あやめ社労士事務所 - 労務管理のツボをギュッと押す方法を考えます

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自主的な仕事こそ付加価値の源泉。「専断的に業務を行なってはいけません」という服務規程。

自主性

 

勝手に判断して仕事をしてはいけないけれども、自分で考えて仕事をせよ。

就業規則には服務規程の項目があり、中には「専断的に業務を行なってはいけません」という文言が書かれていることもあります。

「専断的に業務を行なってはいけません」という部分、普通に読むと何も違和感はなく、当たり前の内容のように思える。しかし、考えてみると、ヘンな感じもする。


「専断的に判断して仕事を行うこと」と「自分なりに考えて仕事をすること」はどう違うのだろうか。専断的に判断する場合も、自分なりに考える場合も、どちらも同じように思える。

専断という言葉は、辞書では「自分だけの考えで勝手に物事を決めて行うこと」と定義されている。また、独断という言葉は、「自分ひとりで物事を決断すること」と定義されている。

では、自分なりに考えて仕事に取り組んだ場合と、専断もしくは独断で仕事に取り組んだ場合ではどう違うのか。


上司から、「勝手に判断して仕事をしてはいけない」と注意を受ける。しかし、時期を異にして、「自分で考えて仕事をせよ」とアドバイスされる。

上記の両者は矛盾しているんじゃないか。そう思えるのです。

勝手に判断してはいけないならば、自分で考えて行動してはいけないはず。また、自分で考えて行動するならば、それは勝手に判断するということでもある。

考えを巡らしていると、変な感じがします。



いつかは自分で考えて仕事をしないといけない。

「自分なりに考えることと自分勝手に判断することには違いがある。それは、自分勝手かどうかという点での違いだ」そう思う人もいるかもしれない。

確かに、自分勝手かそうでないか、この点では違いがあるかもしれない。

しかし、仕事に慣れてくれば、いずれは自分で判断して仕事に取り組まないといけない。そのため、自分で判断すれば、程度の差はあるものの独断になるだろうし、専断的にもなる。


部下(新しく入ってきた人でもいい)に仕事を指示する。
「終わりました。次は何をしますか?」

次の仕事を指示する。
「終わりました。次は何をしますか?」

次の仕事を指示する。
「終わりました。次は何をしますか?」

(この繰り返し)


こんな人、いますよね。

仕事が終わったら次の仕事の指示を受けてちょうだいと相手に言うと、上記のように「終わりました。次は何をしますか?」の繰り返しになる。

指示を受けて動くようにと伝えてしまうと、指示がなければ動かない人が出来上がります。もちろん、初心者の頃は周りの人に聞くこともあるでしょうけれども、自主的に判断して動けるようになるには、教えすぎないのもポイントかと。

自分で考えて仕事をすることを否定すると、こんな人が生まれるのではないか。次に何をするかを自分で考えて決められないから、「終わりました。次は何をしますか?」を繰り返さないといけない。

これでいいのかどうか。指示して動くなら、人間じゃなくてロボットの方がいいんじゃないか。

もちろん、上記の例は極端ですけれども、指示した仕事しかやらない人は実際にいます。

筆者も高校生の頃、「独断と偏見で判断しないで」と仕事で注意を受けたことがある。けれども、私自身は独断と偏見でというよりも、自分なりに考えて行動していたと思う。しかし、相手には独断と偏見で動いているように感じたのかもしれない。

自分なりに考えて取り組んだのに、相手から非難される。こんな経験をした人は結構多いのではないでしょうか。

相手が間違った方向に仕事をしてしまう。けれども、それは本人が考えた上での行動ならば、その点は理解しないといけないかもしれない。もちろん、明らかに間違っているような仕事の場合(不正行為に繋がる仕事など)は止めるべきなのでしょうが、そうではない場合は対応を変えないといけない。

いつかは一人で判断して、仕事に取り組んでいく状況になるのですから、専断的に業務に取り組むことは必ずしも悪いわけではない。


 

 

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