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マイナンバーカードで25%還元(上限5,000円)を受けるための条件とは?

 

25%還元

 

 

政府が用意する25%の還元策

QRコードを使ったキャッシュレス決済を利用すると、キャンペーンやキャッシュバックなど、還元策を受けられるのが利点で、使い始めた方も多いのではないでしょうか。

小銭を出さなくていいですし、お釣りを受け取る必要もありませんから、スッと支払いが終わって、スマートな感じではあります。

買上金額が527円だとすると、現金で支払う場合、1,007円を出してみたり、1,027円を出してみたり、ちょうどの527円を出したり、と財布の中をちゃりちゃりちゃりちゃりと小銭を探るなんてことがあります。

政府も、キャッシュレス決済を推進しており、マイナンバーカードを使った還元策を準備しています。


マイナポイント」という名称のポイントを還元するようで、決済した金額の25%をポイントで還元していく、というのが施策の内容です。

25%といっても、無限に還元されるわけではなく、上限金額が決まっています。

予定では、25%還元の実施期間は、2020年9月から2021年3月までの7ヶ月間。これを書いている時点が2020年の2月ですから、まだ半年ほど猶予があります。

 

 

必要なものは、マイナンバーカードとマイキーID

25%還元を受けるには、まずマイナンバーカードを作っておかなきゃいけないのです。

緑色の個人番号通知カード、あれはマイナンバーカードではありません。個人番号を通知する紙ですから、マイナンバーカードとして使えるものとは違います。

マイナンバーカードを発行してもらうには、通知カードを受け取ってから、証明写真を撮影し、必要な手続きをします。

必要な書類を郵送すると、後日、市町村の窓口から、マイナンバーカードを発行する準備ができた、と連絡がきます。

その連絡が来た後、市町村のマイナンバーの窓口に行って、発行手続きをします。そこで暗証番号の設定(4つ設定する必要があります)なども必要になります。

これでマイナンバーカードは手に入るのですけれども、25%の還元策を利用するには、マイナンバーカードだけじゃなくて、さらにマイキー ID というものが必要になります。
「なんじゃそれ?」と思うところですが、マイナンバーカードの情報を、キャッシュレス決済サービスと連携させるために、マイキー ID というのが必要らしいです。

 

マイナポイントの活用

 


発行方法が限られるマイキーID

さて、このマイキー ID ですが、 発行する手段が限られています。

まず、Windows PC、Windows 7、Windows 8.1、Windows 10、いずれかがインストールされたパソコンからマイキー ID の発行ができます。

なお、Windows PC を使う場合は、IC カードを読み取る IC カードリーダーが必要になります。

他には、Android スマホからマイキーIDを発行することも可能です。この方法だと、IC カードリーダーは要りませんから、最も簡単な方法かもしれません。

ただ、マイナンバーカードを読み取れる(比較的新しい機種の)Android スマホじゃないといけないのが注意点です。

マイナンバーカードに対応したNFCスマートフォン一覧

iPhoneも対応スマートフォンに含まれていますが、Androidスマホとはできることに違いがあります。

三つ目の手段としては、市町村の、マイナンバーカードを取り扱う窓口まで行って、マイキー ID を発行してもらう、という手続きです。

で、問題になるのが、iPhone や Mac を使っている人たち。

2020年1月時点で、iPhone と Mac には対応しておらず、これらの端末からマイキー ID を作成することはできません。今後、対応するらしいですけども、具体的な時期は明らかにされていません。

実際に、還元策が始まるまでには、iPhone や Mac でも、マイキー ID を作れるようになるのでしょうけども、早めにマイキー IDを取得しておきたい、と考えている方は、Windows がインストールされたパソコンや、Android スマホから手続きするといいでしょう。

わざわざ市町村の窓口まで行って、マイキー ID を作る、というような段階ではありませんから、そこまで時間や手間をかけてやるほどのことじゃないです。

 

 

 

チャージしたマイナンバーカードをお店に持っていくわけじゃない

まだ法律が成立してないので、制度の中身は流動的ですが、還元額の上限は5000円で、25%ですから、2万円を使うとその25%である5,000円が還元されます。

買い物の金額としては、最大で2万円までが対象になります。1度に2万円も買う必要はなく、何回かに分けて、総額で購買金額が2万円に達すれば、還元枠の全てを利用できます。

