「働き方改革」という言葉が使われるようになって、
もう2年ぐらい経ったか。
『働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律』
という長〜い名称の法律が成立し、
何かと変更されるところがありますが、
その中の1つとして、
【年次有給休暇管理簿】
を使用者が作成しないといけなくなります。
年次有給休暇管理簿とは?
その名の通り、
年次有給休暇を管理するための帳簿。
労働者名簿や賃金台帳
ならばご存知の方もいるでしょうが、
年次有給休暇管理簿となると
初めてではないかと。
普段から、
有給休暇を消化させるようにしていて、
給与明細にも年次有給休暇の残日数を表示している。
そういう職場ならば、
すでに年次有給休暇管理簿に相当するものがあるはずです。
その場合は、
そのまま管理簿を作っていくだけで足りるでしょう、
有給休暇の消化が悪い事業所だと、
年次有給休暇を管理する帳簿らしきものはなく、
「どうやって作るの?」
と困ってしまうところ。
帳簿以前に、
有給休暇を使える環境を作るのが先ですけれども、
個人別に付与日数や残日数を記録するものは必ず必要になります。
年次有給休暇管理簿をどうやって作る?
年次有給休暇を取得した時季、
日数、基準日を労働者ごとに明らかにした書類。
これが年次有給休暇管理簿です。
管理簿を作成する道具として、
ExcelやGoogleスプレッドシートを使って作ると
加筆、修正が容易ですから、オススメです。
もちろん、
市販のノートを使って記録しても良いです。
なお、保管期限は3年ですから、
過去3年分は記録として残しておく必要があります。
記載する内容は、
- 管理用の社員コードや番号など。
- 労働者の氏名。
- 勤続年数。
- 前年から繰り越された年次有給休暇の日数。
- 新規で付与された年次有給休暇の日数。
- 月ごとの取得日数と取得後の残日数。
- 翌年への繰り越しする日数。
- 基準日。
この8つが主なものです。
6は、4月から翌年3月まで、
月別で記録していくものです。
スプレッドシートならば、
横に記入していけますし、
計算式を入れておけば、
自動で残日数も計算できるでしょう。
どのようなフォーマットにするかは自由です。
個人別に有給休暇の日数や基準日を
管理するのが目的ですから、
それができる手段ならば、
どういう形でも構わないのです。