2009/4/2【昇給に定量評価を加える】

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こんにちは。山口社会保険労務士事務所の山口正博です。



このレポートは、定期的に、コラム形式で、
労務管理に役立つ内容を配信するレポートです。

興味本位で読むのもよし。
就業規則を作る前に読むのもよし。
つまみ食い感覚(?)で読むのもよし、です。

どうぞ、ご自由にご活用下さい。


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今日のTOPIC
1: 昇給に定量評価を加える
>>>昇給の通路をハッキリと示して欲しい

2: 編集後記

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■■  昇給に定量評価を加える
■■  昇給の通路をハッキリと示して欲しい
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■感覚的な評価にさらされる昇給の仕組み。


退職金、賞与、昇給。

この3つの制度は曖昧な仕組みになりがちですよね。



退職金だと、退職金規程(退職金のルール)がない会社も
ありますし、たとえ規定があったとしても計算方法が
アバウトだったりします。


賞与も、査定期間と支給日だけを決めて、どのくらいの
金額が支給されるのかは実際に支給されないと分からない
ものです。

金額も支給の可否(不支給にすることも会社次第)も
会社次第になっているのが賞与でもあります。



さらには、昇給となると、ルールは皆無に近いのではない
でしょうか。


新聞や折り込みチラシの求人広告を見てみると、昇給欄に
「随時昇給」と書かれていたりしますよね。

店先に貼られている求人案内でも「随時昇給」と書かれて
いることが多いです。


個人的に思うのですが、「随時昇給」というのは、事実上
「昇給なし」のサインではないでしょうか(実際に昇給して
いる会社もあると思います)。


私は、「随時昇給」を前提にしている会社で昇給した経験が
ありませんので、昇給の仕組みの不透明さを特に感じるのです。


となると、何とか昇給の経路を明確にできないだろうかと
いうのが悩むポイントですよね。

そこで、今回は、「昇給の評価に定量評価の仕組みを加える
にはどうしたらよいか」がテーマです。






■定性評価から定量評価にシフトさせる。


端的にいえば、ポイント制を使うと、昇給にも定量評価を
加えることができるのではないでしょうか。


昇給の評価は、「○×」や「良い・悪い」、「できた・できない」
という二者択一型の評価に依存しがちです。

つまり、定性評価なので評価の幅が狭いんですね。



そこで、ポイント制を昇給に組み込むことで、評価の幅を
広げることができるのではないかと考えたのです。


一般に、ポイント制の退職金は比較的良く知られていますが、
ポイント制の昇給制度というのはあまり聞きませんね。


ならば、ポイント制退職金の仕組みを昇給にも応用して、
昇給制度を構築できないかと考えてみることになります。




例えば、昇給を実施する場合の評価部分としては、


・歩合ポイント(契約数、受注額など)、
・コミュニケーションポイント(職場でのコミュニケーション
に積極的かどうか)、
・教育ポイント(部下や同僚に仕事を積極的に教えているか)、
・接客ポイント(接客態度の内容)、
・企画提案ポイント(仕事の改善案や業務オペレーションの改善
に関してどれくらいコミットしたか)、
・スマイルポイント(普段から笑顔を心がけているか)



などなど。

考えれば、他にも項目を追加できるはずです。


これらの項目について、1項目当たり5~10のポイントを割り
振って、各項目ごとに評価をしていくわけです。

その後、ポイントを集計して、1ポイント当たりの価額(ポイント
単価)に掛け合わせるという方法です(ポイント単価は会社で
決めて下さい)。




成果主義だと、成果部分だけを定量評価してしまうことになり、
その他の部分を評価しにくいという欠点がありました。


一方、ポイント制だと、評価項目を増やしたり、ポイントの
付与幅を広げたりすることで、各項目のウェートを変えること
が可能ですから、仕組みを微調整しやすくなります。


先ほどの仕組みは単純なポイント制ですが、工夫すればもっと
使いやすい制度にできると思います。







■二者択一にならない評価に変える。


「昇給するかどうかをフィーリングで決めて欲しくない」

こんな思いがあり、ポイント制の昇給制度を考えた次第です。


もちろん、主観を完全に排した評価をするのは無理です。


仕組みは客観的でも、評価をするのは人間ですから、どうしても
主観が混じってしまいます。


全ての人に甘口の評価をする(寛大化傾向)人もいるでしょうし、
自分以外の人には厳しく評価する人もいるでしょう。

ですから、ポイント制の仕組みを使っても、個人ごとの評価は
バラバラです。


しかし、評価がばらけても、従前のような二者択一の評価よりは
「妥当」ではないでしょうか。

「主観の集合は客観」と考えれば、評価の個人差も気にならなく
なるのではないかと私は思います。



ゆえに、ポイント制昇給制度は、定性評価に偏っている状態に
少しずつ定量評価を加えていくことができる良い仕組みではない
かと思うのです。









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>>編集後記


自転車に乗っていると、「車道を走るべきか、歩道を走るべきか」
悩みます。


自転車は車両扱いで、歩道を走ってはいけないと言われている
のですが、大きな幹線道路だとさすがに車道は走れませんね。

幹線道路の端を自転車で走っていて、警察官に注意されたこと
がありますから。


その時は、「あれ?自転車は歩道を走ってはいけないんじゃ
なかったの?」と思いましたが、大きな道路では歩道を走るべき
なんですかね。



ここは歩道で行くべきか、それとも車道で行くべきか。

自転車は見極めが肝心です(笑)。


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