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2010/3/22【失業していないときに雇用保険を使う】




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3月20日の土曜日は半袖でも外出できそうなぐらい暑かったものの、また寒くなりました。

土曜日の昼に外に出ると、「うわっ、暑っ!」と感じたのですけれども。

午前中にダウンジャケットを着ていたので、昼になって暑くて暑くて、
どうしようもなかったです。





■失業していないときに雇用保険を使う◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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雇用保険は失業手当だけではない。
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■「失業のときしか使えない」という思い込み。



企業に勤めている多くの人は雇用保険に加入しているかと思います。フルタイム社員さんのみならず、パートタイム社員さんも加入してる人は多いのではないでしょうか。

雇用保険は、失業のリスクに備える制度で、解雇や自己都合退職で仕事を辞めると、手当を受け取れる仕組みになっています。

ゆえに、「失業したときに雇用保険は効果を発揮する」と思っている人は多いのですね。


ところが、雇用保険のメニューは失業手当(「基本手当」とも表現します)だけではなく、いくつか他のメニューも用意されています。

これらのメニューは、失業しなくても使えるものであり、「失業のときしか雇用保険は使えない」と思っていると、使われずに過ごされてしまうこともあるのですね。


「雇用保険は失業のときしか使えない」という思い込みは意外と強く、会社を辞めるまで放置されることも多いのではないでしょうか。

ただ、せっかく制度に加入しているのですから、ルールを理解して使えば、加入者もより満足できるのではないかと思うのです。








■失業手当以外のメニューもある。



雇用保険の失業手当以外のメニューは大きく分けて、「教育訓練給付金」、「育児関連の給付」、「介護関連の給付」、「高年齢雇用に関する給付」、「各種の助成金」があります。

これらの給付は失業しなくても使うことが可能で、雇用保険のメニューの中でも使われずに過ごされるかもしれないものです。


ちなみに、教育訓練給付は離職後1年以内でも使えるところが特殊ですね。他の給付は雇用保険に加入している状態でないと使えないのですが、教育訓練給付は資格を喪失したあとも使うことができるのですね。


介護関連の給付は、おじいちゃん、おばあちゃんを介護するときだけではないかと思えますが、子供や配偶者の介護なども含みます。

ただ、2週間以上の常時介護が条件ですから、傷病の程度が重度の場面に限られそうです。


育児関連の給付は、以前は「休業中の給付」と「職場復帰のときの給付」を分けていましたが、22年4月からは休業中の給付に1本化されます。あえて分けることもないだろうと判断したのでしょうね。ずいぶんと長い間2本立てが続いてきましたけれども。


あと、助成金も雇用保険に加入していることを条件にするものがあります。事業所が雇用保険に加入しており、社員も雇用保険の被保険者になっていると、助成金を利用できたりしますね。最近だと、雇用調整助成金や中小企業緊急雇用安定助成金が例です。







■貯めた期間がリセットされる?



失業以外で雇用保険を使うと、「被保険者期間がリセットされてしまうのでは?」と思う人もいるかもしれませんね。

確かに、給付には条件が必要ですから、その条件の中に「何らかの期間」が含まれていると、もし給付を受け取れば、条件として利用した期間がゼロになってしまうのではないかと考えるのでしょうね。


しかし、雇用保険の給付で使う「期間」にはいくつか種類があります。

失業手当で使うのは「被保険者期間」。教育訓練給付で使うのは「支給要件期間」。育児や介護関連の給付で使うのは「みなし被保険者期間」です。

これら3つの期間はそれぞれ別のもので、キチンと分けて扱うと、仕組みが分かりやすくなります。


被保険者期間とは、雇用保険に加入していた期間のことです。また被保険者期間は失業手当を支給するときに使う期間です。これはさほど説明はいらないはず。



一方、「支給要件期間」とは、被保険者期間と重なる期間なのですが、被保険者期間とは別勘定で処理される期間なのですね。ちなみに、支給要件期間は教育訓練給付で使われる用語です。

例えば、被保険者期間が3年ある人は支給要件期間も3年あると考えるのです。

その前提で教育訓練給付を受けると、支給要件期間の3年はリセットされます。しかし、被保険者期間である3年はリセットされないのですね。つまり、教育訓練給付を利用すると、被保険者期間3年、支給要件期間0年になるわけです。

その後、さらに3年勤務すると、被保険者期間6年、支給要件期間3年となり、また教育訓練給付を利用することができるようになるのですね。さらに、この段階で教育訓練給付を利用すると、被保険者期間6年、支給要件期間0年になります。

要するに、支給要件期間を貯めれば、何回でも教育訓練給付を使えるのですね。

ちなみに、教育訓練給付は、初回に限り1年の支給要件期間で利用できるようです。通常は3年です。



では、みなし被保険者期間とな何か。

「みなし被保険者期間」とは、育児と介護関連の給付で使われる用語であり、これも「被保険者期間」とは違うものです。

このみなし被保険者期間も支給要件期間と同様に、育児と介護関連の給付を利用しても、被保険者期間には影響が無いのですね。なお、みなし被保険者期間には、「育児休業や介護休業を開始した時点で"退職したとみなす"」という効果があって、育児休業や介護休業の期間は被保険者期間には含まれません。休業から仕事に戻ると、また被保険者期間が増えていきます。


ただ、失業手当を受け取ると、それ以前の被保険者期間が消えますので、教育訓練給付や介護・育児の給付に影響があります。

要するに、被保険者期間が消えるとその他に影響があるが、支給要件期間やみなし被保険者期間が消えても被保険者期間に影響は無いと言えるでしょうか。










┏━━━━━━━━━━☆★ 編集後記  ★☆━━━━━━━━━┓



NHKの大河ドラマは日本史の教材として優れているのではないだろうか。


ほとんどの人は、日本史や世界史などの歴史を学んだことがあるけれども、
歴史嫌いの人は少なくない。

初めて歴史を学んだきっかけが教科書であり、教科書から歴史を知ってしまうと、
どうしても歴史が面白くないものになってしまうのかもしれない。

単調に年号と人名、事件名などがコンパクトに列挙されているのが歴史の教科書ですから、
どうしても感情が入らないのですね。

もちろん、カリキュラムによる制約のためにやむを得ないのでしょうけれども、教科書から歴史に入ると、歴史を嫌いになりやすいのではないかと私は感じています。私自身も学生時代は歴史が嫌いで、源頼朝あたりの日本史は大嫌いでした。登場人物が多すぎて、頭が混乱していたはず。幕末の時期の歴史も苦手で、ここでも登場人物が多すぎてゲンナリしたのがきっかけです。


ところが、NHK大河ドラマを観ると、妙に歴史に興味が湧くのですね。

「もっと知りたい、もっと詳しく」と思い、「平家物語」や「竜馬がゆく」などを読んでしまう。

他にも、漫画やアニメ、ゲームでも歴史モノがあり、これらを使って歴史に入れば、歴史嫌いなることは少なくなるのではないかと思う。


教科書以外で日本史に触れるのは、私は良い方法だろうと思います。

日本史の授業で大河ドラマを観るものオススメです。量が多いので、1週間で3話ぐらいのペースで進めば、大河ドラマを2本(54話ぐらい×2本)観れるのではないでしょうか。

満遍なく学べなくなりますが、特定の期間に集中した歴史を知ることで、他の期間にも興味が広がるのではないかと私は思います。




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