2009/4/21【労働組合は諸刃の刃】

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こんにちは。山口社会保険労務士事務所の山口正博です。



レッドクリフPart2見ました。

ローカルな映画館の夜遅くの上映で見ましたので、ガラガラ
で見やすかったです(ちなみに、字幕版です)。


孔明が主役の映画のようですが、私は周瑜が主役ではないか
と感じました。

戦の采配を振るう立場にありながら、自身も戦場で戦いに
交わる。


カッコいいです。




このレポートは、定期的に、コラム形式で、
労務管理に役立つ内容を配信するレポートです。

興味本位で読むのもよし。
就業規則を作る前に読むのもよし。
つまみ食い感覚で読むのもよし、です。

どうぞ、自由にご活用下さい。


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今日のTOPIC
1: 労働組合は諸刃の刃。
>>>あって助かる時もあれば、困る時もある。

2: 編集後記

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■■  労働組合は諸刃の刃。
■■  あって助かる時もあれば、困る時もある。
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■3本柱。


労働組合とは、【労働者が労働条件の維持・改善、および
社会的地位の確立をはかるために組織する団体】と定義されて
います(広辞苑第五版より)。



また、組合のタイプにもいくつかあります。

全国区の組合だと、「UIゼンセン同盟」という組織があります。

この組織は企業別の組合が寄り集まって作られています。




職業(職種)別の組合だと、管理職だけの組合という組織
があります。


東京管理職ユニオンが有名でしょうか。
マスメディアにも登場することがありますよね。



後は、企業別の組合がありますし、他には、個人別の組合
(一般組合)もあります。


個人の組合だと、「個人加入 労働組合」や「合同労働組合」
というキーワードで検索すれば、情報は出てきます。




考えると、「労働組合-就業規則-雇用契約」という3つの
要素が主軸になって、労務管理の骨組みを作っているわけですね。

中小の企業だと、「就業規則-雇用契約」という2本立てに
なります。


上記のように考えると、2本よりは3本の方が良いと判断
しがちですが、現実には必ずしもそうではないようです。






■労働組合だけが社員の自主性を保つ。


労働組合が無く、雇用契約や就業規則だけでも労務管理の
骨組みはつくれますが、どうしても会社の意向を反映した
内容になります。


つまり、労働契約と就業規則は会社が決めたルールであって、
社員が決めたルールではないからです。

もちろん、労働基準法のラインを下回るようなルール作りは
できませんが、会社の裁量度は高くなっています。


組合がないと、会社のルールで権利主張したり、意見を言う
ことになりますよね。

いわば、相手の土俵で相撲を取っているようなものです



一方、組合を通して団体交渉を実施すれば、時に「無い袖でも
振らせる」ことができます。

経営状況が良くない場合でも、定期昇給を実現させたりする
こともありますからね。






■不可欠な存在ではなく、場合によっては困った存在にもなる。


組合というのは、「存在して有益な場合」と「存在して有益
でない場合」があります。


先ほどのように、「無い袖でも振らせる」というのは、会社
の関係者にとっては脅威です。


「無い袖でも、、」というのは、いわゆる蛸配当という類い
の意味ではなく、配分すべき利益が殆ど無いにもかかわらず、
利益の配分を求めるという意味です。


例えば、業績が良くなく、経営再建をすべき場面なのに、
組合側が譲歩せず、定期昇給を求めたりすれば、お互いに
とって望ましい結果は得にくいでしょうね。


ここでは、まさに、お互いに譲歩しない状況になれば、
お互いに不利益を被るという「囚人のジレンマ
http://ja.wikipedia.org/wiki/

囚人のジレンマ)」に
陥ることもありえます。

(上のリンクは直接にクリックできないかもしれません)


囚人がお互いに裏切ってしまうと、お互いに最も悪い結果を
招くということですね。

労働組合が強い企業では、時に上記のようなジレンマに陥る
ことがあるようです。





一方で、組合が無くても、円滑に労務管理ができている会社
もありますよね。


新興のIT企業では組合が無いことも多い(歴史が浅いから
当然とも思えますが)ですし、大手の企業でも従前は存在
していた組合が自主的に解散するということもあるようです。


解散の理由は様々でしょうが、あえて組合活動をすべきでも
ない(経営側が社員側に配慮しているから)と判断して解散
したならば、会社にとっても社員にとっても良いことではない
でしょうか。



組合は、社員が自分たちの権利や福利を侵害されると感じる
からこそ形成されるはずですよね。

ならば、コンプライアンスや福利厚生に意識を向けている
経営者がいるならば、労働組合は必ずしも必要ではないの
でしょうね。



私も、「労働組合は必要不可欠」とまでは思いません。


ただ、凄く小さな会社(零細企業)に勤めているならば、
個人別の組合に入るのは良いかとは思います。


雇用契約書は作っていない、就業規則も無い、強制加入の
公的保険に加入していない、そんな場合には組合に入るのも
1つの選択肢ではないでしょうか。


口約束だけで契約をするのは不安ですからね(私も経験が
あります)。

言葉だけだと、いつ穴を捲るかわかりませんから。



もちろん、会社に不満が無ければ、無理に組合に加入する
こともありませんが。



「労働組合は、あれば良いというわけではなく、かといって、
無ければ困ることもある」

何とも、悩ましい存在ですよね。












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>>編集後記




とある小さな会社に行くと、

「もう会社をやめたいんです」という社長さんがいます。



今すぐ法人を清算すべきというほど業績が悪いというわけで
はなく、自分自身が高齢だから、もう年金だけで生活したい
という思いを抱いているようです。


「景気も良いとは言えないし、私も70歳を超えているから、
会社をやめたいんです」というわけです。

かといって、働いている社員さんもいるので、やめるにやめれ
ないそうです。


商売をするなら、「出口戦略」について普段から少しは考えて
おかないといけないのでしょうね。


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