2009/5/12【「時間拘束=仕事」ではない】


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こんにちは。山口社会保険労務士事務所の山口正博です。



このレポートは、定期的に、コラム形式で、
労務管理に役立つ内容を配信するレポートです。

興味本位で読むのもよし。
仕組み作りのネタにするのもよし。
つまみ食い感覚で読むのもよし、です。

どうぞ、自由にご活用下さい。


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今日のTOPIC
1: 「時間拘束=仕事」ではない。
>>>時間に対価を支払うことの不自然さ。

2: 編集後記

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■■  「時間拘束≠仕事」ではない。
■■  時間に対価を支払うことの不自然さ。
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■時間を拘束することに対価を支払うのが今現在。


「日給14,000円」や「時給1,200円」というように、
時間的要素を基準に賃金は決められることが多い。


確かに、1日(8時間)や1時間単位ならば、管理や
計算も容易ですから、よく使われるのも当然ですよね。


しかし、時間的要素だけで評価をすると、適正な評価に
ならないこともあるでしょう。



そこで、より適正な評価を目指すために、成果に対する
評価を組み入れている企業も相応にあるかと思います。


しかし、成果を評価する基準を組み入れたからといって、
時間拘束に対する評価はなくなっていませんよね。


たとえ、成果型の給与制度であっても、一定の生活を
保障する給与を支給しなければいけないのが法律です。


つまり、社員さんに時間を使わせたのだから、成果を
得ることができなくとも給与は支給せよ、ということです。


ただ、ここで、「時間拘束=仕事」と考えてしまうのは
不自然ではないかと思うのです。


私も、「時間拘束したのだから、それに対する対価は
支払わなければいけない」という立論をすることも
時にはあるのですが、違和感は感じます。


「時間拘束がなぜ対価に結びつくのか」という点が
やはり引っかかるわけです。



考えると、「時給制」というのは不自然な賃金体系
ではないでしょうか。

どんな仕事をしたかを評価するのではなく、どれだけの
時間にわたって会社に滞留したか(仕事に関わっていたか)
を評価の基準にするのが時給制です。


ただ、別の立場に立てば、仕事が多い時と少ない時のブレを
平準化して時給を設定しているので、時給制は不自然な
賃金体系ではないとも言えます。


ゆえに、時間を基準にした評価は、公平な仕組みである
と同時に、時に不公平な仕組みでもあるわけです。








■時間を費やすことも仕事かどうか。


時間を拘束することが仕事だと考えると、出勤して
何もしなくても給与は支払われるという理屈になるわけです
(現実には、出勤して何もしない人はいないと思いますが、
分かりやすく説明するためにあえて設定しています)。


ただ、時間拘束を「仕事」ではなく、「犠牲」だと考えれば、
対価も支払うべきと判断できます。


本来ならば、他の事をすることができたにもかかわらず、
仕事として時間を拘束されていたから、他の事はできなかった
という理屈です。

つまり、「機会費用」が発生しているのだから、対価を得るのは
当然だということ。



しかし、時間を拘束することは「目的」ではなく「手段」の
はずですから、違和感は残ったままです。








■時間以外の基準で評価する仕組みを作ってこなかった。


タイムカード(時間管理)がいつまでもなくならない理由は、
賃金支払いの基準として、時間以外の基準を作って来なかった
からではないでしょうか。


時間という基準に対して過度に依存しているゆえの抵抗もある
かもしれませんね。



時間で計量できない仕事も増えているのですから、時間以外の
評価基準を作る必要も増えているはずですよね。



例えば、「1時間で100個作れる」

とほぼ想定できる仕事ならば、
時間だけを基準に評価をしても差し支えないでしょう。

一方、1時間で何が作れるか(何個作れるか)分からないという
仕事ならば、時間だけを基準にするのは心許ないでしょう。


ただ、たとえ今現在の時点で成果が無くても、今の仕事が将来の
成果のための基礎作りになっているというならば、評価はすべき
でしょう。

ゆえに、成果という要素を組み入れれば解決できるというわけ
でもないのですよね。



「給与(勤務時間、仕事内容、仕事の成果、チームワーク、、、)」
というように、

時間という基準だけでは評価できない(しにくい)部分も、
パラメーターとして評価をしなければいけない状況になる
はずです。


この場合、勤務時間を評価から排除するのではなく、評価全体に
占める勤務時間のウェートを下げて、他の要素にウェートを
割り振るという試みが必要になるでしょう。


ただ、どのようなパラメーターをどれだけ含めれば満足のいく
評価システムになるかというと、これは分かりません。

多ければ多いほど良いのでしょうが、それでは切りがありません
よね。



2年前でしょうか、「ホワイトカラーエグゼンプション」という
働き方を導入しようという動きがありましたよね。


ただ、この制度に反対する人が多く、正式に仕組みとして成立
することはなかったのですが、「時間」以外の基準を模索しよう
という動きであることは確かです。


今後も、ホワイトカラーエグゼンプションという形ではなくとも、
「時間」という基準から脱却しようという試みは続くのでは
ないかと私は思います。











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>>編集後記



布団を敷かずに寝ると体に良いようです。


布団に寝ていると体が沈み込むので、寝返りが打ちにくく、
体に負担がかかるとのこと。


そこで、昨日、布団を敷かずに、タオルケット1枚だけを敷いて
寝てみたところ、結構良さそうです(まだ1日ですが)。


私は特に肩こりや腰痛に悩まされているわけではないのですが、
普段とは違う新しい試みとして実行してみたところです。



このブログでも紹介されています。
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私もサンプラザ中野さんがテレビで話していたことに影響を受けた一人です(笑)。


確かに、ホテルのふかふかベットに寝ていると、時に寝心地が
悪いこともありますから、床に寝るのも良いのかもしれませんね。

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