労務管理のツボをギュッと押す方法を考えます

会社で起こる労務管理に関する悩みやトラブルを解決する方法を考えます。

病院の窓口で保険証と一緒に身分証明書の提示が必要になります。

f:id:ma95:20181119132145p:plain

 

病院で「なりすまし防止」外国人に身分証要求へ

 政府は外国人が日本の医療機関で受診する際、在留カードなど顔写真付き身分証の提示を求める方針を固めた。来年4月開始を目指す外国人労働者の受け入れ拡大で、健康保険証を悪用した「なりすまし受診」が懸念されるためだ。外国人差別につながらないよう、日本人にも運転免許証などの提示を求める方向だ。

 来年度にも運用を始める。厚生労働省が在留外国人への周知徹底を図るとともに、身分証の提示要請を各医療機関に促す。

 国民皆保険制度を採用する日本では、在留外国人も何らかの公的医療保険に原則として加入することが求められる。保険証を提示すれば、日本人か外国人かを問わず、原則3割の自己負担で受診できる。ただ、保険証には顔写真がついていない。「別人かもしれないと思っても『本人だ』と主張されると、病院側は反論が難しい」(厚労省幹部)という。

 自民党の「在留外国人に係る医療ワーキンググループ」が医療関係者や自治体から行ったヒアリングでは、なりすまし受診の実例が報告された。神戸市では不法滞在のベトナム人女性が2014年、日本在住の妹の保険証を悪用してエイズウイルス(HIV)の治療を受けていた。他人の保険証で医療費の自己負担軽減を受けることは、違法行為に当たる可能性がある。

 

 

 


健康保険証は1世帯で1枚だけだった。


現状は、
保険証を病院の窓口に提示すれば、
健康保険を使って診察と治療を受けられます。


20年ぐらい前(1990年代)は、

【紙タイプの健康保険証】

でした。


年金手帳と同じぐらいのサイズで、
学生の頃、林間学校や修学旅行に行くときは、
コピーを持って行ったのを覚えています。

健康保険証が1世帯に1枚で、
今のように個人ごとにカードを持つ形式ではなかったんですね。

そのため、
旅行に行くときは、コピーを作って、
複写したものを旅行先に持って行くのが普通でした。


旅行のしおりにも、

持ち物リストに

「保険証のコピー」

と書かれていました。

 

その後、2000年頃だったか、
カードタイプに切り替わり、
個人ごとに1枚ずつカードを持つ方式になりました。


カードに変わり、
コピーする必要はありませんし(コピーでは受け付けてもらえなくなりました)、

病院に行く前に、
「保険証どこだったっけ?」と
てんてこ舞いすることもなくなりました。

1枚しかありませんから、
棚の奥の方にしまっていたり、
オカーサンが持っていたり、
不便なものでしたね。

カードタイプの健康保険証しか知らない方は、
そういう不便さを感じたことが無いでしょう。

 

 

 

他人が健康保険証を使う可能性。


健康保険証は身分証明書として使えるのですけれども、
顔写真が付いていないため、
他人の健康保険証を出されても、
それが本人のものかどうかを確認する方法がありません。

何かを申し込むときの身分証明書として
健康保険証も利用できるのですが、

「顔写真も付いていないものを身分証明書として使っていいのか?」
とずっと思ってきました。

せめて運転免許証やマイナンバーカードなど、
顔写真やICチップが入ったものを使う方が良いはずです。


何十年もそんな状態でしたし、
他の人から健康保険証を借りて利用した人も
世の中にはたくさんいるのではないかと想像します。

運転免許証はずっと前から顔写真は付いていますし、
警察官が無線で免許証の所有者を確認するのも簡単です。

健康保険証もそういう仕組みを組み込む必要があったのですが、
ずいぶんと長く放置されてきました。


今なら、

健康保険証に顔写真を付けて、
QRコードを券面に表示し、

病院に備え付けたQRコードリーダーに読み取らせると、
サーバーに問い合わせて、
有効な健康保険証かどうかを確認できる。

そういう仕組みを作るのも難しいことではありません。


健康保険証をチェックすることは、
そう難しいものではないのでしょうが、

顔写真が付かない健康保険証をずっと使ってきていますし、
有効な保険証かどうかをネットワーク経由で問い合わせる仕組みもありません。


QRコードを読み取る装置は1台5,000円ぐらいで販売されています

サーバーに問い合わせるといっても、
利用者の基本情報(氏名や顔写真、被保険者資格の状況)を表示するぐらいで、
病歴などプライバシーに深く関わる部分は表示しないようにすればいいでしょう。

健康保険に加入している本人かどうかを確認するだけですから、
システムとしてはシンプルなものですし、
病歴のようなセンシティブな情報を参照するような仕組みである必要はありません。


外国人に限らず、
日本人の中にも他人の健康保険証を使っていた人もいると思います。

健康保険証に表示されている名前や住所を覚えておけば、
難なく使えてしまうのではないでしょうか。


健康保険証と違って、
マイナンバーカードにはICチップが入っていますし、
健康保険証として使えるようになれば、
病院にICカードリーダーを備え付けて、
利用者確認ができるでしょう。


QRコードやICチップを使って、
利用者情報を問い合せる仕組みはあって良さそうなものです。


日本人向けには、
マイナンバーカードに健康保険証を組み込んでカードを1枚に集約し、

外国人には、
在留カードに健康保険証の機能を搭載して
1枚にしてしまうのも良いのではないかと思います。

 

 


身分証明書と健康保険証をセットで提示するように。


他人の健康保険証で病院に行く外国人への対策として、
身分証明書である在留カードも一緒に提示するよう変わるとのこと。

在留カードとは?(入国管理局)


2006年頃に、
外国人留学生が『外国人登録証明書』を持っているのを見たことがありますが、

今は、『在留カード』に変わっています。


在留カードには顔写真が付いていますし、
管理用の番号もありますから、
身分証明書としては十分です。

この在留カードと健康保険証を一緒にして、
病院の受付に提示すると、
健康保険が使えるようです。


一方、

日本人には、
運転免許証やマイナンバーカードなどの
身分証明書を提示するように求めるとのこと、

開始時期は、2019年の4月から

身分証明書として使える「はず」の健康保険証ですから、
本来なら1枚だけで本人確認もできるべきなのでしょうが、
そうなっていないのが残念なところ。

 

 

 

 

 

山口正博 社会保険労務士事務所
大阪府大東市灰塚6-3-24
E-mail : mail@ymsro.com
お問い合わせ

© 社会保険労務士 山口正博事務所