マイナンバーカードに、事前にお金をチャージして使う、という形ではなくて、PayPayやLINE Pay、au Pay、といった既存のQR コード決済サービスと連携させて、それらの決済サービスをすると、マイナポイントが還元される、という仕組みです。

マイナポイント事業に登録されている、キャッシュレス決済サービスから1つを選択し、どのサービスで還元を受けるかを決めます。

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2020年2月19日時点で登録されているサービス

選択する基準は、もっとも汎用性の高いサービスを利用するのがおすすめです。PayPayやwaon、nanacoあたりが使い勝手が良さそうだと思えます。

マイナポイントは1ポイントで1円相当と扱われ、利用者が選択したQRコード決済でポイントを利用できます。

マイナンバーカードを直接お店に持って行って、カードリーダーにかざして支払う、というような形ではないのです。

獲得したマイナポイントは、どのようにして使うのかというと、PayPayやLINE Payなどの QR コード決済サービスにマイナポイントを振り分けて(ポイントを変換する形になるはず)、支払いに使ったり、オンラインショップで使います。

マイナポイントは、実質的に現金と同じように使える、と考えて良さそうです。

マイナンバーカードを、直接お店に持って行って使うわけじゃない。ここは重要なポイントです。

カードお店に持って行っても、支払いはできませんから間違いないように。

マイナンバーカードに事前にチャージして、そのカードで買い物をするわけじゃないのですが、おそらくここを勘違いする人が出てくるんじゃないかと。

25パーセントの還元を受けられる、というニンジンを用意して、マイナンバーカードを持ってもらう。これが政府の狙いです。

コンビニで公的証明書を発行することが出来ますし、将来的には保険証の代わりにもなりますし、e-tax でも使えますから、マイナンバーカードは持っていた方がメリットは大きいでしょう。

市役所の窓口に行って、住民票の写しだとか印鑑証明書を取るとなると、結構な時間がかかるんですよ。

申請書を書いて、必要な料金を券売機で支払って、番号札を持って待たなきゃいけない。その待ち時間が20分ぐらいはかかるんですよ。混んでいればもっとかかります。

一方で、コンビニだったら、マルチコピー機にマイナンバーカードを置いて、操作すれば、ススッと証明書が出てくるわけですから、こちらの方がはるかに便利です。筆者は、証明書のコンビニ発行を何度も利用したことがありますが、待ち時間が無く快適です。

夜遅くでも朝早くでもOK です。市役所だったら、夕方の5時半には閉まっちゃいますから、夜の8時とか10時ぐらいに、住民票の写しや印鑑証明書が欲しいと思った場合は、マイナンバーカードを使って、コンビニで取得できれば、助かります。

個人情報が政府に集まるとか、取られるとか、そういう理屈で、マイナンバーカードを何かと拒否する人もいるんでしょうけども、マイナンバーカードがあろうがなかろうが、ある程度の情報は政府に渡っちゃいますので、カードを持つ事によるメリットの方に着目して、使っていく方が賢明でしょう。

 

 

個人番号通知カード(緑色の紙カード)は廃止される

緑色の個人番号通知カード、カードというよりもペラペラの紙なのですが、2020年の5月25日で廃止されます。

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個人番号通知カード

再発行ができなくなりますから、紛失したらもう入手できません。廃止以降は、個人番号を知らせる通知書(ペラっと剥がすタイプのハガキでしょうが)が送付されるようになり、個人番号を証明する書面としては使えないものになります。

以前の緑のカードは今後も個人番号を証明するものとして使えるようですが、25%還元を受けられませんので、マイナンバーカードに変えておく方がいいでしょう。「5,000円あげるから、マイナンバーカードに切り替えて」と人参をぶら下げられたら、食いつく人はいるはずです。

マイナンバーカード自体は、2015年の12月から申請手続きができるようになっていて、2020年の4月から5月、特別定額給付金の手続きが始まるまでは、市町村のマイナンバーカードの窓口はいつもガラガラで、行けばすぐに手続きしてもらえるような状態でした。

マイナンバーカードの発行も待つことなくできましたし、暗証番号の設定もすぐに対応してもらえました。窓口に利用者がいませんでしたから。

2020年の1月に、電子証明書の更新(5年に1回、電子証明書を更新する必要がある)に市町村のマイナンバー窓口へ行きましたが、その時も待っている利用者はいませんでしたから、すぐに更新手続きは終わりました。

