2010/11/17【遅刻の基準は1つではない】






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近頃、特に思うが、どうも周りのペースに巻き込まれやすくなっている気がする。

私自信はなるべく揺れないように心がけているつもりだが、どうも凛としにくい雰囲気。


今の時代、いかにマイペースに持ち込むかがキモになっているような気がする。人の発言や情報に右往左往しないのがいいと思う。

いわゆる「KYな生き方」が私のオススメ。




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■遅刻の基準は1つではない。
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■言い訳があれば、遅刻にならないか?



仕事をしていると、ときには時刻に遅れることがあります。

10時が始業時刻だったけれども、実際は10時7分になってしまったとか。ケータイを家に忘れ、それを取りに帰っていたので、その分だけ遅れてしまったとか。はたまた、寝坊したので遅刻したとか。

通常だと、時刻に遅れれば遅刻として扱われるのですが、一定の理由があると時刻に遅れても遅刻にならないこともあります。


現場では、どんな場合に遅刻と扱うかという点で違いがあるようです。

「たとえ決まった時刻に遅れても、正当な理由があるならば遅刻として扱わない」と判断するところがある一方で、「どんな理由でも遅れたことには違いないので、すべて遅刻として扱う」ところもある。

「この場合は遅刻。この場合は遅刻にならない」というルールが法的にあるわけではないので、どう判断するかが問題となります。








■客観的基準はない。



もし、単純に寝坊したという類いの理由ならば、判断に迷うことはありません。


しかし、何らかの正当らしい理由があると、判断に迷いが生じるでしょう。

例えば、よくあるのは電車が遅れたという理由。普段は、キッチリとダイヤに沿って正確に運行するのが電車ですが、思いのほか遅延というのは起きやすくて、特に朝のラッシュ時には起こりやすい。東京周辺で電車に乗って移動している人だと、電車の遅延を経験したことがある人は多いはず。私も大学時代はずっとは京王線を利用していたので、遅延も結構経験した。遅延証明書を貰ったことはないけれども、ダイヤの乱れとか、人身事故とか、踏切の故障とか、まあ色々と起こるんです。

余談ですが、東京は意外と踏切が多いんですね。大阪で踏切を見ることはあまりないのですが、東京では結構まだ踏切が残っています。大阪も20年くらい前だと、踏切があちらこちらにあったのですが、鉄道会社が徐々に高架化を進めて、踏切が無くなっていきました。踏切が開くまでの待ち時間がなくなるので、踏み切りは無い方が私の好みです。人身事故も起こりにくくなりますから、利点の方が多い。

話を戻すと、遅延証明書を発行してもらって、それを会社に持っていけば、時刻には遅れたものの、遅刻にはしないというところもありますよね。本人の責任ではないので遅刻にはしないというわけです。

しかし、遅延証明書があっても遅刻になる可能性はあります。普段から電車を利用していれば、遅延することも有り得るので、その点も想定して行動するべきと考え、たとえ遅延証明書があっても遅刻にするというわけです。

ただ、「本人ではどうしようもないことだし、キチンと遅延証明書まで持ってきているのに遅刻にするのはいかがなものか」と思う人もいるでしょうね。

確かに、電車の遅延は本人の責任ではないし、遅延を証明する紙まで持ってきているのだから、遅刻にしないのが当然だろうと思えます。

しかし、どんなときに遅刻とするかの基準は無いし、あったとしても企業ごとに基準は違うはずです。

電車が遅れたというような不可抗力ならば遅刻にしないというのもアリですし、どんな理由でも、指定時刻に到着しなければ遅刻というのもアリです。


もし、遅刻にしない例外を設けるとなると、基準を設けるのが厄介です。

この場合は遅刻だけども、この場合はセーフというラインを設定するのが思いのほか難しいこともあります。

例えば、電車以外の手段で移動している人が遅れた場合はどうするのか。自家用車で通勤している人がいて、通勤経路上で事故を起こしている車があって、道路が渋滞していたために、始業時刻に間に合わなかったらどうか。自家用車の場合、電車とは違って、遅延を証明する書類はありませんよね。となると、正当な理由で遅刻したことを証明できないわけです。けれども、本人の理由で遅刻したわけではないので、社員さんは遅刻にはして欲しくないはずですよね。とはいっても、会社としても遅刻だと判断するモノが無いので困っちゃうわけです。

他にも、自転車通勤でも考えるポイントがあります。さあ行こうと思って、自転車に股がると、タイヤがパンクしている。「あぁ、なんてこったい、、」と思って、仕方なく電車で通勤し、遅刻してしまったとしたらどうか。自転車がパンクしたのは本人の責任であると思えるし、本人の責任ではないとも思える。さらには、自転車の代わりに電車で通勤しているので、電車代はどうなるのかという点もありますよね。







■どんな理由でも遅刻になることもある。



「どんな場合に遅刻になって、どんな場合は遅刻にしない」という基準を設けるのは合理的であると思えるものの、運用に困ったりするかもしれません。


なにはともあれ、「時間に遅れれば遅刻」と判断する方が分かりやすいのではないかと思います。

キチンとした事情がある人や不可抗力で遅刻した人を遅刻にするのは酷だと考える人もいるのは分かります。確かに、時間に遅れたものの遅刻にするのはためらわれる場面もあるでしょう。


ただ、判断するには基準を設けなければいけないでしょう。しかし、その基準を設けるのがまず第一関門ですし、さらに、設けた基準に事例を当てはめるのが第二関門です。

遅刻とそうではない場合を分けると、「どうしてこの場合は遅刻で、この場合は遅刻ではないのか」という突っ込まれる場面が出てくるもの。電車で遅れた人は遅刻にならないのに、車や自転車で通勤した人は遅刻になったりすることも有り得るわけです。この差をどうやって説明したら良いのか。


本人がそれらしい理由を言えば遅刻にしないならばいいかもしれませんが、遅刻にする場合としない場合を分けれている会社では判断を分けなければいけないので面倒です。分けるには基準が必要ですからね。


「どんな理由でも遅刻にしない」か「どんな理由でも遅刻にする」かのどちらかが最もシンプルで運用しやすいのではないかと私は考えます。






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