2011/1/24【他者を変えるか、自分を変えるか。】



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150年前にはまだ坂本龍馬は生きていたという事実に対して、随分と最近だなと思う。

1836年-1867年が坂本龍馬が生きていた時期だけれども、今は2011年だから、150年前にはまだ坂本龍馬が生きていて、新選組も京都の街中をウロウロしていたのだ。

150年を大昔と考えるか、ちょっと昔と考えるか、つい最近と考えるかによって感じ方が変わるけれども、私はちょっと昔と考える立場だ。ひいお爺ちゃんとかひいお婆ちゃんが生きていれば、もしかして生の新選組や木戸孝允を見た経験があるかもしれない。それぐらい時代が近いのだ。


たった150年前には、日本刀を腰に差した武士がいて、無礼な奴がいると刀で切っていたのだ。江戸城があって、大奥もあった。遠くに住む人に連絡するときは飛脚を使っていた。

その時代から150年たった今では、日本刀を腰に差した武士はいない(もしいたら銃刀法違反だ)し、ちょんまげも無い。蒸気船もおそらくもう無いはず。船は化石燃料で動くようになった。前島密が郵便制度を成立させたので、飛脚が無くなった。バイクがある、車がある。飛行機もある。パソコンがありiPhoneがある。



150年で世界はこんなにも変わるのだなと近頃思った。






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他者を変えるか、自分を変えるか。
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■会社と争って何を得たいのか。



もし何らかの労務トラブルが組織で起これば、そのトラブルを解消しようと行動を起こすことがあるかと思います。話し合いで解決することもあれば、第三者を介在させて解決する場合もあるでしょう。

例えば、最近の事例だと、JALの客室乗務員の組合が整理解雇の無効を訴えるというケースがありました。解雇を回避する手段が残されているのだから、会社は回避するべきだという主張。他にも、すでに予定されている整理人数に達しているはずなのに、予定数を上回って整理を実行しているという指摘もあったようです。

一般的に、解雇が実行されるとき、社員側は解雇は無効と主張するパターンは多い。会社側は手続きはキチンと踏まえた解雇だと主張し、一方、社員側は不十分な手続きなので解雇は無効だと対立する。この構図はもうお決まりパターンと言っても言い過ぎではないほど典型的ですよね。

しかし、もし解雇が無効になって、いわゆる元さやに戻ったらどうするのかが疑問として残ります。無効の主張が妥当であり、その主張が受け入れられたら、解雇は無効になるはずです。となると、元通りに仕事を続けるわけですよね。


他にも、残業代の未払いを会社に請求する場合も解雇に似ています。未払い分を会社に請求するのですが、請求すること自体はいいとしても、その請求を行った後はどうするのかがあまり話題にならないのですね。


解雇であれ手当の未払いであれ、会社との間で争いがあって、何らかの手段でもって元の状態に戻す手順を踏みますが、その後が気になります。







■勝った後の方が悩む。


労務トラブルでは、トラブルの内容や解決については情報として新聞やニュースでも触れられやすいのですが、ゴタゴタした後のことがあまり話題にならない傾向があるようです。あえて報道するほどのことではないので、当然なのかもしれません。

話し合いなり何らかの解決策を採用するなりしてトラブルを解決し、そのまま退職するならば問題にならないのかもしれないが、もし退職せずに仕事を続けたらどうなるのかが今回の焦点です。

確かに、解雇であれ手当の未払いであれ、納得いかない状態を修正するためにアクションを起こすのは当然ではあります。ただ、その行動を起こした後の処理をどうするのかが曖昧なままフェイドアウトしてしまっているのが実際のところ。


もし解雇無効の訴えが通ったらその後どうするのか。もし未払い時間外手当の支払いの訴えが通ったらその後どうするのか。そのまま会社に居続けるのか。それとも、他の選択肢を模索するのか。


そのまま会社に居続けるとすれば、おそらく会社は仕事を取り上げるのではないか。他には、人事的に嫌がらせを受けるとか。漠然とは想像できるかと思います。以前よりも居心地はおそらく悪くなるかもしれないなぁ、、と。


解雇すると決めたら、もう変えられないでしょうし、退職すると決めたら、もう引き止められない。他者の決定を覆すのは容易ではない。解雇に納得できないとしても、会社が決めてしまったとすれば、それを撤回させるのは厄介です。一度出したオファーを引っ込めるのは気持ち悪いですからね。






■「躱す」という選択肢も有用。



会社の判断を変えさせるか、それとも、自分が会社の判断を受け入れるか。この場合、どちらの判断もアリですが、選択する方によって結論は変わりますね。

会社の判断を変えさせるとなると、抵抗があるでしょうし、もし変えることができたとしても、元通りの状態に戻せるかは定かではない。一方、会社の判断を受け入れれば、結果に若干の不満があるかもしれませんが、精神的負担を感じることなく自分の側が変わることで済みます。

他者を変えるのは難易度が高いが、自分を変えるのは比較的簡単なのですね。


たとえ正しい主張であっても、その主張を表に出すのが望ましいかどうかは分かりません。正しければ堂々と主張するべきだとも思えますが、やはりそこは「大人の事情」が絡むわけです。

もちろん、ヘンな取り扱いを我慢し続けることを肯定するわけではないのですが、労務管理では法的な調整も必要ですが、「感情の調整」も必要ですからね。

整理解雇を提案されれば、割り増し退職金も提示されるでしょうから、そのオファーを受け入れて気持ちを切り替える方が良い時もあるかもしれません。










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