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2010/5/26【フレックス制度は融通が利く】




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■フレックス制度は融通が利く◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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弾力的に変形労働するならば、フレックスタイムがオススメ。
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■変形労働時間制度ではなくフレックスタイム制度を使う利点。



時期によって時間外勤務が発生したり発生しなかったりというように、時期ごとに勤務時間にブレがある会社だと、変形労働時間制度を採用しているところもあるかと思います。

1週間変形、4週間変形、1ヶ月変形、3ヶ月変形、1年変形などのように、変形労働時間制度にはメニューがいくつかあります。変形労働時間制度を利用すると、1日8時間、1週40時間という法定労働時間の枠を他の日や週と融通することができるので、8時間なり40時間を超えて仕事をしても法定時間外の勤務にならないようにすることも可能になります。

ただ、変形労働時間制度には使いにくいところもあって、どの日に8時間を超えて勤務するのか、はたまた、どの週に40時間を超えて勤務するのかを事前に決めて、その決めたスケジュールに従わないと、変形労働時間制度の効果をキチンと発揮できないようになっています。そのため、仕事に応じて弾力的に勤務時間を変動させる会社では変形労働時間制度はちょっと使いにくいと感じることもあるでしょう。


そこで、もし、1ヶ月単位の変形労働時間制度を採用することを検討するならば、フレックスタイム制度を採用することを検討するのもアリだと思います。

なぜならば、変形労働時間制度に課せられている制約はフレックスタイム制度にはないため、仕事に応じて弾力的に勤務時間を変動させる会社に馴染みやすいからです。







■まとめて清算期間で調整することが可能。


フレックスタイム制度ならば、変形労働時間制度のような制約(事前に、勤務シフトを特定する制約)はありません。

8時間を超えて9時間まで仕事をするときには、事前にこの日は9時間勤務として決めていないと変形労働時間制度は機能しないのですが、フレックスタイム制度だと、日ごとに勤務時間を決めることは要せず、清算期間(1ヶ月以内の期間で設定するもので、1ヶ月を超える期間を設定できない)で法定労働時間の枠内に収まっていればよいのですね。

そのため、フレックスタイム制度だと、日ごとの勤務時間を事前に特定する必要はなくなるので、いわば「柔軟性を高めた1ヶ月単位の変形労働時間制度(清算期間を1ヶ月に設定したと仮定)」と考えることができます。今日は6時間、明日は9時間、明後日は7時間というように、勤務スケジュールを事前に決めずに、日ごとにコロコロと勤務時間を変えてもいいわけです。これは変形労働時間制度にはない特徴ですね。

変形労働時間制度だと、8時間勤務と設定した日には8時間までしか変形効果を及ぼすことができず、その日(8時間勤務と設定した日)に9時間勤務すると、1ヶ月の総労働時間の枠内であっても、1時間は時間外の勤務になるのですね。

一方、フレックスタイム制度だと、1日あたりで勤務時間を清算するのではなく、清算期間で勤務時間を清算することができます。例えば、清算期間を1ヶ月と設定して、勤務時間の総枠が月間で170時間と前提を置くと、この170時間を超えるまでは時間外の勤務として扱うことはないのです。つまり、1日ごと、もしくは1週間ごとに勤務時間をコントロールする必要はなく、清算期間で帳尻が合えば足りるわけです。フレックスタイム制度ならば、労働時間の総枠だけで判断してもよいのですね。月170時間ならば、170時間を超えた部分を時間外勤務と考えます。給与の締め日の段階で、170時間を超えた部分が時間外勤務になるわけです。

変形労働時間制度だと、労働時間の総枠(上記と条件を合わせると、170時間)は存在しますが、その総枠だけを意識すれば足りるわけではなく、日ごと、また週ごとに事前に設定した勤務時間を意識して運用しなければいけないので、フレックスタイム制度とは違いがあります。







■1ヶ月の清算期間が限度。



ただし、フレックスタイム制度は柔軟性の高い変形労働時間制度と考えることができるものの、一定の条件が設定されています。

まず、清算期間は最大で1ヶ月までしか設定できないようになっています。そのため、1年単位の変形労働時間制度の代わりにフレックスタイム制度を利用することは不可能です。おそらく、あまり長い清算期間を許すと、極端な長時間勤務が発生するかもしれないので、清算期間は最大で1ヶ月までと設定されているのだと思います。

さらに、フレックスタイム制度は、始業と終業の時刻を社員の裁量に任せなければいけません。勤務時間を固定して、一律に労務管理をしたい会社には馴染まないかもしれません。


フレックスは融通が利くものの、「清算期間」と「始業と終業時の裁量」という2点の条件がある。弾力的に勤務時間を変動させて勤務する職場ならば、変形労働時間制度よりもフレックスタイム制度が馴染むかもしれません。

一方、変形労働時間制度は融通が利かないものの、期間は1年まで設定できるし、勤務時間の管理を固定しやすいという長所があります。勤務時間を事前にキチンと特定できる(変形期間における、日ごと、週ごとの勤務時間を事前に特定する)ならば、フレックスタイム制度よりも変形労働時間制度の方が馴染むと思います。









┏━━━━━━━━━━☆★ 後記  ★☆━━━━━━━━━┓


私の性格として、「ものを簡単に捨てない」という点がある。

物持ちが良いと言われることも多々あり、自分でもちょっと自慢なところ。時計、ジャケット、自転車、フリース、鞄などなど。10年を超えて使っているものも結構ある。愛用のGショックは高校1年の頃(この頃はGショックがブームになっていて、自分も流行に乗ってしまった)に買ったもので、もう10年を優に超えてきた。最近になって、経年変化により外装が割れてきて年期が入ったなと感じさせられる。アイスホッケーのpuckとして使っても壊れないのがGショックのウリだったようだが、経年変化には負けるようだ。

他にも、ユニクロで買ったフリースもかなりの古参だ。初めてユニクロがフリースを販売したときに買ったもので、これも10年を優に超えている。90年代中頃か後半かは忘れたが、おそらくそれぐらいの頃にユニクロは初めてフリースを発売したはず。物珍しくて、その頃はフリースなどというものも知らずに、「何か良いものらしい」という何とも当てずっぽうな欲望に突き動かされて買いにいったものだ。色は灰色(ねずみ色とも言う)で、価格は確か2,990円だったと思う(この点は記憶が曖昧)。

さらに、自転車もベテランだ。これもまた10年を確実に超えている。先日、タイヤがすり減ってしまって、空気を入れてもすぐに抜けてしまうので、自転車屋へタイヤを取り替えに行った。私の自転車はその自転車屋で購入したもので、店の人にも感心されるほど長く愛用している。タイヤのフレームを交換したり、チェーンを交換したり、パンクを修理したり、長々ダラダラと使ってきた。ちなみに、自転車は、骨格であるフレームが壊れない限り、修理して乗り続けることができる。ここまで使っていると、新しい自転車を買った方が良いんじゃないか?とも思えるけれども、乗り馴れた感覚は他の自転車では再現できない。乗り馴れた自転車から他人の自転車に乗り換えたりすると、とても違和感を感じて乗り心地が悪い。

ゆえに、ちょっと故障したから買い替えるとか、使えるけれども飽きたから捨てるというのは、やっぱりイヤだと思う私なのです。

まあ、「元を取る」という価値観が強いだけかもしれませんけれども(笑)。



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