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顔認証で健康保険証をチェック マイナンバーカードはもっと使える

顔認証

 


マイナンバーカードが健康保険証として使われるように。

顔認証付きのカードリーダーで、健康保険の被保険者資格があるかどうかをチェックできるようになります。

リーダーでマイナンバーカードを読み取り、センサーに顔を向けて、健康保険に加入できているかどうかをチェックするようです。

運用開始時期は2021年3月になる予定です。

このカードリーダーは診療報酬支払基金が一括で購入し、各医療機関に配置していくとのこと。そのため、医療機関で購入する必要はないのでしょう。

顔認証するとなれば、マイナンバーカード健康保険証として使う状況になるわけですが、これは利点が多くあります。

現在使われている健康保険証には、顔写真が付いていませんし、保険証の持ち主、つまり健康保険の被保険者以外の人が保険証を使う可能性があります。

保険証を病院の窓口に出すと、パソコンをカチャカチャと操作して、被保険者資格があるかどうかを、ネット経由で確認しています。受付の人が手作業でやっているのです。

顔写真がありませんから、その保険証を持ってきた人が本人なのかどうか判断しづらいのです。

別人が、誰かの保険証を窓口に持ってきても、券面に書かれた人が持ってきていると推測して対応します。「他に身分を証明するものはありませんか?」などと聞かれることもありません。

そのため、他人が他人に保険証を貸したり、借りたり、なんてことが起こります。1回3,000円で保険証を貸している、なんてことをやっている人も、世の中にいるのではないかと想像します。

マイナンバーカードだと、顔写真が付いてますし、IC チップも埋め込まれています。顔認証付きのカードリーダーにカードを置いて、カメラに顔を向けると、オンラインでネットワークに接続し、自動で認証してくれる、という流れになるんでしょうね。

近頃のカメラやセンサー、コンピューターは、顔の形などを精巧に解析し、本人以外はまず通らないような認証精度を発揮しています。身近なものとしては、iPhoneのFace IDは良くできています。

パスケースや財布の中のカードは増えがちで、公的証明書、キャッシュカード、ポイントカードなど、1人で何枚もカードを持つのは当たり前になっています。

マイナンバーカードを健康保険証として使えるならば、公的証明書が1枚減ります。カードが1枚減るだけですが、これはありがたいです。

紛失すると、再発行するために、時間や手間がかかるのが公的証明書です。ポイントカードを失くしても、また新しいものを作ればいいのですけれども、公的証明書だと、役所などに行って、再発行申請書を書き、本人確認をして、発行されるまで1週間なり10日は待たないといけません。

カードが減れば、紛失する可能性も下がります。

 


現行の健康保険証の欠点。マイナンバーカードの利点。

今の保険証は、手続きをしてから、保険証が発行されるまで時間がかかりますし、発行されて会社に届いても、事務の人がいなかったら受け取れない、なんてこともあり得ます。

健康保険の被保険者資格は入社時点で取得するので、すぐに健康保険は使えるようになっているのですが、保険証が手元にないと「まだ健康保険は使えないのかな?」と思ってしまうもの。

一方、退職する時になると、保険証を会社に返さなきゃいけない。厄介なことに、ここで保険証を返さない人もいて、退職したのに、病院に行って、保険証を使っちゃう人もいるんです。

こうなると、保険で支給した額を、後から回収しなければいけませんので、手間がかかります。

保険証を返したら返したで、今度は、任意継続被保険者になる場合は、またそれで手続きして、新しい保険証が発行されます。先日、保険証を返したばかりなのに、また新しい保険証が届くわけです。

国民健康保険の場合も、そちらはそちらで保険証が発行されます。

保険証を発行するのも、もちろんタダじゃありませんから、入社して発行し、退社する時にカードを廃棄し、また任意継続や国民健康保険で加入すると、保険証を新しく作る。

作ったり、廃棄したり、作ったり、廃棄したり、この作業を省きたいところ。

作ったら、カードを郵送しなきゃいけないですし、送り返す時も郵送費が必要です。

誰もが時間や経済的な費用を負担しなければいけないのです。今の保険証を使っていると。

マイナンバーカードならば、保険証を発行したり、回収する必要がなくなります。さらに、申請して、健康保険証が手元に届くまで1週間ぐらいかかる、そんなこともなくなるでしょう。