市町村から、電子証明書を更新するよう、通知のハガキが来るらしいのですけれども、私はハガキが来る前に、用事のついでに窓口に行って更新手続きを済ませました。

マイナポータルにログインすると、電子証明書の期限が迫っていますとのアラートが出ますから、そのアラートが出たら、もう更新に行くことができます。ハガキが到着していなくても更新はできます。

2020年1月の段階では、マイナンバーの窓口には誰も待ってる人がいませんでしたから、すぐに電子証明書の更新も済ませることができました。

先手必勝です。何事も。

 

 

証明写真発行機からマイナンバーカードを申請可能。これはハイテク

私は、2015年の12月に、スマートフォン経由でマイナンバーカードの発行を申請したんですけれども、他の方法として、証明写真機から直接に、マイナンバーカードの発行申請ができるようになっているんです。

写真を撮影してプリントするだけなのかと思っていたのですが、ネットワークに接続して申請まで完了できるのですから。あの機械、単に写真を撮るだけだと思っている方も多いのでは。

マイナンバーカード対応の証明写真機というのは前からあったんですけども、まさか証明写真機から申請までできるとは知らず。写真のサイズを申請用に合わせるだけだろうと思っていたのですが、申請手続きも証明写真機からできるとは意外でした。

通知カードをマイナンバーカードに切り替えるには、申請手続きが必要ですけども、まず写真を撮らなきゃいけないので、証明写真機で写真を撮って、そのデータを使って、その場で申請ができるという仕組みなんでしょうね。よく考えられています。

証明写真機はネットワークに接続しているというわけです。なかなかのハイテクですよ。

 

 

 

マイナンバーカードの暗証番号を忘れたら本人の責任

マイナンバーカードには暗証番号が4つ設定されていて、それを忘れてしまったがために、サービスがロックされる人もいるようですけれども、これは利用者本人の責任であって、別にマイナンバーカードや行政のシステムが悪いわけではなく、忘れてしまった本人の責任です。

再設定するために、市町村の窓口まで行かなきゃいけない。その点について文句をいう人もいますけれども、そもそも暗証番号を忘れなければいいわけで、忘れちゃったあなたが悪いわけです。

窓口に行かないと変更できないのを不満に感じる方もいますが、マイナンバーカード本体と4つの暗証番号を組み合わせると、公的手続きができてしまうものですから、他の人がなりすまして暗証番号を変更しないように、本人が市町村の窓口まで行かないといけないわけです。対策としては、忘れないようにすればいいだけです。

市町村では、暗証番号を設定する際に、紙に書いてもらうようになっていて、暗証番号をメモに残すことができるので、たとえ忘れたとしてもその紙を見れば入力できます。暗証番号を覚えておく必要はなく、各種ネットサービスのパスワードもランダムなものに設定し覚えるものではなくなっています。

マイナンバーカードを発行する際、窓口で記入用の用紙が用意され、手書きで暗証番号を書いておくように私は案内されました。めったに使わないものだと、忘れてしまいますから、紙に書いて保管するのが良いでしょう。

マイナンバーカードの発行時に設定する4つの暗証番号は、紙に書いて保管する(頭で記憶しない)。これがベストだろうと思います。

 

 

マイナンバーカードを申請する猶予は4年もあった

マイナンバーカードを私が入手したのは2016年の5月。

2015年の12月に個人番号通知カード(緑の紙カード)を受け取り、すぐに発行申請して、半年ほど待って入手できました。当時はまだ制度が開始されたばかりで、発行まで時間がかかったのです。

特別定額給付金の申請で、マイナンバーカードを申請する人もいるのでしょうけども、既に2016年からマイナンバーカードの発行申請はできたわけで、2020年まで約4年ほどの時間的猶予がありました。

それだけの時間的猶予があったにも関わらず、マイナンバーカードを申請せずにそのまま放置して、いざオンライン申請のためにマイナンバーカードが必要となった時になって、申請に行っても、窓口が大混雑していて、なかなかマイナンバーカードが手に入らない。

マイナンバーカードの窓口はいつ行ってもガラガラだったのに、なぜ申請しなかったのか。無くても困らないから申請しなかったのでしょうけれども、いずれ必須になるのは分かっているのですから、いつかは作らなきゃいけないもの。

