2009/2/16【2つのタイプの人をどう調和させるか】

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こんにちは。山口社会保険労務士事務所の山口正博です。




このレポートは、定期的に、コラム形式で、
労務管理に役立つ内容を配信するレポートです。

興味本位で読むのもよし。
就業規則を作る前に読むのもよし。
つまみ食い感覚(?)で読むのもよし、です。

どうぞ、ご自由にご活用下さい。


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今日のTOPIC
1: 2つのタイプの人をどう調和させるか
>>>望む人と望まない人

2: 編集後記

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■■  2つのタイプの人をどう調和させるか
■■  望む人と望まない人
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■「時間管理を望む人」と「時間管理を望まない人」


世の中には、細かく時間管理させられるぐらいならば、
時間外手当は要らないと言う人がいます。


残業代で給与を少しでも増やそうとする人からすれば、
考えられない主張ですよね。

こういう人たちはタイムマネージメントが上手なのかも
しれません。



一方で、時間管理はキッチリすべきで、拘束した時間に
対して給与は払うべきという考え方の人もいます。


また、社会保険労務士の多くの方も、「時間管理は厳格に
すべき」という立場に立っているようです。



ちなみに、私の考えとしては、どちらの立場も正当だと
いうことです。



確かに、労働基準法を前提にして考えると、「時間管理
しないのはダメ」となります。



また、時間管理をしなければ、時間外労働に対する制約が
なくなり、際限なく時間外労働をさせられると思えますよね。


「サービス残業」や「なんちゃって管理職への時間外手当の
不払い」の問題もあるわけですから、上のように思うのは
当然かもしれません。



しかし、「時間管理を望まない人」の思いを無視することは
できない、と私は思うのです。


「そんなのはわがままだ」と言ってしまえば、それで終わり
ですが、1つの基準でもって、個人の希望を押さえ込んでしまう
のは気が引けるんですよね。








■自分とは違うスタイルの人が存在することを認める。


「時間管理は必ずするべきだ」と考える人からすると、
時間外手当もキッチリ計算し、支給するべきなのでしょう。


確かに、これには私も納得です。

働いている人に安心感を与える仕組みですからね。



一方で、時間外手当は別途で支給しなくても良いと考える
人もいますよね。


「働いた分だけ給与は受け取る」とか「年俸の中に時間外手当
も含めて払って欲しい」という要望を出してくるような人です。


この人たちに共通する考えというのは、「給与をもらって
働くのではなく、働いて給与をもらう」という考え方なので
しょうか。

私は、この考え方にも納得できます。




「会社への寄与度で報酬は決まる」というスパッとした
評価基準を採用する企業がある一方で、

「時間拘束した部分も報酬(給与)に反映させる」という
評価基準を作っている企業もあります。


このように、会社ごとにある種の「文化の違い」があると
私は思うのです。



ですから、働いた時間も給与に反映して欲しいと考える人は、
「会社への寄与度で報酬は決まる」という文化を持つ会社に
入ってはいけないのです。


にもかかわらず、その会社の文化を分かった上で、あえて
入社して、後から不満を述べるのは筋違いではないでしょうか。



雇用契約の締結段階で、「年俸に時間外手当も含んで支払う」
と合意したならば、後になって、「時間外手当を支払ってくれ」
とは言えないはずです(法的には正当ですが、何か誠実さに
欠けますよね)。


過去には、外資系投資銀行で働く社員さんが、早朝ミーティング
の際の手当(早朝の時間外手当)を請求した事例もありましたが、
裁判では請求は棄却されました(社員さんが負けたということ)。


入社段階で、「年俸に時間外手当も含んで支払う」という条件
を知っていたのだから、保護する必要はさほど高くないと判断
したのでしょうね。






■「二者択一の働き方」から「十人十色の働き方」に変わった。


以前は、「正社員か無職か」という二者択一で働くしか
ありませんでした。


こんな環境だと、例えば、女性が働くのは極めて困難だった
はずです。


「女性は結婚したら主婦になる」と決めつけられていた
ような社会だったのではないでしょうか。


出産後に、「また働こう!」と思っても、正社員では採用
されないことも多いでしょうし、夫からも「別におまえが
働かなくても、私の収入で家計は回るだろう」と言われて、
働く意欲が萎えてしまうこともあったのではないかと私は
想像します。




ところが、今では、フルタイム勤務だけではなく、


パートタイム、契約社員、嘱託社員、業務請負(アウト
ソーシング)、派遣社員、日雇い社員、プロジェクトベース
での契約社員、SOHO勤務、サテライトオフィス形態での勤務、
などがありますし、


フリーエージェント型の働き方を採用する個人もいます。


中には、働き方が全く見えない人もいます。



つまり、働く選択肢はずっと多くなっているということ。



となると、「時間管理を望まない」という働き方も、一種の
スタイルになっていくのではないでしょうか。



今では、派遣労働への批判が多くなっていますが、「働き方の
選択肢を増やした」という貢献は間違いなくあるわけですから、
もっと評価されてよいのではと私は思います。


派遣は労働市場のインフラですよね。



もし、派遣形態で働くという選択肢がなくなったら、今よりも
失業者は増えるのではないでしょうか。


「自分のような働き方こそが標準的なのだ」と決め込むと、
違和感を感じてしまうのかもしれませんね。



「時間管理を望む人」と「時間管理を望まない人」という2つ
のタイプは確実に存在していて、


「時間管理を望む人」が正しいわけではなく、

「時間管理を望まない人」が間違っているわけでもない。



ゆえに、「時間管理を望まない人」の思いが無視されない
ように調和を図りたいと思うのです。







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>>編集後記


カレンダーはなぜ日曜日から始まるのでしょう。


月曜日から始まると便利だと私は思うのですが、どのカレンダー
も日曜日始まりですよね。


昔から、「1週間の始まりは月曜日」と考えていますので、
カレンダーの曜日配置には何とも納得しにくいです。




今、ちょっと発見しました!

今年の9月のカレンダーを見て下さい!


4連休がありますよ(笑)。


これは9月版のゴールデンウィークなのでしょうか。


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