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┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━ (2010/5/25号 no.193)━
樽床伸二氏の知名度は低いようだけれども、大阪の人は結構知っている。
どこかのテレビで、東京の人かどうだったかは忘れたが、インタビューをしていた。「樽床伸二さんを知っていますか?」と。そして、ほとんどの人が知らないという結果に。
そりゃあ、当然だ。テレビにあれほど露出したのは初めてだから(私の知る限りでは)、大阪以外の人が知らないのも当たり前。
樽床伸二氏の選挙区では、自民党の北川知克氏と樽床氏が票を分けるところで、衆議院選挙が実施されると、両者のせめぎ合いになる。衆議院は当選しないと、4年間は仕事ができないので、ここが議員のシンドイところ。その4年をくぐり抜けて樽床氏は当選した。よくやると思う。
民主党に投票したことはないし、これからも投票しないかもしれないが、私は樽床氏を応援する。
■フレキシブルタイムの比率を決めてしまう◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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コアとフレキシブルの比率はどの程度が適正なのか。
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■コアとフレキシブルの比率はどうするの?
規模の大きい企業だとフレックスタイム制度を採用しているところは多くなっているようで、一方、中規模もしくは小規模な会社でフレックスタイム制度を採用しているところは少ないようです。
私の実務でも、フレックスタイム制度を採用している企業には出会ったことがありません。中小企業を対象とする仕事がほとんどですから、フレックスタイム制度を利用している企業に出会うことは少ないのでしょうね。
フレックスタイムの仕組みは、始業と終業の時刻を社員自身が決めるという点が特徴で、始業時と終業時にフレキシブルタイムを配置して、それ以外の時間をコアタイムとして設定します。要するに、仕事の始めと終わりの時間を自由にするということです。さらに言えば、フレキシブルタイムでコアタイムを挟み込むようなものですね。ハンバーガーみたいに(妙な比喩ですけれども)。
ちなみに、フレキシブルタイムとコアタイムの比率には客観的な基準はなく、企業がそれぞれ独自にフレキシブルタイムとコアタイムの比率を決めています。何時間何分をフレキシブルタイムにして、何時間何分をコアタイムにするかは、企業が任意で決めることができるのですね。
ただ、任意で決めることができるとしても、どのようなものでも構わないとまではいかないはずです。
フレックスタイム制度なのですから、やはり「フレックスな効果」がなければフレックスタイムではなくなります。
ならば、「フレックスな効果」を生むためには、フレキシブルタイムが十分に確保されていないといけないはず。コアタイムが大部分を占めるようなフレックスタイムはフレックスタイムではないはずですよね。
■コアタイムよりもフレキシブルタイムの方が少ないフレックスタイム。
実際にフレックスタイム制度を採用している企業では、「コアタイム>フレキシブルタイム」という状態で運用しているところが多いかもしれません。
例えば、9時から18時が標準の勤務時間だとして、9時から10までが始業時のフレキシブルタイム、18時から19時までが終業時のフレキシブルタイム、という設定にしている企業もあるのではないでしょうか。
確かに、上記のようなフレックスタイム制度であっても、始業と終業の時刻が社員の裁量に任されているのですから、フレックスタイムとして成立します。
しかし、始業時に1時間、終業時に1時間しかフレキシブルタイムが設定されていないのに、これをフレックスタイムだと言うには何だかヘンな感じです。なぜならば、「コアタイムの比重が大きすぎる」のですね。
おそらく、フレキシブルタイムの比重を高めると、人員が揃いにくくなり、仕事が進みにくくなるので、あえてコアタイムの比重を高くしているのかもしれません。
もちろん、どのていどフレックスタイムがあれば、フレックスタイム制度と言えるかという客観的な基準はありませんから、少しでもフレックス時間があり、始業と終業に裁量があればフレックスタイム制度として扱うことはできます。とは言っても、少しでもフレックス時間があれば良いというのでは、フレックスタイムとして認めがたいと思うのです。
フレックスタイムが多すぎると管理が厄介になるのは分かりますが、だからといって、コアタイムの比重を高くしすぎてしまうと、フレックスタイムの意味がありません。
コアタイムとフレキシブルタイムの比率を決める基準が無いので、どうも判断に迷ってしまいますよね。
■「50%超はフレキシブルタイム」にするべき。
私はフレキシブルタイムの比重をあらかじめ決めてしまうのが良いのではないかと考えています。
例えば、「フレックスタイム制度を採用するときは、1日の所定労働時間の50%超はフレキシブルタイムとして設定しなければいけない」と基準を示せば、コアタイムとフレキシブルタイムの割合をどうするかと悩むこともなくなります。
「フレキシブルタイムはこれぐらいで足りるかな?」とか、「これだとコアタイムが多すぎるんじゃぁないの?」などとヤイヤイ言いあうこともなくなります。
おそらく、フレックスタイム制度を採用する時の一番の疑問は、「フレキシブルタイムとコアタイムの比率はどのように決めるのか」という点にあると私は考えています。
導入方法とか、各種の規定や協定などという部分は調べれば足りる事柄ですが、各タイムの比率をどうするかまでは調べても分かりません。
制度設計者の側でも、「スレックスタイム制度では、始業と終業の時刻が社員の自主性によって決めることができていれば足りる」と考えられているようで、フレキシブルタイムとコアタイムの比率まで条件に織り込んでいないようです。フレキシブルタイムが極端に少ないフレックスタイム制度はフレックスタイムとして認められないという判断もあるのですが、数値的な基準を示さずに判断しているので、実務で利用できる基準に達していません。
やはり、フレックスタイムでは、所定労働時間に占めるフレキシブルタイムの比率を決めるべきでしょう。
┏━━━━━━━━━━☆★ 後記 ★☆━━━━━━━━━┓
私は「並ぶ」のが苦手。
ATM並ぶ、家電小売店のレジで並ぶ、予約しているのに美容室で待たされる(並んでいることと同じ)、イベント会場の入り口で並ぶ、マクドナルドのカウンター前で並ぶ、などなど。
中には、「並ぶのが楽しい!」と言っている人もいるけれども、私はどうも好かない。たくさんの人が集まって、ワイワイと並んでいるのが楽しい人は、おそらく祭り好きなのかもしれない。人だかりが好きな人は祭りが好きな人が多いような気がする(私の経験で)。
確かに、「並ぶ=有名、良いもの、おいしい、人気、評価が高い、流行」と連想されるので、並ぶことにはキチンと理由があると思う。
しかし、あえて並ばずに目的を達成できればそれにこしたことはない。並ばずに有名店のラーメンを食べるとか、並ばずに白いたいやきを買うとか(もう古いかも)、並ばずに入場するとか。なんとかして並ばずに済む方法を考える方が楽しいと私は思うのだけれども、世の中の趨勢には反しているのかもしれない。
「並ぶこと」に喜びを感じるのではなく、「並ばない工夫を考えだす」ことに喜びを感じたい私なのです。
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