book95(土日祝日割増の日に有給休暇を使ったら給与も割増になるか)






■通常よりも割増の給与になっている日に有給休暇を取得すると、、、


突然ですが、、、


例えば、通常だと時給1000円であるが、土日祝日は20%割り増して1200円に時給が上がる会社があるとします。


なお、補足しますと、この場合の割り増しとは、土日祝日が忙しいために存在するものであって、時間外や深夜、休日などの割増ではありません。


さて、そこで、割増給与になっている土曜や日曜、または祝日に有給休暇を取得したとしたら、その休暇日の給与はどうなるのでしょうか。


土日祝日は割増給与であり、その日に有給休暇を取得したのだから、割り増した1200円を基準に給与を支給するべきなのでしょうか。

それとも、

休暇であって、土曜日や日曜日、もしくは祝日には実際に勤務していないのだから、割増部分は除いて、正味の時給である1000円を基準にして給与を支給すべきなのでしょうか。


さて、どちらでしょうか。






■休暇に割増賃金は要らない。


結論を先に言えば、答えは後者です。

つまり、「割増部分は除いて、正味の時給である1000円を基準にして給与を支給すべき」となります。


今回の割増給与は、「当社は、土日祝日が忙しいので、他の平日と土日祝日が同じ時給では不公平感が出るので、土曜日と日曜日、および祝日に限定して時給を20%上げています」という点が存在理由です。


つまり、今回の割増給与は、「土日祝日に働いたという事実に対して支払われる」ものであって、たとえ土日祝日であっても、休暇として実際に勤務していないならば、割増給与は支給しないと判断するわけです。


他の例を挙げれば、交通費と同じと考えれば分かりやすいでしょうか。

現実にも、実際に出勤していなければ、通勤費も不要になりますよね。
(ただし、月単位で通勤定期券を使っている場合は除きます)


ゆえに、今回の場面でも、割増対象の土日祝日に実際に出勤していないのだから、割増も不要となるわけです。



山口正博 社会保険労務士事務所
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