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忘年会の幹事をやるとご褒美が 工夫で幹事役が取り合いになる

忘年会スルー

 

飲み会の「幹事特権」、ポイントカード、金券活用して小遣いゲット…法的にアウト?(弁護士ドットコム)

 

忘年会スルー 給与が出ないなら忘年会には参加しない。

12月になると、忘年会のシーズンに入りますけど、人によっては忘年会に参加したくない、行きたくない、と言う人もいるようです。

毎週、毎月あるイベントではなく、1年に1回ですからね。

あっ、12月に、あちらこちらの忘年会に参加しないといけない人もいるかもしれない。そういう方には忘年会は苦痛なんでしょうかね。

夏には、納涼会を職場で開催するところもあるでしょうし、ビアホールで納涼会なんてのもあるんでしょうけど、それは職場全体でやるっていうのではなく、親しい間柄の人たちでワチャワチャするにとどまっているもの。

一方、忘年会となると、職場単位で開催することがあり、参加を強制されるような雰囲気があって、なかなか厄介だと感じる人もいるわけです。

「忘年会に参加すれば給料が出るんですか」、「忘年会に出れば残業代が出るんですか」みたいな話が出て、なんだか労働のようなな感じに。

忘年会に参加している時間は、労働時間になっているのかどうか。仕事の延長線上として、忘年会が位置づけられてしまっています。

煎じ詰めれば、ただの飲み食いですからね。そこで交わされるコミュニケーションや、人との付き合いを取り除いてしまうと。

お酒を飲む場に参加を強制するするのは反対だという人もいます。お酒を飲めない人もいるでしょうし、強引に飲ませてお店に救急車がやってきたりすれば、大騒ぎになります。

無理にお酒を飲ませれば、最悪、刑事責任を問われることにもなりかねません。

無理強いさせることなく、忘年会に参加してもらうにはどうすればいいか、が問題となります。

忘年会に行きたいと思わせる魅力を用意する

強制的に参加させなければいけない、ということは、忘年会の魅力が乏しいのではないか。

積極的に、自主的に参加したくなるような会だと、何も言わなくても人は集まってくるもの。

じゃあ、どうやってそういう仕組みを作るか。そこが労務管理での工夫のしどころです。

業務として位置付けて強制してしまうと、反発されて、お酒も美味しくない。「来い!」、「さぁ、飲め!」では、気持ちは前向きにならないでしょう。

自分から行きたくなるような動機を作ったり、インセンティブを用意して、参加する仕掛けが必要になります。

製品を販売するのと同じで、作って並べたら、その後は宣伝が必要なように、「忘年会をやるぞ」という段階で止めてしまったら、作ったけれども宣伝せずに売るようなものです。

人を集めるには、宣伝なり広告が必要なように、忘年会にも参加したくなるきっかけを作る必要があります。

例えば、無料で参加できるのも1つの魅力ですし、景品が当たるゲームをやるとなれば、これも参加するインセンティブになります。

1人3,000円なり5,000円、会費を集めて実施するところもありますが、これを会社で用意する。

忘年会の途中で実施するゲームで、何らかの抽選に当たった人は参加費が無料になるのも面白いでしょう。

すぐにプレイできるスマホゲームのスコアを競って、そのスコアが高い人に景品を進呈する。古典的ですが、ビンゴゲームも定番でしょう。

参加は任意だけれども、参加すると手当がもらえるというのもアリです。

参加した時間に対して普通に給料を払うのも1つの方法ですが、2時間参加すると2000円貰えるとか。

あと、時間制限を設けておくのも大事です。夜の、お酒の席は、ダラダラと時間を延長しがちで、これを嫌がる人もいます。特に女性の方は。

2時間の予定が3時間、4時間と延び延びになって、「もう、今度から参加するのはヤメよう」と考えてしまう人もいるのでは。

年齢で参加費を分けるのもいいですね。例えば、20代の人は1000円。30代の人は2000円。40代の人は4000円。50代の人は6000円。年齢が若い人ほど会費が安くなるように設定して、参加しやすくするわけです。

忘年会には、先輩が後輩を引っ張ってあげるような側面がありますから、先輩が会費を多めに支払うのは納得です。

他には、忘年会の幹事をやってもらう人に、「ご褒美」を用意するのも良い案です。

幹事は1人だけで、参加者とは違いますけれども、嫌な役というイメージを払拭して、「私がやります」と思わせる仕掛けを用意したいところ。

会費をお店に支払うときに、QRコード決済等のキャンペーンを使えば、幹事はお得な結果になるのでは。

10%還元のキャンペーンを使って支払えば、その10%分がポイントなりキャッシュバックで幹事の人が手に入れるわけです。

お店が提示してきた料金で会費を集めて、支払いの段階でQRコード決済やクレジットカードを使えば、キャンペーンなどで「ご褒美」を手に入れることができます。

こういうことをすると、「その得をした分を参加者に還元しろ」と言ったりする人がいますけども、それだと忘年会の幹事をするメリットがありませんので、やってくれる人がいなくなります。

