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HTLV-1って知ってる? 献血で血液を検査しよう。

 

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「感染 = 病気」ではない。


「HTLV-1」と聞くと、
何をイメージするでしょうか。

新しい家電製品の名称なのか、
新型ロボットのコードネームなのか。

具体的なものを想像できる人は多くないはず。


HTLV-1は、
「ヒトT細胞白血病ウイルス1型」
というもので、

白血病や目の病気であるぶどう膜炎などを起こすウィルスです。


HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)に関する情報(厚生労働省)


このウィルスに感染しているキャリアは、
100人に1人いるとされ、
人口比だと全国に120万人程度はいる計算になります。


血液検査や妊婦健診で検査できるため、
自分が陽性か陰性かを知るのは難しくありません。


ウィルスに感染していると聞けば、
「えっ! 私、病気なの?」
と反応したくなるところですが、

HTLV-1のキャリアになっているからといって、
病気が発症するとは限らないのです。

感染しているけれども、
特に治療などせずとも、
日常生活に支障は無い方がほとんど。

病気が発症しない限り、
体調に変化が出ることは無いんですね。

 

HTLV-1を周知させるためのマンガも用意されています。

啓発マンガ「マンガで知るHTLV-1」

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病気が発症する確率は?


HTLV-1により成人T細胞性白血病が
発症する確率は2.5%から5%なので、

120万人のうち、5%だとすれば、
6万人。

人口が12,000万人なら、
発症する確率は、0.0005%です。


絶対数である6万人という数字を見れば、
「これは多いんじゃないか」
と思えますが、

人口比だと確率は低いです。


HTLV-1に感染すると、
治療する方法はなく、一生感染したままになるようです。

こう聞くと、何だか悲観的な気持ちになりますが、
病気を発症する人は少ないですから、
考え方次第ですね。


余談ですが、

HTLV-1という表記を見ると、
HIVをイメージしてしまうところですが、
両者は別物です。

前者は白血病に関連するもので、
後者は免疫不全に関連するもの。

同じものではありません。

 

 

 

感染が分かって心配になる。


知らない方がいいということもありますが、
自分がHTLV-1のキャリア知っておかないと、
他の病気を治療する時に支障が出ます。

HTLV-1が原因で病気が発症しているなら、
自分がキャリアであることを知っていれば、
主治医にその旨を伝えると治療しやすくなります。

 

ウィルスに感染しているとなれば、
心配になる方もいるでしょうし、
中には「死んじゃうんじゃないか」と
思い込んでしまう人がいて不思議じゃない。

 

病気を発症する人は数パーセントで、
約9割の人はキャリアであっても病気を発症しません。

 

  1. 自分が病気にならないか、なるとすればどんな病気か?
  2. 病気になるのを防ぐ方法はないか?
  3. 他の人にうつらないか?他人に感染者であることがわかったときに嫌がられないか?

これらが主な心配事のようです。


病気になる確率は数パーセントで、
なるとすれば白血病や骨髄の病気、あとは目の病気もあります。


ウィルスを除去する方法はありませんから、
予防法というものはありません。

 

HTLV-1に感染しないようにするには、

母親がキャリアなら母乳を子供に与えない
キャリアとの性交渉を避ける(もしくは避妊する)

などです。

 

ただ、
子供を持ちたい方がキャリアだと、
感染を避ける方法はありません。


感染力は弱く、
日常生活では感染しません。

母乳や性交渉では感染するリスクがありますが、
それ以外の活動では心配する必要はないとのこと。


10代の人だと、
学校でのいじめにつながる可能性はあります。

原発から避難してきた生徒を
いじめる人もいるぐらいですから、
この手のウィルスを理由にいじめる子供がいても不思議ではないでしょう。


学校の先生側からHTLV-1について
生徒に教えておく必要があるでしょうね。

分からないもの、理解していないものを
拒否するのが人間ですから、

HTLV-1について理解する機会があればいいでしょうね。

 

風しんが流行したり、
HTLV-1のキャリアが多かったり。

日本は衛生的なイメージがありますけれども、
他の先進国よりも劣った部分があるんですね。

国立感染症研究所のウェブサイトでは、
「先進国の中で唯一HTLV-1の浸淫国である」
と書かれています。

 

HTLV-1感染症(国立感染症研究所)

 

 


献血でHTLV-1の抗体検査ができる。


血液を検査すると、
自分がHTLV-1のキャリアかどうかが分かります。

血液検査は病院でお金を払ってやるもの
と思っている方もいるでしょうが、
献血でも血液を検査できます。


言うなれば、
「血液検査を兼ねた献血」
です。


外で、
「献血にご協力ください」
という声かけをしている場面に遭遇した方も多いのでは。

「A型とO型の血液が不足しています」
なんて看板を見た方もいるはず。


献血すると血液検査も同時にできますから、

健康診断だけでなく、
「献血で健康状態をチェックしませんか」
という話をすれば、
献血する人は増えるのではないかと思います。


「ご希望の方には、HTLV-1抗体の検査もできます」
という声かけも有効でしょう。

抗体検査だけならば、
保健所で検査を受けられますし、
妊婦健診でも検査できますが、
もっとも簡単なのは献血です。


血液を検査できるという利点を積極的に伝えれば、
もっと献血は増えるはずですが、
そういうアピールはしてはいけないという規制でもあるのでしょうか。


病院での血液検査と違って無料ですし、
輸血用の血液を提供できて、
血液検査もしてくれるし、
献血する人にメリットは多いです。

飲み物も貰えますからね。


ボランティアと位置づけられていますが、
純粋なボランティアでは人は動きにくいもの。

献血と同時に血液検査ができる
という点を知らない方も多いのでは。


検査サービス(東京都赤十字血液センター)

 

 


定期健康診断で血液検査をしていない方にも献血をオススメ。


事業所では定期健康診断が義務付けられていますが、
年齢によっては血液検査の対象になっていない方もいます。

若い方だと、血液検査の対象外になり、
簡易な検査で終わってしまうんですね。

そういう方は、献血を半年に1回ぐらいで受ければ、
定期健康診断を補完できます。

半年に1回ぐらいの頻度で献血すれば丁度良いのでは。

病院に行って、自費で血液検査をすると、
検査内容にもよりますが、
3,000円から1万円ぐらいはかかりますからね。


献血する(日本赤十字社)


ボランティアではなく、自分の健康のためならば、
「じゃあ、献血してみるか」
と思ってくれる方も増えるでしょう。

 

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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