読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

book879(有給休暇で連休制度を作る)

 


会社が有給休暇の使い方を決める。


連休というと、ゴールデンウィークやお盆、シルバーウィーク、年末年始をイメージするところですが、有給休暇を使って連休を作ることもできます。

例えば、有給休暇が14日付与された場合、5日を超える日数分、つまり9日分は、労働協約なり労使協定でルールを決めると、会社側が有給休暇の使い方を決められます(労働基準法39条5項)。

これを「有給休暇の計画付与」と言います。



有給休暇は本人が自由に使えるものなのですが、労働協約なり労使協定で有給休暇の使い方を決めると、最低限の日数である5日分を除いて、それを超える日数分の休暇については、会社側でどのように使うかを決められるのですね。

では、この計画有給休暇を利用して、どのように休暇を使っていくか。ここが問題です。

 



細々と使わないのが休暇らしい。


近頃だと、半日単位や時間単位で有給休暇を使えるようにルールが変わってきましたが、私はそういう細々と使うのはオススメしません。

半日だけ休むならば、いっそのこと丸1日休めばいいですし、2時間だけとか3時間だけと中途半端に休暇を使うのも管理が面倒です。

3連休や5連休のように、ドバっと使う方が休暇の雰囲気が出るし、休暇を取ったなという気分にもなれます。



5月や8月、年末年始に計画有給休暇を入れ込むのも1つの方法です。大型連休の時期には、カレンダーの構成上、途中で平日が入り込む場合があり、それを休暇に変えて連休化するのが有給休暇の使い方の1つです。

http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/kinrou/dl/101216_01e.pdf
年次有給休暇の計画的付与制度(厚生労働省)

こういう使い方をブリッジホリデーと言うらしいですが、私も何年も前から提案している休暇の使い方です。



他には、上記のような時期に関係なく、連休を作るのもいいでしょう。

付与日数の5日を超える部分は計画付与にできるので、例えば、1年6ヶ月の勤務で11日、3年6ヶ月の勤務で14日の休暇がありますから、前者だと6連休、後者だと9連休を作れるわけです。さらに、6年以上の勤務ならば、15連休も作れます。

書いてみて感じましたが、15連休は魅力的ですね。約2週間ですから、夢が膨らみます。南フランスに長期滞在とか、南極に行くとか、北欧にオーロラを見に行くとか、そういうプランでも十分に実現可能な休暇日数ですね。

海の家に半月間滞在して、ずっとサーフィンなりスキューバーダイビングをやるのもいいですね。他には、ウィンターシーズンに、スノーリゾートに長期滞在して、スノーボードやスキーを思う存分楽しむのもアリです。


5日を超えた分を一纏めにして連休にするのがポイントです。計画消化の対象になった日数は会社側でロックして、強引に連休化してしまう。

付与された休暇のうち5日分は本人が使い方を決められるので、それを超えた分を強制的に連休化されても不利益はありません。むしろ、一気に休暇の消化が進むので、社員側としても嬉しい限りです。


有給休暇を計画消化するならば、細々と使わないようにするのがミソです。半日有給休暇や時間単位有給休暇などは論外。

連休という点がポイントで、時間単位や半日単位で休暇を切り刻まない。

9連休だと海外旅行も行けます。例えば、ヨーロッパへ旅行に行くとなると、最低でも1週間は必要なので、9連休ならば十分に可能です。



休暇という言葉には、「まとまった休み」というイメージがあります。1日とか半日などもはや休暇に入らないのです。さらに、時間単位で有給休暇を使うとなれば、もはや有給休暇ではなく「有給休憩」と表現するべきでしょう。

 

 

 

山口正博 社会保険労務士事務所
大阪府大東市灰塚6-3-24
E-mail : mail@ymsro.com

© 社会保険労務士 山口正博事務所