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年休祭り 10月は年次有給休暇の取得を促進する期間。

 

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毎年10月は、
年次有給休暇を積極的に取るように推進する期間。

 

10月は「年次有給休暇取得促進期間」です(厚生労働省)。

 

なぜ10月なのかは不明ですが、
有給休暇の取得率を上げていくための施策の1つなのでしょう。

 

 

どうやって取得を促進するか。


取得促進といっても、

「じゃあ、具体的にどうするの?」

と思うところ。


単に

「年次有給休暇を取りましょう」

と言うだけでは効果はあまり期待できない。


メッセージを伝えるだけでなく、
何らかの具体的な仕掛けが必要です。

 

 

大型連休に便乗して年次有給休暇を消化する。


方法の1つとしては、

ゴールデンウィークやお盆、年末年始に合わせて、
有給休暇をスケジュールに入れていく方法があります。

これを書いているのが10月ですから、
あと3ヶ月弱で年末年始です。

では、年末年始にに合わせて
年次有給休暇を取得するとどうなるか。

 

12月23日(日)天皇誕生日
24日(月)天皇誕生日の振り替えで休日
25日(火)
26日(水)
27日(木)
28日(金)
29日(土)
30日(日)
31日(月)

1月1日(火)元日
2日(水)
3日(木)
4日(金)
5日(土)
6日(日)


12月23日から1月6日までを年末年始とすると、
カレンダーは上記のようになります。

12月25日から28日までは平日ですから、
まずここに有給休暇を入れる余地があります。

23日から年末休みに入るとして、
途中の平日を休みにするために有給休暇を入れるんですね。


あとは、
1月3日まで年始は休みだとすると、
4日の金曜日だけ平日が入っているので、
この1日だけ有給休暇にするとか。


年末年始休みの隙間を埋めるために有給休暇を使っていく。

このような使い方もアリです。

 

 


有給休暇で年末年始を休む。


年末年始は無休で休みになる事業所が多いですが、
そこを有給休暇にするのも良いですね。

例えば、
年末年始に1週間の休みがあるとすれば、
それを有給休暇にすれば、
7日分の給与が出ます。


今までのように、
無休のまま休むのを希望してもいいし、
有給休暇を入れて有給にするのもいい。

本人の希望で決めて構わないところです。


ただし、
もともと休みになっていたところを
有給休暇に変えるかどうかは
当事者間で決めることですので、

本人が希望しても、
事業所側で
「すでに休みになっているところには
有給休暇は入れない」
と拒否することもできます。


本来、有給休暇は、
出勤日を休暇に変えてリフレッシュするのが目的です。

休日を休暇に変えても、
休みであることそのものは変わりません。

ですから、
年末年始休みを有給休暇に変えるかどうかは
当事者間での合意が必要なのです。

 


日本の新春・正月の音楽~春の海~

 


計画付与で入れていくのもいい。

 

11月3日は金曜日で文化の日です。

その後は土日が続き、
11月6日の月曜日に有給休暇を入れれば4連休になります。

休み明けの月曜日を嫌だと感じる人もいるようですから、
そこに有給休暇を入れて連休にしてしまうのも1つの方法です。


休み明けの月曜日が嫌だ。月曜の午前は休みに。

 

事業所主導で有給休暇を取る日を指定して、
上のように11月6日の月曜日を有給休暇にしてしまうこともできます。

これを
「年次有給休暇の計画付与」と言います。


本人が申請して取るのが有給休暇ですが、

付与される有給休暇のうち5日を超える日数は、
この計画付与の対象にできます。


例えば、
12日の有給休暇が付与されたとすれば、
5日分は本人が自主的に利用する休暇として残しておいて、
あとの7日分は事業所側で取得日を決められるんですね。


ただし、この計画付与は、事前に労使協定を締結している必要があります。

何の下準備もせずに実施できるものではなく、
労使間で合意して、労使協定書を作成しておく必要があります。

この労使協定では、
計画付与の実施方法を決めます。

具体的に、どの日に計画付与するのか。

全員一律に休めない職場ならば、

付与された年次有給休暇のうち5日を超える日数を対象に、
1月から12月の間で、従業員と協議の上、
事業所が取得日を決める。

という形で緩く決めておくのも良いでしょう。


5日を超える休暇を対象にせず、
10日を超える日数を対象にする、
というように、計画付与の範囲を狭めてもOKです。

自主的に有給休暇を消化できている職場ならば、
計画付与の対象とする日数を少なくして調整するといいですね。

 


「有給休暇を積極的に取って」と言うだけならすぐにできる。

 

計画付与には労使協定を締結する必要がありますが、

「毎月1日は有給休暇を取るように」
「半年で4日以上は有給休暇を取ってください」
「子供の運動会を見に行くときは有給休暇を取って」

というように、

有給休暇を取るようにオススメするのは自由です。

労使協定も必要ありません。


「紅葉を見に行くなら有給休暇を取って」
「クリスマスは有給休暇でハッピーに」
「給与が出る年末年始休みはどうですか?」

など、何でもありです。

 

考えればいくらでも年次有給休暇の取得を
促進する方法は思いつきます。

 


休む技術

 

 

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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