2009/1/16【半日単位、時間単位の有給休暇の利用目的は制約できる?】


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こんにちは。山口社会保険労務士事務所の山口正博です。



このレポートは、定期的に、コラム形式で、
労務管理に役立つ内容を配信するレポートです。

興味本位で読むのもよし。
就業規則を作る前に読むのもよし。
つまみ食い感覚(?)で読むのもよし、です。

どうぞ、ご自由にご活用下さい。


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今日のTOPIC
1: 半日単位、時間単位の有給休暇の利用目的は制約できる?
>>>法律に決まりがないなら、会社で決めて良いのか

2: 編集後記

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■■  半日単位、時間単位の有給休暇の利用目的は制約できる?
■■  法律に決まりがないなら、会社で決めて良いのか
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■法律で決めていないなら、会社で決めるのですが、、、




有給休暇についても、「出勤率8割かつ勤続6ヶ月で、
10日の有給休暇を付与する」というのがまず基本です。

ですが、日数を、10日ではなく、12日や13日にしても
構いません。


また、新入社員で、入社2ヶ月の段階で4日なり5日の
有給休暇を先行して付与するというのも構いません(これは、
現に、就業規則で決めている会社があります)。


法定の最低ラインを維持するならば、そのライン以上の
制度設計は会社で独自に行っても良いということです。




そこで、今回のテーマは、労働基準法で決められていない
「半日単位と時間単位の有給休暇に対する利用目的の制約」です。


通常だと、有給休暇は自由に使えるというのがルールです。


しかし、半日単位や時間単位で有給休暇を利用する際には、
明確な制約はありません。



例えば、病気や怪我、介護、子供の病気看護、などに限定して、
細切れの有給休暇を使えるというように決めるのは、どうなの
でしょう。


また、その条件を満たさないならば、通常通りに1日単位で
有給休暇は利用するというものです。


つまり、使用理由を限定して半日単位・時間単位の有給休暇
というメニューを作り、その他の場合は1日単位という
メニューで対応するというものです。


しかし、一方で、有給休暇という性質は失われていないの
ですから、やはり利用目的を限定することはできないとも
判断できそうです。






■本来は制約できないものを制約する。



(株)TOTOでは、時間単位の有給休暇を導入しており、
病気通院や育児という目的に使えるように配慮している
そうです(2008年8月11日月曜日、日本経済新聞
日刊11面より)。


ただ、利用目的を制約しているかどうかまではわかりません。



「1日単位」「半日単位」「時間単位」という3つの
メニューを設置して、有給休暇制度を運用すれば、社員
さんの側で自ら選択ができます。


選択肢が用意されているならば、社員さんは自ら不利益を
回避できる(制約を避けるために1日単位で休暇を使う)
わけですから、支障はなさそうです。


また、法定での最低ラインは、「1日単位での有給休暇」
を確保することですから、追加でメニューを増やす(法定
水準以上の労務管理になる)という仕組みならば、法的に
保護する利益もなさそうです。




しかし、「付与の単位が変わったとしても、有給休暇には
変わりない」とか、「法定付与日数の範囲内だから、制約
はダメ」との主張もできそうです。


確かに、有給休暇という性質は維持されたままですし、
法定以上に有給休暇を付与するということも想定していません。

なるほど、納得です。


つまり、余分に有給休暇を付与していて、その余分に付与
された休暇を、利用目的を限定して半日単位なり時間単位
で利用するのは構わないということですね。



ですが、3つの選択肢(1日、半日、時間)を用意している
以上、一概に「ダメだ!」とも言いにくいところです。


また、社員さんも納得できる仕組みだと思うのですが、、、。

より使いやすい休暇制度にもなりますからね。


さらに、1日単位でしか労働基準法では想定されていない
のに、半日単位や時間単位に適用(制約)範囲を広げるのは、
法律の拡大解釈とも言えますよね。



当事者(会社と社員)が納得できるならば、あえて法律を
使って裁定する必要もないですから、私は「半日単位・時間
単位の有給休暇に対して利用目的を制約すること」に賛成です。






■どちらも正しい判断。


とはいっても、双方の立場とも正論です。

有給休暇の性質を重視して制約不可という判断もアリですし、
選択肢が用意されているのだから制約しても差し支えないと
判断するのも妥当です。


労働基準監督署は「前者の立場」を取りそうですよね(笑)。


労働基準法は1日単位で有給休暇を使うということのみを
想定していますから、対応しにくいのはやむを得ないのかも
しれません。












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>>編集後記


雪見だいふくの餅はなぜ凍らないのか。

多くの人が抱く疑問の1つです。



凍らないのは、餅米を使わず、求肥を使っているからだそうです。

また、砂糖を加えているので、凝固点が降下しているという
意見もありますね(しかし、マイナス20℃程度でも凍らない
というのは、凝固点降下だけで説明できるのでしょうか)。

化学にはあまり詳しくないので判断しかねますが。



ふと思ったのですが、

では、生八つ橋(京都名菓)の餅の部分は凍るのでしょうか?



雪見だいふくと似たような餅を使っているのでしょうから、
その類推で考えてみました。


おそらく、成分が違うはずですから、凍るのかもしれませんね。

まあ、凍った八つ橋は食べたくないです(笑)。

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