2008/12/23【入社前の研修は必須の義務?】


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こんにちは。山口社会保険労務士事務所の山口正博です。




このレポートは、定期的に、コラム形式で、
労務管理に役立つ内容を配信するレポートです。

興味本位で読むのもよし。
就業規則を作る前に読むのもよし。
つまみ食い感覚(?)で読むのもよし、です。

どうぞ、ご自由にご活用下さい。


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今日のTOPIC
1: 入社前の研修は必須の義務?
>>>まだ社員ではないけれど、、、

2: 編集後記

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■■  入社前の研修は必須の義務?
■■  まだ社員ではないけれど、、、
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■義務にしたいけど、、、


研修を予定通りに受けないと、採用を見送るというような
扱いをすることもあるようです。


確かに、仕事を進める上で欠かせない研修もありますから、
是非受けて欲しいという会社側の思いも分かります。


しかし、まだ内定者は学生の身分であるにもかかわらず、
そこまでの義務が課されるのかどうかが疑問点です。


必要だけれども、義務を課すことまでできるのでしょうか。





■内定者≠社員


会社が考えるとすれば、

内定を出したということは、雇用契約も実質的に成立している
ものと同じだから、内定者も社員と同様に扱い、研修を受ける
義務がある。


研修中も給与は出るし、悪いことではないでしょう。


、ということになりそうです。




現実にも、入社前には、研修はもちろんのこと、特定の資格を
取得する(金融機関で多いですね)ことを求める会社もあります。

入社前にできることは入社前に済ませておく、ということですね。



しかし、あくまで内定者の身分は「学生」です(新卒者を
想定しています)から、社員とは同視できないのではない
でしょうか。

(これは、「内定段階の解雇予告」の問題にも通ずるポイント
でもあります)



判例では、会社は、内定者の学生生活を優先させる信義則上の
義務があると判断しています。

これは、「内定者≠社員」という前提で判断しているかと
思います。


卒業(研究)論文の完成とか、卒業旅行とか、学生の卒業前
にはいくつかのイベントがありますので、その点につき配慮
を求めるということなのでしょうね。


ただ、「信義則」ですから、法律上の義務ではありません。



また、まだ社員ではない人を就業規則で拘束するというわけ
にもいきませんからね。



会社が配慮しないと、、、

卒業論文が完成しない。
卒業旅行に行けない。

入社した前に、モチベーションが低下する。


こんな結果が想定できそうです。



一般に、内定には、「始期付きの労働契約」という性質が
あります。


「始期付きの労働契約」とは、

今すぐに効力を持つ契約ではなく、特定の時期(4月1日など)
に達したら効力を持つ契約のことです。



その定義に従うと、内定の段階(6ヶ月前とか、場合によっては
12ヶ月ぐらい前でしょうか)では、雇用契約は成立していないと
考えうるわけです。


ということは、内定段階では、労働契約は有効になっていない
状態(凍結状態をイメージすると良いでしょう)ですから、
社員と同じように扱うのは難しいところです。




過去には、
大学院の「研究論文の発表・提出の日程」と会社(出版社でした)
の「研修の日程」が重なったために、試用期間の延長(3ヶ月から
6ヶ月に変更)や、内定の辞退を勧められたという例があります。


このような場合でも、会社側は、日程をずらすなどの対応が
必要になるのです。



ただ、会社側に対し、あまりに譲歩を求めるのは酷ですから、
研修日程にいくつかの選択肢を提示(2月14日、2月21日、

2月28日
など)しておき、その日程の間で研修を受けるようにという対応
ならば、妥協案として可能かとは思えます。


この日程でも受けられないとなれば、個別に研修期間の延長も
やむを得ないところです。





■どちらにも譲歩が必要。


研修の出来によって、採用の可否が決まったり
するのは、やはり避けるのが賢明です。


採用自体は、内定段階で決まっているところですから、不採用
にするとなると、解雇規制の対象になります(しかし、こう
考えると、「内定者=社員」となってしまうのですが、、、)。


また、あまりに「義務」という面を強調すると、
会社の、内定者に対する、優越的地位の濫用とも判断されるかも
しれません。



研修日程には幅を持たせて、かつ、選択肢も用意するという
準備が必要なのかもしれません。

会社と内定者が互いに譲歩しないといけない場面なのでしょう。



「内定」というのは、意外と不確定な立場ですから、会社と
内定者の考えや思いが行き違うことが往々にしてありますね。









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>>編集後記



ブッシュ大統領が投げられた靴を避けましたね(笑)。

(もしかしてネタとして仕込んでいたとか、、、)



テレビで紹介された「靴投げゲーム」には笑えました。


誰が作ったのかどうかは知りませんが、
あのようなゲームがすぐに作られるのも、「サービス精神」の
表れなのかと。


あのゲーム、

結構、難しそうでしたよ(プレイしたことがないので推測です)。


ブッシュさんがスイスイと靴を避けるんです(笑)。

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