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レジの過不足金をポケットマネーで補填。(Mon.20150615)


会計処理忘れ 自腹で職場の電気代払った主事停職 大阪広域水道企業団
http://www.sankei.com/west/news/150613/wst1506130031-n1.html


 水道管管理施設の電気料金の期限までの会計事務処理を忘れ、関西電力に自費で払って穴埋めしたとして、大阪広域水道企業団は12日、事業管理部南部水道事業所(大阪府和泉市)の男性主事(22)を停職1カ月の懲戒処分にした。男性主事は同日付で退職した。

 元主事は、昨年5月~今年1月の事業所のガス料金約80万円の会計処理を同様に忘れ、自費で穴埋めしたとして今年3月に、減給(180分の1)3カ月の懲戒処分を受けたばかりだった。元主事は「『また支払い処理をしていなかったのか』といわれるのが怖かった」と説明したという。

 同企業団によると、元主事は、堺市内の水道管の管理施設にかかった3、4両月分の電気料金計約5万円の支払い処理を期限までにすることを忘れ、自費で払ったという。別の職員が関係書類がないことに気付いて判明した。



指定の時期までに手続きを済ませないと、支払いに必要なお金が出ず、やむを得ず自腹で補填したという事例です。

上記の事例は電気料金の話ですが、会社やお店でも似たような事が起こりえます。小売店や飲食店ではレジで決済を行いますが、ここで現金残高に不整合が発生し、自分の財布から不足分を補填するケースがあります。

お店を開店する段階でお釣り用の現金をレジに入れ、営業を開始する。決済が増えてくると、徐々にレジ内の現金が充実してくるので、開店時に入れた釣り銭用のお金を途中で取り出す。その後は入ってきたお金だけで決済処理を続ける。そして、決まった時間になったら、現金残高をチェックして過不足が発生していないかを調べる。これが小売店と飲食店のレジにおけるオペレーションです。

会計作業を人間が行っている以上、現金残高に過不足が生じるときがあります。機械だけで会計処理を行えば過不足はまず発生しないのですが、人間の手が入るとエラーが発生しやすくなります。

レジの中の現金が不足した場合、もしくは現金が多い場合、この2つがレジで起こる残高不整合です。

例えば、レジの現金が700円不足しているとき、レジの担当者が自分の財布から700円を取り出し、それをレジに入れたらどうなるでしょうか。レジ内の現金に700円がプラスされるので、過不足は解消します。会社には損害は無いし、これで一件落着と言っていいでしょうか。

不足を補填した担当者にとってみれば、不足を解消したのだから何も問題ないだろうと思えます。自分が損をするだけで、会社は損をしないのだから、これでいいじゃないか。そう思ってしまいますよね。

しかし、個人のお金で現金の不足を補填すると、会社には損害は発生しないが、不正な会計処理が発生する温床になります。

700円程度ならば大したことはないと思う金額ですが、もっと金額が大きくなったらどうなるか。さらに、レジのお金が不足するのではなく過剰だった場合に、過剰なお金を自分の財布の中に入れたらどうなるか。

不足を補ってプラスに補填する場合があると、逆に、過剰なお金を自分のものにしてしまう場合もあり得ます。プラスに補填すると、今度は、マイナスに補填する可能性もあります。「足りない時に出したんだから、今度はもらっていいだろう」という考えを持つ人間がいても不思議ではありません。

金銭処理でミスが発生したら、自分でもみ消さずに報告しないと、社員にとっても会社にとっても厄介な状況になります。

山口正博 社会保険労務士事務所
大阪府大東市灰塚6-3-24
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