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フレックスタイム制の運用方法。短いフレキシブルタイムでもOK?

FLEXTIME

 

フレキシブルタイムの長さはどの程度が最適なのか。

フレックスタイム制度を採用すると、勤務時間がコアタイムとフレキシブルタイムの2つに分かれます。

コアタイムは、固定勤務時間のようなもので、確実に仕事の時間として確保されている時間帯です。一方、フレキシブルタイムは、あえて表現すれば変動勤務時間のようなもので、始業時刻を個々の裁量で選択できるように幅を設け、また、終業時刻も個々の裁量で選択できるように幅を設けた時間帯です。

このコアタイムとフレキシブルタイムを組み合わせてフレックスタイム制度が成立するのですね。

ただ、どの程度のフレキシブルタイムを確保すれば足りるのか、また、1日の仕事時間でコアタイムはどの程度までなのかという基準がないので、コアタイムとフレキシブルタイムの比率を決めるために悩むこともあります。

フレキシブルタイムが短ければフレックスタイムではないけれども、、、。

例えば、始業時に9時から9時30分の30分間を始業のフレキシブルタイムとして用意し、また、終業時に17時から17時30分までの30分間を終業のフレキシブルタイムとして用意したとき、これはフレックスタイム制度として成立するでしょうか。

上記のようなフレックスタイム制度であっても、コアタイムとフレキシブルタイムはキチンと用意されていますから、フレックスタイムとして成立するとも思えます。

しかし、始業時のフレキシブルタイムが30分間で、終業時のフレキシブルタイムも30分間であり、どうも短いフレキシブルタイムですよね。

行政の通達では、フレキシブルタイムが極端に短いとか、コアタイムと1日の勤務時間がほぼ一致している(「1日の勤務時間-コアタイム=フレキシブルタイム」と考える)と、フレックスタイムとして認めていないようです。


確かに、フレキシブルタイムが短すぎるとフレックスタイム制度としては成立できないはずです。

しかし、フレキシブルタイムがどれくらい短いとダメで、フレキシブルタイムがどれくらい長いとOKなのかという基準がありませんので、どれくらいのフレキシブルタイムを確保すれば足りるのかを判断できないのですね。

「極端に短い」とは、数値的にはどれくらいかが分かりませんので、現場の人は判断できません。

これは、「言葉だけで基準を示すと判断できない」場面の典型例ではないかと思います。


例えば、「フレキシブルタイムは、始業時に90分以上、終業時に90分以上確保されなければいけない」というラインがあれば判断できるのですが、このような目安は今のところありません。


ぜひ、「フレキシブルタイムをどの程度確保しなければいけないのか」というラインを設定してもらいたいですね。

 

 

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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