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【せっかく上げるなら助成金も一緒に】 最低賃金を引き上げて助成金を受給。

 

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最低賃金を上げるだけでなく、助成金も。

 

10月から最低賃金が改定されますが、
賃金が上昇すると、会社にとっては費用が増えます。

そこで、
事業場内の最低賃金が1,000円未満の中小企業を対象に、
賃金を引き上げると受給できる助成金が用意されています。


ちなみに、
事業場内最低賃金というのは、
都道府県別最低賃金とは別物です。

 

都道府県別最低賃金は、
都道府県単位で全事業所に適用されるもの。

一方、
事業場内最低賃金は、
1つの事業所の中で適用されるもの。

金額では、
都道府県別最低賃金よりも
事業場内最低賃金の方が高くなります。


2018年時点では、
まだ最低賃金が1,000円に達している都道府県は無く、

事業場内最低賃金も910円や940円など、
まだ1,000円以上に設定していない事業所も多いのではないかと思います。

そういう事業所で、
事業場内の最低賃金を30円以上、もしくは40円以上引き上げて
生産性を向上させるための設備なり投資をすると、
費用に応じて最大で100万円の助成金を受給できます。


例えば、

都道府県別最低賃金が950円だとして、
事業場内最低賃金が960円だとすると、
これを990円もしくは1,000円にすれば、
助成金の条件を満たせます。



設備を導入するために要した費用に対して、一定の割合(7/10 もしくは 3/4)が助成金として支給されます。

一括でポンと定額の助成金が支給されるわけではなく、
生産性を向上させるためにかかった費用の一部を補助するものです。


「生産性を向上させるための設備なり投資」
って、具体的にはどういうもの?

事業場内最低賃金を上げるのは分かるとしても、
生産性を向上させる設備の部分でピンとこない。

そう思う方もいらっしゃるはず。

 

 

 

助成金を受けるための条件。


生産性を向上させる設備の具体例としては、


・製品を自動で梱包する機械を導入する。
以前は手作業で梱包していたため、時間がかかった。
自動梱包機を導入して生産性が向上した。


・農産物を栽培するハウスの状態を把握する警報装置を導入。
装置を導入する前は、定期的に確認にいかなければいけなかった。
警報装置を設置して、定期的な巡回が不要に。


・長ネギの根や葉を切る装置を導入。
手作業だと3時間ほどかかっていたが、
機械を導入した後、作業速度が2倍に。


作業機械
POSレジシステム
新型のミシン
受注管理システム


こういった設備を導入し、
作業時間を短縮できた、

もしくは、
今までやっていた業務を省略できたとなれば、

生産性を向上させるための設備を導入したと判断され、
その費用の一部が助成されます。

 

仮に、
30万円の費用がかかったとすれば、
7/10(70%)が助成金で補助されると考えると、
21万円が支給されます。

 

 


いま君に伝えたいお金の話

 

 

 

 

助成金の対象になる設備の例。


他には、
自動清掃ロボットなんてのも良いですね。

ショッピングセンターが閉店して、
次の日の営業を開始するまで、
夜間、フロアの掃除を自動でやってくれる。

そういう清掃ロボットがあれば、
掃除をする人の負担が減りますし、
担当者そのものが不要になることも。

以前は3人でフロアを掃除していたところ、
自動清掃ロボットを導入したことで、
ロボットのメンテナンスをする人が1人いれば足りるようになった。

こういう設備も助成金の対象になり得ます。


さらに、
清掃ロボットにカメラやセンサーを付けて、
夜間警備も同時にやってもらえば、
警備の人の負担も減らせますから、
二重に有り難いですね。



他の事例では、

ネット経由で注文を受けられるウェブサイトを作成し、
電話注文だけだったのがネット注文も受けられるようになった。

その結果、注文にかかっていた時間を短縮できた。

こういう事例もあります。


業務改善の助成を受けた他の事例(excelファイルです)


小さいお店だと電話注文だけ受け付けているところもありますからね。


そういうお店がネット注文も受けられるようになれば、

「電話ではなくネットで注文しようか」

という人もいて、
ネットに人が流れていき、電話対応のための時間を短縮できます。

 

飲食店ならば、
自動洗浄機を導入するのも良いですね。

今までは手洗いでお皿やコップを洗っていたところ、
自動洗浄機を設置すると、
洗い物にかかる時間を短縮できます。

助成額の上限が最大で100万円ですから、
業務用の洗浄機でも1台か2台は導入できそうです。


 

東北や北海道など、雪が降る地域ならば、
除雪機を導入するというのもアリです。

スコップでガシャガシャと雪かきをしていたら、
疲れますし、時間もかかり、怪我をする場合もあります。

ホテルの駐車場の雪を取り除くために、
除雪機を導入し、
以前は必要だった人員や時間をカットする。

これも助成金の使い方として良いですね。

 

 

意外なものとしては、

「棚の設置」

でも助成対象になるんですね。

棚というのは、
家の壁にも取り付けているあの棚です。

以前は、在庫を置く場所が少なく、
必要なものを取り出すまで時間がかかっていた。

そこで、在庫を置ける棚を設置して、
在庫をすぐに取り出せるようになり、
作業時間を短縮した。

確かに、棚も生産性を向上させる設備ですね。

棚だと費用としては数万円程度で済みそうですから、
残った助成枠を利用するために、
他にも追加で何か設備を加えても良さそうです。


「生産性を向上させるための設備なり投資」
というと抽象的ですが、

今まで時間がかかっていたことを、
何らかの道具なり設備を導入して、
以前よりも短時間で処理できるようになればいいんです。


事業所の最低賃金を上げつつ、
作業をラクにする設備を導入し、
どれだけ生産性が向上したか実績を報告すると、
助成金が支給されます。


給与が上がり、
作業がラクになり、
助成金まで支給されるのですから、

まさに一石三鳥です。

 

 


難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!

 

 

 

 

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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