あやめ社労士事務所 - 労務管理のツボをギュッと押す方法を考えます

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独断と偏見で仕事する人 付加価値は自分で動いて生み出す

付加価値




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■独断と偏見で仕事する人。
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「独断と偏見で仕事をするな」という注意。

「分からないことがあったら人に聞く」と教えられることは多い。自分で考えたり、調べたり、悩んだりすると時間がかかるし、間違った判断をしてしまいがちだからだ。

確かに、分からないことがあったら人に聞くのは間違っていないし、合理的だ。ただ、人に聞くというのはあくまで解決策の1つであって、唯一の解決策というわけではない。

自分なりに考えて行動するのも解決策だろうし、自分で調べて行動するのもアリだ。


ところが、自分なりに考えたり調べた結果に基づいて行動したところ、「自分で判断せずに、人に聞け」と言われることがある。おそらく、自分で判断するよりも人に聞いた方が早くて確実だから、と思ってアドバイスしているのだろうと思う。

要するに、人に聞かずに独断と偏見で行動すると怒られたりするわけだ。


しかし、人は独断と偏見で行動できるようにならなければ、十分に仕事をできないのではないだろうか。

仕事ができる人は間違いなく独断と偏見で考えて行動していると私は思う。「独断と偏見」という言葉をあてはめるのは若干ズレているだろうが、「自分なりの基準」という言葉を当てはめればより実際に近い意味になるかもしれない。





コンピューターと人間の違いは知能の有無。

「分からないことがあれば聞く」これは間違った判断ではないし、間違ったアドバイスでもない。

しかし、分からないことを片っ端から聞いていったらどうなるか。

「電話の受話器は右手で持つのが良いですか、それとも、左手で持った方がいいですか?」
「釣り銭を渡すときは、お札と小銭を一緒に渡した方がいいですか、それとも、別々に渡した方がいいですか?」
「お茶はどのタイミングで用意したらいいですか?」
「ちり取りと箒は一緒に置いておくべきですか、それとも、別々に収納しておく方がいいですか?」
「メールの返信はいつまでにすればいいですか?」
「言われた仕事が終わりました。次は何でしょうか(これを何度も繰り返す)」


などなど。

いちいち聞かれていたら、聞かれる方がイライラしてくるようなことではないか。

特に、指示した仕事が終わったら、次の指示が出るまで何もしない人がいたら、指示している人の気分はどうだろうか。もし指示されていないことをすると、「勝手に判断してはいけない」と言われたりするので、指示される方にも行動しない理由があるわけだ。

もちろん、指示で動くのは仕事を初めた時期だけだから、いつまでも指示・指示されるという関係が継続するわけではない。

ただ、「勝手に判断してはいけない」とか、「独断と偏見で判断しないように」と言われたりすると、気持ちが萎えてしまう人もいるはずだ。

自分で考えたり調べた結果に基づいて行動することを非難されてしまうと、自分で判断するよりも他人の判断で行動する方が無難だと思ってしまう。このような人が生まれることが好ましいと思える人はそういないだろう。


誰しも、いつかは独断と偏見で仕事をできる人間にならないといけない。


話が飛ぶが、コンピューターと人間の違いは知能の有無にある。

機械は自主的に判断することができない。あらかじめ決められた範囲でしか動かないのがコンピューターだ。1の指示で1の行動をするのが良いコンピューターというわけだ。

「この処理を10回繰り返せ」をプログラムを書けば、その通りにコンピューターは実行する。

「この条件を満たしたときだけこの処理を実行せよ。それ以外の場合は実行しない」とプログラムを書けば、確実にコンピューターはこの通りに実行する。

指示したことを確実にやり遂げるのが機械だ。


さらに、今では人工知能技術も発達していて、機械であっても自主的な判断ができるようにはなっている。中には、人間と会話できるロボットを作ろうとしている人たちもいる。

しかし、人間ほどよきに計らって考えるほど高性能ではない。感情を理解する能力が無ければ自主的に考えるのは難しいところで、機械が最も苦手とするのがこの感情の理解だ。

一方、人間は感情の理解ができるので、自主的に判断することは得意なはず。

ならば、その特技を活かして、行動すれば有益ではないのかと私は思う。「勝手に判断してはいけない」とか、「独断と偏見で判断しないように」というアドバイスで、この特技を潰してしまうのは勿体ない。






独断と偏見に価値がある。

仕事は、どれだけ独断と偏見で行動できるかにかかっている。

もちろん、悪い意味で独断と偏見があれば困るけれども、いつかは自主的な判断に基づいて仕事しなければいけない。


自分なりに考えて、調べて、決めて、行動する。ここに人の価値がある。

1の指示で1の行動をする人にはさほどの価値は無い。この程度ならば、あえて人間が対応する必要はないだろう。


1の指示で5の行動をする人や1の指示で8の行動をする人と一緒に仕事をした方が得るものも多いし、こちらも楽に仕事ができる。

もちろん、最初は1の指示で1の行動しかできないかもしれないが、いつまでも1の指示で1の行動しかできないのはダメだろう。


いつか、独断と偏見で仕事ができるようになったら、その人は一人前だ。


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労務管理の問題を解決するコラム

職場の労務管理に関する興味深いニュース

【仕事のQ and A】

決まったことを決まった手順で処理するのは難しいものではありません。例えば、給与計算。毎月1回は給与が支給されるので、その計算作業も毎月ありますけれども、頭を悩ませるほどのものではありません。