行事だから参加しなきゃいけないとなると、行きたくないと言う人が出てきます。しかし、会社の行事じゃなくて、参加する仕掛けを用意し、一種の遊びだと考えれば参加する人も増えるのではないでしょうか。

忘年会の幹事は面倒くさくて嫌な役

12月後半というと忘年会のシーズンで、飲食店では連日のように宴会の予約が入って盛況になる時期です。

この手の宴会を実施するには、それを仕切る人が必要です。忘年会だと幹事がそれです。

「おい、近藤! おまえ、今度の忘年会、幹事やれよ」、「え〜、面倒クサイっすよ」、「ツベコベ言うな。忘年会の幹事は近藤。決まりな!」

こんな感じで押し付けられるのが幹事役で、面倒くさくて嫌な役。そういうイメージがありますよね。

誰が参加するのか、人数を取りまとめてお店を予約する。どのお店にするか。どのコースにするか。1人あたりの予算はいくらか。電話で予約するかネットで予約するか。クーポンは使えるのか。クレジットカード支払いは可能なのか。株主優待券は使えるのか。

色々と考える事が多いんです。幹事になると。

ご褒美があるならば、忘年会の幹事役は取り合いになる

悩んだ結果、和食店で『年忘れ雅コース。お一人様5,000円。飲み放題付き』というコースに申し込むことに決めたとしましょう。

忘年会に参加する人は自分も含めて30人。費用は、15万円。忘年会の予算としては妥当なところでしょうね。

もし、自分が幹事だとすれば、どのように行動するか。 

まず、予約はネット経由にして、飲食ポータルサイトを経由すれば、ポイントが付いたり、クーポンが使えますから、それを使います。

申し込み金額の3%がポイントとして付くならば、4,500ポイントも貰えます。さらに、忘年会に使えるクーポンも発行されていれば、それも使えそうです。「申し込み金額10万円以上で使える5,000円クーポン」こういうのありますよね。

この段階で、すでに9,500円分、得をしています。

さらに、お店によっては株主優待券も使えるところがありますから、ネットクーポンと併用できるならば使う。

最後の支払いは、自分のクレジットカードを使う。支払額の1%が還元されるとすれば、1,500ポイント。クレジットカード会社が実施しているキャンペーンも併用すれば、さらにポイントが付いたりします。

申し込み額が15万円となれば、1万円程度はお得なリターンがあるはずです。

幹事の特権ではなく、幹事への手当

参加する30人から、1人5,000円ずつ回収し、予約や支払いなどは幹事が済ませる。

クーポンやポイントなど、特典を享受すれば、1万円ほどは見返りがありますから、幹事自身の参加費5,000円は実質無料になりますよね。

こういうことをすると、「リターンがあった分は参加費を割引して還元するべき」などとマジメなことを言う人もいるでしょうが、他の人に幹事という面倒な役割を押し付けているのですから、それぐらいは手当なり手数料と考えるべきでしょう。


幹事を担当した報酬みたいなもので、金券を使って費用を浮かす。ポイントを付ける。クーポンを使う。クレジットカードのポイントを付ける。

こういうことをしたからといって誰かが損をするわけではありませんから、「幹事を担当した人へのささやかなご褒美」とした方がいい。

幹事になれば、こういう美味しい思いができるぞと思わせて、忘年会の幹事を積極的にやってもらう。そうすれば、年末になって幹事選びでスッタモンダしなくて済みます。

面倒くさいことはやりたがらないのが人間です。しかし、面倒ではあるがご褒美があるとなれば話は変わります。

こういうインセンティブがあると、嫌がるどころかやりたがる人が出てくるぐらい。むしろ、「今年の幹事はオレがやる」、「何言ってんだ。お前は去年やったじゃないか。今年はオレだ」、「いや、私にやらせて。1度もやったことないし」、と幹事役が奪い合いになる。そういう光景を想像できます。


会社から幹事手当のようなものを出すのも一考ですが、予約作業を自由にやらせれば、先程のようにオイシイ特典があるのですから、会社としては放任するだけで手間がかかりません。

面倒なことをしてもらうには、何らかのインセンティブが必要です。タダで何かをやれというのは虫が良すぎます。


弁護士ドットコムでは、詐欺や横領と話が出てきていますけれども、1人3,000円のコースに申込んだのに5,000円を徴収したら、これはダメです。しかし、キッチリ5,000円を集めて、その後で予約や支払いで工夫したとなれば、それは幹事の腕によるものです。

そういう旨味を奪ってしまうと、幹事どころか忘年会に参加する人すらいなくなります。

人を動かすには、「これは得だ」と思わせるのがコツです。商売だけでなく忘年会でも同じです。

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