ちゃんと申請して、マイナンバーカードを既に持っている人でも、設定した暗証番号を忘れちゃっている。これはもうメモに残して、忘れても困らないようにするしかない。

2020年8月末の段階で、マイナポイント事業による還元施策に申し込んだ人数は400万人弱になったとのこと。マイナンバーカードを作らなくても生活に支障がないため、「まだ作らなくていいだろう」と思わせてしまっているのが原因です。

マイナンバーカードがなければ健康保険を利用できない。従来の健康保険証を廃止。
マイナンバーカードを図書館の入館証として使う(他の入館手段を用意しない)。
運転免許証を発行する際にマイナンバーカードによる本人確認を必須にする。
マイナンバーカードを自転車の運転免許証として利用する。所持するのに年齢制限がないため年齢に関係なく運転免許証として使える。
携帯電話を契約する際にマイナンバーカードでの本人確認を必須にする。

このようにマイナンバーカードを持っていないと生活できない状況を作り出さないと、いつまでたってもカードの普及率が上がってきません。

e-Taxでも、以前はマイナンバーカードが必須だったものを、ID・パスワード方式での利用も可能にしてしまい、マイナンバーカードの普及を遅らせる要因の1つになっています。

逃げ道を用意すると、「マイナンバーカードを持たなくても大丈夫だ」と思わせてしまうため、これがなければ生活できないものに変えていく仕掛けが必要です。

 

 

マイナポイントで25%還元を受けるための準備

2020年の夏にマイナポイントによる25%還元が始まります。その準備のためには、マイキーIDを取得する必要があります。

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似たようなアプリが複数ある。

JPKIMobileというアプリ、上の白背景のアプリですが、隣のマイナポイントアプリ(青背景)とよく似ていますけれども、それぞれ別物。同じ犬が登場するので紛らわしい。JPKIMobileはマイナンバーカードの証明書を確認できるアプリで、マイナポイントアプリはマイナポイントの利用者ページにアクセスするためのもの。さらに、右のマイナポータルアプリは、特別定額給付金の申請で利用するもの。

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レビュー評価が随分と低いですが、ちゃんと動きます。

マイナンバーカードとスマホアプリを使って、マイキーIDを発行しますが、確定申告や特別定額給付金をスマホ経由で済ませた経験がある方ならば、そう難しくなく手続きできるでしょう。

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すでにマイキーIDを作成済みならば、利用者マイページに入れる。

マイキーIDを取得したら、マイナポイントの予約が必要のように思えたのですが、マイキーIDを取得すればそれは終わっているらしいです。

「マイナポイントの予約」と「マイキーID」は同じものと扱われているようで、名称が違うため、それぞれ違うものなのかと考えてしまいますが、実際は同じもの。紛らわしいですが。

例えば、「マイナポイント利用のためのマイキーID発行」に名称を一本化した方が分かりやすいと思いますが、分ける意図が何かあるのでしょうか。

2020年5月時点では、まだマイキーIDを発行した後の段階から先に進めません。IDを使って利用者マイページにサインインしても、今後の案内を待つように表示されるだけです。

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マイナポイントの事業者選択はまだできない。

これを書いている時点が2020年5月ですから、9月まではまだ時間に余裕があります。

マイページにサインインするときは、マイナンバーカードは必要ありません。マイキーIDとパスワードで利用できます。二段階認証は無し。

マイキーIDを発行する際は、マイナンバーカードを読み取る必要がありますが、発行後は必要なくなります。

キャッシュレス決済サービスを選択する手続きをして、マイナポイントを申し込む必要がありますが、まだその手続はできない。


マイナポイントのウェブサイトでは、7月から選択できるようになる予定とのこと。

 

すでに書きましたが、マイナンバーカードをお店に持って行って買い物をするわけではないので間違えないように。おそらく勘違いする人が出てくるでしょうが、マイナンバーカードにチャージして買い物をするわけではありません。

還元の対象となるキャッシュレス決済の種類は数十種類とありますが、もっとも汎用性が高いPayPayを私は選択するつもり。

25%還元で、上限額は5,000円なので、20,000円までの買い物が還元対象になる。日用品を購入してもいいし、食料品を買ってもいい。

20,000円使うと、5,000円がキャッシュバックされるわけですから、少額の買い物に使うには丁度いいぐらい。

 

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