他には、雇用保険や社会保険への加入手続きもちょくちょくと発生しますけれども、これも必要な書類を揃えて出すだけですから難しくない。

労務管理ではルーティンな業務があり、それらを処理するには特別な能力や知識は必要ありません。

しかし、時として、普段は遭遇しないような問題が起こります。例えば、休憩時間を1回ではなく何回かに分けて取るのはいいのかどうか。有給休暇を半日や時間単位で細かく分けて取ると便利なのかどうか。仕事着に着替える時間には給与は支払われるのかどうかなど。答えが1つに定まりにくい問題が労務管理では起こります。

  • Q:会社を休んだら、社会保険料は安くなる?
  • Q:伊達マスクを付けて仕事をするの?
  • Q:休む人が多くて勤務シフトに穴が開く。対処策は?
  • Q:休憩時間を分けて取ってもいいの?
  • Q:残業を許可制にすれば残業は減る?
  • Q:残業しないほど、残業代が増える?
  • Q:喫煙時間は休憩なの?
  • Q:代休や振替休日はいつまでに取ればいいの?

このような問題に対して、どのように対処するか。それについて書いたのが『仕事のハテナ 17のギモン』です。

 

仕事のハテナ 17のギモン

【1日8時間を超えて仕事をしたいならば】

毎日8時間の時間制限だと柔軟に勤務時間を配分できないので、月曜日は6時間の勤務にする代わりに、土曜日を10時間勤務にして、平均して8時間勤務というわけにはいかない。

しかし、仕事に合わせて、ある日は勤務時間を短く、ある日は勤務時間を長くできれば、便利ですよね。それを実現するにはどうしたらいいかについて書いています。

残業管理のアメと罠

 

残業管理のアメと罠

【合格率0.07%を通り抜けた大学生。】

私が社労士試験に合格したのは大学4年のときで、いわゆる「現役合格」です。けれども、3年の時に一度不合格になって、ヘコんだんです。「たかが社労士試験ごときにオチたのか」って。

どうすると不合格になるか。どんなテキストや問題集を使えばいいか。問題集の使い方。スマホをどうやって社労士試験対策に活用するか、などなど。学生の頃の視点で書いています。

社労士試験というと、社会人の受験者が多いですから、学生の人の経験談が少ないんですよね。だから、私の経験が学生の人に役立つんじゃないかと思います。

大学生が独学で社労士試験に合格する方法: 合格率0.07%の軌跡 Kindle版

 

合格率0.07%を通り抜けた大学生。

【学生から好かれる職場と学生から嫌われる職場】


高校生になれば、アルバイトをする機会があり、
過去、実際に経験した方、
もしくは、今まさに働いている学生の方もいるのでは。

中には、
「学生時代はアルバイトなんてしたことないよ」
という方もいらっしゃるかもしれません。

そういう稀な方は経験が無いでしょうけれども、
学生のアルバイトというのは、
何故か、不思議と、どういう理屈なのか分かりませんが、
雑というか、荒っぽいというか、
そういう手荒い扱いを受けるんです。

若いし、体力もあるし、
少々、手荒に扱っても大丈夫だろうという感覚なのでしょうか。

それ、気持ちとしては分かりますけれども、
法令上は、学生も他の従業員と(ほぼ)同じであって、
一定のルールの下で労務管理しないといけないのです。

もちろん、
18歳未満は夜22時以降は働けないとか、
8時間を超えて働けないとか、
そういう学生ならではの制約は一部ありますけれども、
それ以外のところは他の従業員と同じ。

週3日出勤で契約したはずなのに、
実際は週5日出勤になっている。

休憩時間無しで働いている。

採用時に、1日5時間働くと決めたのに、
実際は1日3時間程度しか勤務させてもらえない。

「学生には有給休暇が無い」と言われた。

テスト休みを取って時給を減らされた。

など、
やってはいけない労務管理がなされてしまっている
という実情もあるようです。

何をやってはいけないかを知らないまま、
間違った対応をしてしまうこともあるでしょう。

(知らないからといって許されるものではありませんけれども)

このような労務管理をすると、学生から好感を持たれ、
辞めていく人が減るのではないか。

一方で、
「これをやってしまってはオシマイよ」
な感じの労務管理だと、
ザルで水をすくうように人が辞めていく。

学生から好まれる職場と嫌われる職場。

その境目はどこにあるのかについて書いたのが
『学校では教えてもらえない学生の働き方と雇い方 - 35の仕事のルール』
です。

 

「学生が好む職場」と「学生が嫌う職場」 その違いは何なのか。

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