土砂崩れでお店が壊れた。
(土砂が店舗に流れ込んで営業できない)

雨でお店が浸水した。
(営業用の什器が水で使えなくなった)

注文した部品や材料が入ってこないから、
製品を製造できない。

材料がお店に届かないので、料理を作れない。
(飲食店で起こりそうな事例)

販売する商品が入荷しないので、お店を開けられない。
(これは小売店で起こるでしょう)


このような理由で
営業をやめたとなれば、
それは使用者の責任ではありません。

営業したくてもできませんから、
使用者の責任による休業では無いのですね。

 

「お客さんが少ないから臨時休業」
「暇だから短縮営業」

というのでは使用者の責任で
休業したと扱われます。

 

 

休みになった日の代わりとして他の日に出勤。

休業手当が出なければ、
大雨の日は給与無しで休むことになります。

仕事をしない日があると、
その分だけ給与が減りますから、
それを避けるにはどうするか。


「雨で休みになったんだから、
仕方ない」
と納得する方はそれでいいのですが、

中には、

【休みになった代わりに、
他の日を出勤日に変えてほしい】
という方もいるのでは?


例えば、
大雨で、電車が2日連続で運休し、
2日間、仕事が休みになったとしましょう。

この2日休みになった分、
他の日に出勤すれば、
休んだ分を帳消しにできますし、
給与も減らさずに済みます。


他にも、
有給休暇を2日分使う
という方法もあります。

振り替え出勤よりも、
有給休暇を使う方が簡単かもしれませんね。

 

営業しようと思えばできないこともないけれども、
電車は止まっているし、
道路も渋滞。

無理に出勤して、事故があったら困る。

だから、
臨時休業なり
短縮営業にしたい。


こういう場合は、
他の日に出勤して補填
するのも一案です。


そのまま休みでいい。
短縮勤務でいい。

と労使間で合意したならば、
それはそれでOKですが、


後日、振り替えで出勤する選択肢も
あっていいでしょう。



木曜日と金曜日が大雨で休みになった。

その代わりに、
土曜日と日曜日に出勤するとか。

もちろん、他の曜日を出勤日に変えるのもアリです。


他に、

木曜日と金曜日に営業時間を
それぞれ4時間短縮した。

その代わりに、
合計8時間分、他の日に出勤する。

こういう対応もありますね。

 

 

契約したら、約束した通りに買う。

本来、
雇用契約で決めた出勤日や勤務時間に
働けるようにしないといけないものですから、

休みの日を出勤日に変えて、
雨の日に出勤できなかった分を補填
する代替案を用意しておくといいですね。

 

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