2010/10/28【独断と偏見で仕事する人】



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ディスプレイには視野角という要素があって、視野角が広いと、角度を変えてもキチンとディスプレイに映し出されている内容が見える。一方、視野角が狭いと、ディスプレイを見る角度をちょっと変えただけで画面が見えにくくなったりする。

「ケータイでもパソコンでも、視野角は広い方がいい」という価値観が一般的だが、モノによっては視野角は狭い方が都合が良いときがある。

ケータイには「覗き見防止フィルター」という小道具があって、この横の人から画面を除かれないように自分のケータイに貼る人がいる。

しかし、もしケータイのディスプレイの視野角が狭ければ、あえて覗き見防止フィルターを貼らなくてもいいのではないか。横から除いても画面は暗いので、内容を把握するのが困難になると思う。


ある点が欠点と思えても、ちょっと捉え方を変えると、それが長所に変わったりする。

探してみれば、短所が長所に転換する例は他にもあるのではないだろうか。




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■独断と偏見で仕事する人。
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■「独断と偏見で仕事をするな」という注意。



「分からないことがあったら人に聞く」と教えられることは多い。自分で考えたり、調べたり、悩んだりすると時間がかかるし、間違った判断をしてしまいがちだからだ。

確かに、分からないことがあったら人に聞くのは間違っていないし、合理的だ。ただ、人に聞くというのはあくまで解決策の1つであって、唯一の解決策というわけではない。

自分なりに考えて行動するのも解決策だろうし、自分で調べて行動するのもアリだ。


ところが、自分なりに考えたり調べた結果に基づいて行動したところ、「自分で判断せずに、人に聞け」と言われることがある。おそらく、自分で判断するよりも人に聞いた方が早くて確実だから、と思ってアドバイスしているのだろうと思う。

要するに、人に聞かずに独断と偏見で行動すると怒られたりするわけだ。


しかし、人は独断と偏見で行動できるようにならなければ、十分に仕事をできないのではないだろうか。

仕事ができる人は間違いなく独断と偏見で考えて行動していると私は思う。「独断と偏見」という言葉をあてはめるのは若干ズレているだろうが、「自分なりの基準」という言葉を当てはめればより実際に近い意味になるかもしれない。






■コンピューターと人間の違いは知能の有無。



「分からないことがあれば聞く」これは間違った判断ではないし、間違ったアドバイスでもない。

しかし、分からないことを片っ端から聞いていったらどうなるか。

「電話の受話器は右手で持つのが良いですか、それとも、左手で持った方がいいですか?」
「釣り銭を渡すときは、お札と小銭を一緒に渡した方がいいですか、それとも、別々に渡した方がいいですか?」
「お茶はどのタイミングで用意したらいいですか?」
「ちり取りと箒は一緒に置いておくべきですか、それとも、別々に収納しておく方がいいですか?」
「メールの返信はいつまでにすればいいですか?」
「言われた仕事が終わりました。次は何でしょうか(これを何度も繰り返す)」


などなど。

いちいち聞かれていたら、聞かれる方がイライラしてくるようなことではないか。

特に、指示した仕事が終わったら、次の指示が出るまで何もしない人がいたら、指示している人の気分はどうだろうか。もし指示されていないことをすると、「勝手に判断してはいけない」と言われたりするので、指示される方にも行動しない理由があるわけだ。

もちろん、指示で動くのは仕事を初めた時期だけだから、いつまでも指示・指示されるという関係が継続するわけではない。

ただ、「勝手に判断してはいけない」とか、「独断と偏見で判断しないように」と言われたりすると、気持ちが萎えてしまう人もいるはずだ。

自分で考えたり調べた結果に基づいて行動することを非難されてしまうと、自分で判断するよりも他人の判断で行動する方が無難だと思ってしまう。このような人が生まれることが好ましいと思える人はそういないだろう。


誰しも、いつかは独断と偏見で仕事をできる人間にならないといけない。


話が飛ぶが、コンピューターと人間の違いは知能の有無にある。

機械は自主的に判断することができない。あらかじめ決められた範囲でしか動かないのがコンピューターだ。1の指示で1の行動をするのが良いコンピューターというわけだ。

「この処理を10回繰り返せ」をプログラムを書けば、その通りにコンピューターは実行する。

「この条件を満たしたときだけこの処理を実行せよ。それ以外の場合は実行しない」とプログラムを書けば、確実にコンピューターはこの通りに実行する。

指示したことを確実にやり遂げるのが機械だ。


さらに、今では人工知能技術も発達していて、機械であっても自主的な判断ができるようにはなっている。中には、人間と会話できるロボットを作ろうとしている人たちもいる。

しかし、人間ほどよきに計らって考えるほど高性能ではない。感情を理解する能力が無ければ自主的に考えるのは難しいところで、機械が最も苦手とするのがこの感情の理解だ。

一方、人間は感情の理解ができるので、自主的に判断することは得意なはず。

ならば、その特技を活かして、行動すれば有益ではないのかと私は思う。「勝手に判断してはいけない」とか、「独断と偏見で判断しないように」というアドバイスで、この特技を潰してしまうのは勿体ない。







■独断と偏見に価値がある。



仕事は、どれだけ独断と偏見で行動できるかにかかっている。

もちろん、悪い意味で独断と偏見があれば困るけれども、いつかは自主的な判断に基づいて仕事しなければいけない。


自分なりに考えて、調べて、決めて、行動する。ここに人の価値がある。

1の指示で1の行動をする人にはさほどの価値は無い。この程度ならば、あえて人間が対応する必要はないだろう。


1の指示で5の行動をする人や1の指示で8の行動をする人と一緒に仕事をした方が得るものも多いし、こちらも楽に仕事ができる。

もちろん、最初は1の指示で1の行動しかできないかもしれないが、いつまでも1の指示で1の行動しかできないのはダメだろう。


いつか、独断と偏見で仕事ができるようになったら、その人は一人前だ。









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