2008/10/08【休憩時間は拘束されている?】



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■■┃  では読めない労務管理の「ミソ」
□□┃  山口社会保険労務士事務所
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こんにちは。山口社会保険労務士事務所の山口正博です。

今日も、お仕事お疲れ様です。



このレポートは、定期的に、コラム形式で、
労務管理に役立つ内容を配信するレポートです。

興味位で読むのもよし。
就業規則を作る前に読むのもよし。
つまみ食い感覚(?)で読むのもよし、です。

どうぞ、ご自由にご活用下さい。


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今日のTOPIC
1: 休憩時間は拘束されている?
携帯電話は無線機です。

2: 編集後記

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■  休憩時間は拘束されている?
■■ 携帯電話は無線機です。
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■管理される休憩。


「無線機を持たされているので、それを持ったまま休憩する
こともあり、落ち着いて昼食を食べることができない」と
仰る方もいるようです。


確かに、無線機を持ったまま休憩するとなると、事務所で
電話番しているのと同じような状況になりますよね。

別の例では、昼休み中に、オフィスで電話番をさせられる方も
いらっしゃいます。


休憩は自由に利用できるのが原則なのですが、
こんな休憩の取り方で果たして良いものかどうかが
疑問になります。




■携帯電話も無線機。


携帯電話も相当程度、普及してきましたが、
個人が持っている携帯電話も無線機と同じですよね。

とすると、たとえ無線機を持っていなくても、休憩中に
呼び出される可能性はあるはずです。

社内の人は、各社員の携帯電話番号を把握しているでしょう
から、無線機などなくとも、呼び出そうと思えば呼び出せます。

「休憩中は電源を切ってやる!」、という最終手段もあります
が(笑)。


「勤務中は携帯電話を持ってはいけない」、とされている職場
でしたら呼び出しはないでしょうが、そのような職場は場所的
に狭い場合が多いですね。

声を出せば呼べるとか、店内放送で呼べるとか、他の手段が
あるのでしょう。


働く人は常に呼び出される可能性があるということですね。




■一斉休憩ならば、気にしなくてもよい。


一斉休憩の職場だと、皆が休憩モードになりますので、
例外は除き、呼び出しはありません。


例えば、土木・建築業の仕事だと、休憩時間を12時~13時
に取ることが決まっている会社が多く、交代制で休憩している
ところは少ないでしょう。


私も、高校時代、土木・建築の会社で働いたことがあります。

夏休みのメチャメチャ暑い時でしたから、1日働くともう
ヘロヘロになるんですね。

炎天下で、ヘルメットを被って、スコップを持って、黙々と
現場作業です(ホントに大変です)。

その会社の休憩時間も、12時~13時でした。
一斉休憩ですので、昼休みには現場はシーンとなり、
昼寝をする人もいました(笑)。

私は「よく寝れるよなぁ」と思ってましたね。

寝起きはボーっとするでしょうから、起き抜けに作業をすると、
怪我の元になりそうでしたから、昼寝はしませんでした。

昼寝ができるぐらいの職場ですから、休憩時間は確実に確保
されているのでしょう。


話が脱線しましたが、
休憩時間が一斉付与の会社でしたら、休憩時間の扱いは
難しくありませんね。


ちょっとした問題になるのは、ローテーションで仕事を
する会社です。

例えば、飲食店、小売業、その他のサービス業などです。


休憩中に、「ちょっと手伝って!」と言われて手伝ううちに、
ジワジワと休憩時間が減っていく。

ここが今回の焦点ですね。




■「ほっ」、とできない。


仕事時間と休憩時間の境界は、随分と曖昧なものです。

病院の勤務医の方々などはその最もたるもので、仕事時間と
休憩時間が混合されたようなスケジュールで働いている
はずです。

「適当なところで休憩して!」と言われることもあるのでは
と思います。


現在のビジネスパーソンの休憩は、「ほっ(安息、、、)」
とできないのかもしれません。

トイレの中でも電話が鳴りますからね。

休憩中に落ち着けないのは、無線機を持っている人だけでは
ないということです。



対策としては、頻繁に呼び出しがかかる場合ならば、休憩時間
を長くするのも良いかもしれませんね。

「ほとんど呼び出しのない人」と「頻繁に無線機や携帯電話で
呼び出しがかかる人」を比べると、同じ休憩時間では不公平な
感がありますよね。

若干、休憩時間を長めにしておくことで、社員さんの不満も
緩和できるかと思います。

30分を45分に。45分を60分に、という具合です。


人員を増やして対応するのが理想ですが、それが難しい場合は、
休憩時間の延長で対応するのが最善かと思います。





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>>編集後記


厚生年金の報酬月額改ざん問題ですが、今だにさほど騒がれて
いないことに対して私は驚いています。


私は、このレポート上で、報酬月額改ざん問題は解決不可能と
書きましたが、その考えは今も変わっていません。

年金記録の修正はそれなりに進むかと思っていますが、
今回は違います。


コンピューターで事実を突き止めるとする試みもあるようです
が、コンピューターでは、「疑わしい報酬月額」を洗い出すこと
はできても、「不正な報酬月額」を洗い出すことはできません。

当然ながら、人間が分からない事は、コンピューターにも
分かりません。


「5等級以上下げられているのは疑わしい報酬月額である」と
考えられているようですが、随時改定によって、正当に下げられ
ている可能性もありますよね。

疑わしくとも、正しいものはあるということです。


となると、疑わしい報酬月額を人海戦術で修正していくことに
なります。

改ざんの件数も、初期は1億6千9百万件、先月ぐらいには6万9千
件、最近では144万件、とコロコロと数字も変わっています。
どれが当の件数かは分かりません。


さらには、年金記録と違い、加入者側で不正の事実を指摘
できないという点も注意しないといけません。

記録でしたら、年金記録回答書を見て、「あっ!消えている」
ということで分かります。

しかし、報酬月額だと、例えば「報酬月額315,231円」という
数字を見つめていても、この月額が減額されたものか、正当な
ものか、全く分からないでしょう。

となると、加入者側から申し立てなどは一切できないのです。
事実が分からないですから、申し立てようが無いのです。

政府がしっかりと修正してくれるのを祈るしかありません。
すごく恐ろしいですよね。


また、減額されたかどうかを知っているのは、当時の窓口担当者
と会社経営者だけです。

第三者が、今から記録を辿って、報酬月額を修正するのは
相当困難です(私はできないと思っています)。

30年前とかになると、当時の人はもう亡くなっていたりするはず
ですから、事実は解明できないのです。


すごくネガティブな内容ですが、こう考えざるを得ないのが
今の状況です。

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