2009/5/8【休暇を支給するという発想】


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こんにちは。山口社会保険労務士事務所の山口正博です。



このレポートは、定期的に、コラム形式で、
労務管理に役立つ内容を配信するレポートです。

興味本位で読むのもよし。
就業規則を作る前に読むのもよし。
つまみ食い感覚で読むのもよし、です。

どうぞ、自由にご活用下さい。


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今日のTOPIC
1: 休暇を支給するという発想
>>>"Time is money"なら、休みもお金と同じ。

2: 編集後記

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■■  休暇を支給するという発想
■■  "Time is money"なら、休みもお金と同じ。
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■支払うのは金銭だけと限定しなくても良いのでは。



人は、何らかの形で働くと、その対価として賃金や
報酬を受け取りますよね。


会社だと給与や諸手当および賞与ですし、自営業だと
報酬などでしょうか。


ただ、原則として、働いたことへの対価は「金銭」
もしくは「金銭同等物(通勤定期券の支給や社宅の
完備など)」に限定されています。



そこで、「金銭を支給する」というのではなく、「休暇
を支給する」という発想もあって良いのではないかと
思うのです。


"Time is money(時は金なり)"という言葉があるぐらい
ですから、休暇も金銭と同じくらいの価値があると判断
して良さそうなものです。








■「労働の対価」ならば「金銭」でなければいけない。


労働基準法11条では、「労働の対価が賃金」であると
決められています。



>>労働基準法11条。

【賃金とは、賃金、給料、手当、賞与その他名称の如何
を問わず、労働の対償として使用者が労働者に支払う
すべてのものをいう】



そこで、労働の対価として休暇を支給するならば、
11条に拘束されますよね。

つまり、「休暇は賃金である」という扱いになります。


さらに、休暇を賃金として扱ってしまうと、賃金支払いの
5原則(労働基準法24条)に従うことになります。



>>労働基準法24条。

【賃金は、通貨で、直接労働者に、その全額を支払わなければ
ならない。ただし、法令若しくは労働協約に別段の定めがある
場合又は厚生労働省令で定める賃金について確実な支払の方法で
厚生労働省令で定めるものによる場合においては、通貨以外
のもので支払い、また、法令に別段の定めがある場合又は
当該事業場の労働者の過半数で組織する労働組合があるときは
その労働組合、労働者の過半数で組織する労働組合がないときは
労働者の過半数を代表する者との書面による協定がある場合に
おいては、賃金の一部を控除して支払うことができる。】




休暇を支給するとなると、上記の「通貨払い」の部分に拘束
されますね。


となると、休暇は、通貨ではありませんので、賃金ではなくなり、
労度の対価として支払えないということになります。




ただ、労働協約(もしくは就業規則)で現物給与について
定めれば可能ではないかとも思えます。

金銭以外の現物として休暇を支給すれば、賃金として扱える
のではと考えるわけです。


しかし、現物給与といえども金銭換算できるものに限られる
のではないでしょうか。


例えば、通勤定期券や住宅供与(社宅など)ならば、現物給与
として扱えるのでしょうが、純粋な休暇となると現物給与として
認められないかもしれません。


一般的感覚から判断しても、定期券や社宅に対しては金銭的価値
を認める(金銭換算できる利益)のでしょうが、休暇に対しては
金銭的価値を認めない(金銭換算できない利益)

のではないでしょうか。

言い換えれば、休暇を支給されても、金銭的にメリットを得たと
感じにくいということでしょうか。


ゆえに、現物給与として休暇を支給するという手段も使えない
となります。



となると、賃金や給与の枠外で休暇を支給するという手段を
考えることになります。


つまり、給与や賞与などの賃金関連のルールとは切り離して、
別途で休暇を支給するわけです。








■休暇も金銭と同じ。


例えば、昇給できない代わりに、休暇を支給する(労働の対価
として扱わない)のもアリではないでしょうか。

会社の業績や個人の業績等を考慮して、会社の判断で休暇を支給
できるというルールがあっても良いのではと思います。


ただし、経費を削減するという発想ではなく、あくまで金銭
同等物として休暇を支給するという発想です。



時間の方が金銭よりも価値が高いと私は個人的に思っています
ので、僅かな昇給を実現するよりは、休暇が増えた方が利点が
多いのではないかと判断するわけです。


休暇を支払うということは、特別休暇を増やすもしくは創設する
ことになりますから、法的に義務である有給休暇程度は容易に
消化できる環境でなければいけないでしょうね。

有給休暇は消化できないが特別休暇は消化できる、というのは
変ですから(有給休暇が消化できて、特別休暇はできないという
のはあり得ます)。



また、特別休暇を無給にしても休業ではありませんので、休業手当
(労働基準法26条)の取り扱いを考える必要はありません。

働こうと思えば働けるのが「休暇」で、働こうと思っても働けない
のが「休業」ですから、両者には違いがあります。




今回は、「休み」というものに対してもっと価値(金銭と同等、
場合によってはそれ以上の価値)を認めても良いのではないかと
いう思いでテーマを設定してみました。











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>>編集後記


車で本を読むと私はやはり気分が悪くなるようです。


電車に乗るといつも本を読んでいるのですが、先日、車でも本を
読もうと試みたところ気分が悪くなりました(私が運転していた
わけではない)。


電車だと全く気分に影響は無いのですが、なぜか車だと影響を
受けるんですよね。


車は頻繁に止まったり動いたりするし、揺れも電車よりは大きい
からでしょうか。

なるべく電車で移動しようと学習した一時でした。


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