健康保険の被保険者資格取得届、もう最近では紙で出すものではなく、電子申請も増えてきてますから、電子申請で被保険者資格届を出して、受理してもらえれば、場合によっては1日でマイナンバーカード健康保険証として使えるようになるかもしれません。

保険証が手元になくても、後から療養費を請求することができますから、費用的にはまあ別に気になることでもないんでしょうけど、保険証が手元にない状況で病院に行くとなると、やっぱ不安なんですよね。

マイナンバーカードは常に自分の手元にありますから、それを病院に出せばいいわけです。

退職した時も、会社にカードを返す必要はありません。会社は被保険者資格喪失届を出すだけで終わります。保険証を本人から回収することもなくなります。

被保険者資格喪失届を受理して、場合によっては1日、さらに早ければ即日で、被保険者喪失届を出した当日に、保険者資格の喪失処理が終わる、なんてことも十分に考えられます。

 


従来の保険証は使えないようにする必要がある。

マイナンバーカードを健康保険証として使える、という方向に流れを持って行くんでしょうけど、おそらく政府は、「従来の健康保険証も使えます」みたいな形で選択肢を残してしまうのではないかと心配です。公的な制度が変わる節目では、移行期間が設けられることが多く、事前に決めた期限でズバッと変わらないように、馴染ませていく時間的猶予が与えられます。

e-taxで確定申告する時も、マイナンバーカードがなければ確定申告できません、という状態で、道を一本にしておけばいいんでしょうけど、ID とパスワードを使って確定申告するという選択肢も作っており、マイナンバーカードが普及しにくい原因になっているのです。e-taxではマイナンバーカードが必須、とすれば嫌でも使わざるを得なくなります。

だから、健康保険でも、1年ぐらいの猶予期間を設けて、完全にマイナンバーカードに切り替えていく、という方向を示さないと、従来の健康保険保険証も使えますよ、という状態にしてたら、いつまでもマイナンバーカードがメインとして使われることがありません。

健康保険証がマイナンバーカードに変われば、特に不利益はありませんし、むしろ利益の方が多いです。

本人にとっても、会社にとっても、さらに政府にとっても、利点は多いでしょう。

時間も手間も費用も、以前よりは減らせるわけですし、反対する理由は特に無いでしょう。

 

 

運転免許証や各種資格証もマイナンバーカードに集約

カード類は、それが多いほど紛失する可能性が高くなりますし、使わなくなるものです。ポイントカードはその典型です。無料で作れ、ポイントが貯まってお得だから、次から次に作り、パスケースがいっぱいになってしまう。その結果、ポイントカードを使うのが面倒になり、最初だけ使って後は使わずじまい。

運転免許証、在留カード、国家資格の免許証など、これらもマイナンバーカード1枚に集約すれば、どこに行ったのか分からない、失くして再発行の手続きをしなければいけない、そういう厄介な出来事を避けられます。

めったに使わないものは、いざというときに見つからないもので、国家資格の免許証などは特に紛失しやすいのでは。

マイナンバーカードを鍵のように使い、クラウドに保管された証明書類を必要に応じて取り出す。そういうスタイルに変わっていくのでしょう。

お店のポイントカードも、マイナンバーカードをカードリーダーにかざして、ポイントを貯めたり使ったりできれば、他人にカードを手渡す必要がありません。自分でカードをかざせば、個人番号を見られることもないでしょう。

マイナンバーカードをガッチリと管理して、紛失しないようにすればいいわけですから、カードを管理する負担は減ります。

市町村や都道府県が運営する公営図書館の利用証も集約できますし、マイナンバーカードを入館や貸し出しで利用できる自治体もあります。

もしマイナンバーカードを失くしたら大変だ、と思うところですが、スマートフォンに1枚だけ複製を作り、カード本体は自宅に保管しておく、という仕組みも考えられているようですから、紛失に対してはさほど心配する必要はないかと思います。

「スマートフォンとマイナンバーカードを一体化する」というニュースもあるのですが、一体化が何を意味するのか不明ですが、マイナンバーカードを1枚分だけスマートフォンに複製するためと考えれば、一体化も必要なのでしょう。

ICチップ経由でしたら、個人番号を目視できませんし、個人番号を取得できない権限に設定されていれば、コンピューター経由でも個人番号は見られません。

財布やパスケースの中身を減らし、カード類を紛失する可能性を下げ、再発行の手間や費用を減らしてくれる。マイナンバーカードへの集約には利点が多く、そういう取り組みには賛成です。

 

 

 

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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