年金に25年加入したら、さらに国民年金保険料を払っても損?

 

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長い間、年金に加入していると、

「もう25年以上、年金に加入してきたから、
もう保険料を払わなくてもいいだろう」

「年金を受け取れるんだから、
これ以上保険料を払っても損だ」

と思う方もいらっしゃるはず。

 

 

 

年金を受け取るために必要な加入期間は10年。

 


「保険料を25年払えば年金はもらえる」
この考えは正しいです。

追加で保険料を払わなくても、
年金を受け取ることは可能です。

 

年金には大きく3種類あって、

老齢年金
障害年金
遺族年金

この3つが国民年金や厚生年金
では主なものです。


一般的な意味での年金というと、
それは「老齢年金」を意味します。

国民年金だと
老齢基礎年金

厚生年金ならば
老齢厚生年金

 

制度が変わるまでは、

「25年以上加入していないと
年金を受け取れない」

仕組みでしたが、

今では10年以上加入していれば、
受給資格期間を満たせます。

 

 


30歳で年金の受給資格を満たせる。


20歳から国民年金に入り、
そこから10年ですから、

30歳の時点で、
すでに年金を受給する条件を満たせます。


ちなみに、
16歳や18歳から仕事を始めて、
社会保険に加入していれば、
26歳なり28歳で受給資格期間を満たせます。


ただし、
年金を受け取る条件を満たせるとしても、
受け取る年金額は多くないはずです。

 

仮に、
10年間、免除や猶予制度を使わず、
国民年金の保険料を払ってきたとしても、

実際には受給できませんけれども、
30歳の時点で老齢基礎年金を受け取ったとすれば、
年間で約19万円。

月額では、1.58万円です。

 

 

 

10年加入したら、もう保険料を払わないぜ。


年金に10年だけ加入し、
保険料を払ったとしても、

受け取れる年金額は月額で僅か1.58万円です。

年金を受給できるけれども、
年金額は微々たるものになるんですね。


もし、
25年まで加入していて、
25年、300ヶ月間、
保険料を払ってきたとすれば、

国民年金の受給額は、
年間で約49万円。

月額に換算すると、約4万円。


月額4万円で良いならば、
25年を経過した時点で、
国民年金の保険料を払うのをやめるのもアリです。

 

 

 

 

国民年金の半分は税金。


国民年金の給付には税金が投入されており、
給付の半分が税金です。

受給額が月額4万円ならば、
その半分である2万円が税金で、
残りの2万円は加入者が支払った保険料

と考えられます。

国民年金で税金がキャッシュバックされている
ようなイメージですね。


40年加入すれば、
受給額は年間で約78万円。

月額6.5万円ですから、
保険料を払って年金額を増やすほど
キャッシュバックされる税金も増えます。

 

 


受給資格期間の10年を達成するのは容易。


年金に10年加入するとなると、
長い時間がかかるように思えますが、

22歳まで学生納付特例制度を利用し、
22歳から30歳まで若年者納付猶予制度を利用すると、
10年の条件を満たせます。

 

ただし、
学生納付特例制度や
若年者納付猶予制度で
計上される加入期間は

年金に加入していた期間としてカウントされるものの、
年金額はゼロです。

そのため、

加入期間は10年あるけれども、
その時点では年金額は0円となります。


受給資格期間を満たすだけならば、
納付特例や納付猶予、免除で足ります。

ただ、
保険料を払わない限り年金額は増えませんので、
この点は注意してください。

 

 

 

年金以外の金融資産もある。


25年以上、年金に加入したため、
保険料の支払いをストップしても
年金は受け取れますが、

年金の受給額は微々たるものですから、
他に金融資産が必要です。

 

年金は、つまるところ金融資産です。

公的年金だけでなく、
他の金融資産で資産を作っておいても、
同じというわけです。

 

  • 確定拠出年金(通称「iDeCo(イデコ)」と呼ばれる)
  • NISA
  • つみたてNISA

これらのように、
税制で優遇を受けられる資産がありますし、

さらに別の金融資産を作ってもいいでしょう。

 

  • 不動産
  • 株式
  • 為替
  • ETF
  • 商品先物
  • 仮想通貨


金融資産を作るのが年金の目的ならば、
他の手段で金融資産を構築していっても構わないのです。

「年金じゃなきゃダメ」
というわけではなく、

「年金の保険料は25年払えば十分」
という判断をして、

不動産や株式を買っていく。


どの金融資産を買うか。

これは好きに選んで頂いて結構です。

 

ただ、
会社経由で社会保険に加入していると
強制的に厚生年金に加入しますから、
この場合は自分で選択できません。

10年入ったから、もう年金の保険料を払わない。
年金に25年入ったから、もう脱退する。

会社で社会保険に入っていると、
そういう選択ができないんですね。

 


しかし、

国民年金のみ加入している人ならば、
保険料を払うかどうかを自分で選べます。

この点には賛否両論ありますけれども、
自分で選択する余地があるなら、
他の選択肢を選んでも良いのではないかと思います。


なお、
保険料の未納期間が発生すると、
障害年金や遺族年金を受け取る条件を満たせない場合があります。

 


最後に付け加えると、

国民年金は保険料が定額ですし、
支払った保険料を回収しやすい制度ですから、

払えるだけ国民年金の保険料を払うほうが
お得です。

10年や25年の時点で保険料の支払いをやめずに、
払えるだけ払っておく方が良いでしょう。

 

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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